“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

オスプレイ 拒めぬ首相、引けぬ米

2012年07月24日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
民主党政権の限界がいろいろな角度から、述べられています。軍事問題だから口を出せない。何か、戦争が行っている最中の話のようです。しかし、世界的に見れば大規模な戦争、戦闘は起こりにくく、起こったとしても、限定的範囲での戦闘です。それは、過去のような軍事力に物を言わせて、他国を侵略することが、国際的な世論、国家間で許されなくなっているからでもあると思います。軍事力で他国を威圧し、従わせるような関係は現在の世界政治、国家関係では非常にイレギュラーとなっているからではないかと思います。
核兵器保有も、実際には使用できる兵器としてよりも、軍事的威圧に使う政治的な意図のほうが大きくなっています。でも保有国は増えていますし、保有国が廃絶合意に至らない、矛盾と問題はあります。
政治が軍隊を統制できなくなれば、歴史の歯車を逆回転させることつながります。歴史、その流れは確実に戦争をしない、平和的な交渉、協議が国家間の基本になっていることは明らかです。野田、玄葉、森本各大臣のアメリカ、アメリカ軍に対する卑屈な姿勢、対応は歴史の流れから見ても遅れているといわざるを得ません。沖縄駐留米軍が抑止力、日本の防衛に有効などは「虚偽の宣伝」といえます。

<オスプレイ 拒めぬ首相、引けぬ米>

 米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイが日本にやってきた。日本国内では反発が出ているが、米側は予定通り、10月から沖縄に配備する姿勢を崩していない。「ノー」と言えぬ日本政府、引けない米国――。こんな構図のオスプレイ問題に、処方箋はあるのだろうか。
 「事故の調査結果や安全性の確認状況を地元にしっかり説明していく」。野田佳彦首相はこう力説する。だが、首相は決して配備の延期や中止を米側に求めるそぶりはみせない。
■乏しい交渉余地
 首相の対応は民主党の幹部からも「沖縄、山口両県の民意を軽く考えすぎている」(前原誠司政調会長)と批判されている。周辺によると、首相は身内からの攻撃に「内心では相当に怒っている。それでも、耐えるしかないとも思っている」という。
 なぜ、もっと強気に米側に出られないのか。
 まず、オスプレイの配備を拒んだり、遅らせたりしたくても、日本には法的な権限がないのが現実だ。
 日米安全保障条約によると、米軍は「重要な装備」を変更するとき、日本と事前に協議しなければならない。「だが、これは核兵器や中長距離ミサイルの持ち込みなどが対象で、オスプレイは含まれていない」(日米外交筋)
 それでも日本は米国に政治的な配慮は迫れるはずだ。実際、米側も日本国内の反発を受け、小刻みで譲歩に応じてきた。たとえば、(1)沖縄の米軍普天間基地に直接、オスプレイを搬入しない(2)今年の2つの事故の調査結果がまとまり、安全が確認されるまで米軍岩国基地(山口県)でも飛ばさない――などがそうだ。
 だが、野田政権は配備の延期まで米国に迫るのには慎重だ。「米軍が応じるめどがないのに、こぶしを振り上げれば、『最低でも県外』と言って失敗した普天間移設問題の二の舞いになってしまう」。首相にはこんな不安があるようだ。では、米側はなぜ、10月の配備にこだわるのか。米政府当局者は延期が難しい事情を打ち明ける。
 「国防総省と米軍では、すでにオスプレイの導入を前提にした有事の作戦プランを組んでいる。それが崩れたら、戦力、兵力の配置も変えざるを得ない。アジア方面の作戦準備にも狂いが生じてしまう」
 いま、もしも朝鮮半島に危機が迫れば、海兵隊は船などにヘリを載せ、近づいてから上陸しなければならない。オスプレイを導入すれば、時速は現在のヘリコプター「CH46」の約2倍、行動半径も4倍以上に広がる。これなら、沖縄から朝鮮半島に直行できる。
 米軍はこうした能力を織り込んで作戦を組み、訓練も始めている。特に、重視しているのが、中国軍の増強をにらんだ対策だ。オスプレイの導入が遅れれば、それが机上の空論になってしまうというわけだ。
■現行機は「寿命」
 もっと大きいのは、海兵隊の後継機としては、オスプレイだけしか選択肢がないことだ。海兵隊にはすでに約150機のオスプレイが入っている。「最終的には360機を導入し、海兵隊のヘリはすべてオスプレイに更新される」(米軍幹部)という。そのうえ、CH46は40年以上も使っており、寿命に近い。
 約7年前、通常型空母キティホークに代わり、原子力空母ジョージ・ワシントンが米軍横須賀基地に配備されると発表になった。市民団体などが強く反対したが、日本政府は受け入れた。「米軍は通常型は使わず、すべて原子力型に切り替わることにしていた。選択の余地はなかった」。当時の経緯を知る安保当局者は語る。オスプレイもほぼ同じことがいえる。
 在沖海兵隊の抑止力が高まること自体は、日本の安全保障にもかなう。いまの自衛隊には敵前に上陸し、離島を取り返す能力はないに等しいからだ。南西諸島や尖閣諸島でそうした作戦を実行するには、海兵隊に頼らざるを得ない。
 だからといって、沖縄で大きな事故が起き、日米同盟が揺らげば、元も子もない。オスプレイの能力を生かしながら、安全を確保する。この連立方程式を解くには、周りに住宅が密集する普天間基地の移設が、最低の条件になる。
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「大阪維新の会」を率いる橋下徹大阪市長の評価

