新聞社の社説でも、なぜ国会を開催し、重要な政治課題について審議、委員会の開催を行わないのか。との意見が表明されています。本当に異常な状況が続いています。その一方で、安倍、自民党政権は、秘密保護法案を検討し、国会に提出することが報道されています。
自民党が民主党から移行して、政権に就いたのは消費税率引き上げ、憲法改悪、TPP交渉参加、社会保障費の改悪、集団的自衛権の容認、オスプレイの自衛隊への導入、秘密保護法の立案などを容認したからではありません。しかし、安倍、自民党政権は国会を開催せず、安倍、閣議で次々と日本の構造を抜本的に変革するような重要な決定、法案を次々と提起し、議会多数を使って、強行突破しようとしています。問題はその内容がマスコミなどから伝わるだけで、法案を審議し、その内容のもつ政治的な意味、危険性などが全くあきらかにならない中でどんどん進んでいるということです。新聞の社説で野党は何をしているのかと主張していますが、問題の本質は安倍、自民党政権の非民主性、独裁的な政権運営にあることはあきらかです。この点を徹底して批判する必要があります。
今朝のニュースでは、消費税率の引き上げを決断した。14年に新たに消費税率で徴収する税額の70%を使った経済対策をうつことを指示したとなっています。何を狂ったことを言うのかとあきれるばかりです。貧しい国民から消費税で税金として吸い上げた財政を多国籍企業、ゼネコンなどの投資減税、法人税の税率引き下げなどに回そうとの魂胆です。ふざけるなと言いたい。
オリンピック開催歓迎ムード、円安で大手企業の最高利益実現などを誇大宣伝して、その陰では彼らがやろうとして出来なかった積年の政治課題を一挙に仕上げようと狙っています。
民主党の菅、野田は政治的な稚拙さ、政権公約と異なる政策提起で国民を裏切りました。また、その裏切り方が分かりやすく、ある意味ではバカのつくうそつきでした。国民誰もが民主党の裏切り、うそが見抜けました。しかし、安倍、自民党政権の危険性は民主党の比ではありません。日本の政治経済の構造を長期にわたり改悪しようとする腹黒い意図があります。だからこそ、彼らの狙いを国会、国民に出来る限り分からないように画策して、多くの国民が気がついたときには遅かったとーーー感じるような政権運営、情報操作を行っているのだと思います。このような彼らの独裁的政権運営、国会無視=国民無視を徹底して批判し、彼らの意図を暴露する必要があると思います。
<消費税率引き上げと安倍>
安倍晋三首相が、来年4月に消費税率を5%から8%へ予定通り引き上げる方針を固めたことが12日分かった。政府は、増税による景気腰折れを防ぐため、税率上げ幅3%のうち2%分に当たる5兆円規模の経済対策をまとめる方向で本格検討に入った。首相は10月1日に増税方針と経済対策を表明し、財政再建とデフレ脱却を両立させる姿勢を示す構えだ。
景気関連の指標が軒並み改善し、消費税増税法の付則で税率上げの条件となっている「経済状況の好転」がほぼ確認されたと判断した。国の財政悪化が深刻化し、社会保障の財源確保が急務となっており、政府、与党内で増税容認の意見が多いことも考慮した。
<歴史の改ざん>
「新しい歴史教科書をつくる会」は11日、漫画「はだしのゲン」を有害図書として教育現場から速やかに撤去するよう求める要望書を文部科学省に提出した。
要望書は、太平洋戦争中に旧日本軍人が「各国で約3千万人以上の人を残酷に殺した」などの記述について「根拠のない誤った歴史が事実かのように書かれている」と主張。主人公のゲンが、天皇や君が代を批判している内容も「学習指導要領に明らかに違反する」とした。
記者会見した藤岡信勝拓殖大客員教授は「子どもが、不適切な内容に共感してしまう。文科相の判断で撤去すべきだ」と話した。