2012年07月24日 13時00分00秒 | 臼蔵の呟き
「大阪維新の会」を率いる橋下徹大阪市長の評価

以下は、元自民党幹事長野中広務氏の見解です。都合のよい記事としてではなく、「はしか」のような流行と、物事の本質、真髄は多くの市民、選挙民に理解され、間違った道には入り込まないとの考察です。

<なかなか面白い考察です>


 「そんなもん、まあ見てて、ご覧なさい。2年間も賞味期限はない。市内24区の区長を全部公募した。印鑑証明(の手続き)もわからないような区長を据えて、これだけでも大きな混乱になる。地方自治を32年もやってきた人間として、こんなことをしていたら地方自治は混乱し粉々になる。発信力はいい。それだけだ」
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政権交代の評価レポート

2012年07月24日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
山口教授の嘆きと民主党政権の政権交代価値に関する考察です。なかなか面白い分析と「いい訳」のような感じです。毎週金曜日に首相官邸前抗議行動、7月16日東京における原発反対17万人集会などを新しい運動の高揚もおきています。既成政党にはあきあき、民主党も「だめ」、自公も「だめ」どこに期待すればよいかという声が増えています。アンケートだと無党派層という意思表示が半数になろうとしています。
山口教授が言うように、一直線に自民党的な政治支配、経済構造の打開は出来ないかもしれません。しかし、原発に象徴される国民的な危機意識、感情は今までの日本政治になかった市民層を変化させてきているように思います。命を守ることがこんなに難しく、政権、大手企業、御用学者がいい加減かを知ったことは、大きな進歩かもしれません。自らの生活レベルを落としても、原発は要らないと感じている人が多くなっています。このような意識、しかも、非常に広範囲にそのような市民が出現したことは、大きな変化だと思います。
この運動を大切にし、自主的、自覚的、自分の頭で考え、行動する市民が多くなることで必ず、日本の政治は変わると思います。同時に、1日でも早く変わるあく割りためには、無党派層という政治不信に陥っている市民に新しい運動、市民の台頭があるのだということを知らせてゆくこととも重要だと思います。また、似非政治勢力「維新の会」などが支持を掠め取らないように、「その政治的」本質を知らせてゆくことも大切になっていると思います。
<山口二郎教授のレポート>
人がいつもは当たり前と思っている秩序が、どれほどゆがみ、虚偽や不公正に満ちたものであるかを知ることは難しい。そのゆがみを最初に暴き、目の前に突き付けた者は、感謝されるよりも、迫害されるものである。現代日本において自民党以外の勢力が権力を担うことはコペルニクス的転換であった以上、天動説に固執する人々から感情的反発を受けることは必然であった。もちろん、民主党の政治家自身が新しいパラダイムにもっと強い確信を持ち、もっと巧みに人々を説得していればという悔いは大きい。それは後で検討するとして、日常秩序のゆがみと、政財界やメディアに蟠踞する天動説信者の実態を明らかにしたことこそ、民主党政権の功績である。

 選挙において国民が新しい政策体系を選択し、その意思表示に基づいて権力の担い手と政策が変化するということは、ほとんどの日本人にとって初めての経験であった。二〇〇〇年代の構造改革の結果、日本財政の再分配機能は著しく低下していた。「生活第一」の旗印の下、子ども手当や高校無償化などの生活支援政策を取ったことは、こうした社会の矛盾を是正するための的確な対処法であった。

 もちろん、天動説の信者はこうした政策に対して「バラマキ」という非難を浴びせる。しかし、多数の人々に政策的恩恵を及ぼすことをバラマキと称するならば、政府による再分配は所詮バラマキである。自民党政権時代には政治家や官僚にコネのある者だけがその恩恵に浴していたが、民主党はそれを公明正大に、客観的基準に則って行った。これは社会保障の観点から見れば、大進歩である。

 ついでながら、現代日本の最大のバラマキは年金である。総額五〇兆円、うち一〇兆円は財政資金の繰り入れ、つまり税金による贈与である。財政からの繰り入れだけでも子ども手当予算の四倍である。本誌の読者には年金暮らしの方も大勢いると想像するが、その方々には自分がバラマキの受益者であることを自覚したうえで、民主党政権の政策を批判してもらいたいものである。

 民主党政権の時期に福島第一原発の事故が起こったことは不幸中の幸いであった。この時期だったからこそ、不十分ではあっても、原発を推進した政官業の罪業が明らかになった。また、民主党政権は脱原発という課題を曲がりなりにも掲げ、再生エネルギーの拡大が始まった。

 天動説の信者は、時代遅れの、まさに既得権の塊である原子力発電というシステムを守るために、民主党政権にあらゆる攻撃を企てた。東電幹部や経産官僚の無能は不問に付し、政府首脳が出しゃばっただの怒鳴っただのと、問題の本質と無関係な中傷がメディアに踊った。政治学の教師にとっては、アイゼンハワーが「軍産複合体」という言葉で描いたもの、あるいは丸山真男の言う「無責任の体系」を説明するうえで、格好の素材を提供してもらっている。このように、民主党政権の挫折は、天動説が信奉している世の中の秩序、及びその根底にある岩盤の実態を少しではあるが、明らかにしたのである。

 私の本意は、民主党の政治家を免罪することにあるのではない。変えるべき秩序が強固であればあるほど、変革を達成するためには、目指すべき方向に関するゆるぎない信念と、実践における周到な仕掛けが必要とされる。その点で、民主党の政治は児戯に等しいものであった。何よりも、民主党は自民党に伍する政党になるために様々な要素を取り込み、結局、「自民党ではない」という否定形のアイデンティティしか持てなかった。野田佳彦首相など、この型のアイデンティティの化身である。もちろん、その非自民は実体としての自民党の否定であって、機能における自民党的な発想や行動様式を否定したものではない。

 まとめて言えば、民主党政権とは思想のない政治の実験であった。呉越同舟の民主党を束ねるために、マニフェストなる舶来品が珍重され、個別の政策を具体化することが政権運営だという錯覚をみんな持ってしまった。理念と思想が共有されていれば、目標実現のために財源が足りなくなった時、国民を説得し、負担の共有を提起できたはずである。思想があれば、意想外の原発事故が発生した時にも、理非曲直を明らかにすることができたはずである。技術的失敗ではなく、思想戦における敗北と総括するところから、政治の次の段階が始まる。

 野球の喩を使うなら、民主党政権の現状は、初めて甲子園のマウンドを踏んだ一年生エースが自滅し、大敗したようなものである。この経験をかみしめ、未熟な選手たちが自らを鍛え直し、来年もう一度甲子園のマウンドを踏めるかどうかに、日本の政党政治の将来がかかっている。民主党がそのまま生き残ることは難しいとしても、政治家がこの経験を活かして次の政治主体を立ち上げることにつながれば、民主党政権は無意味ではないというべきである。
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インカ帝国展

2012年07月24日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き


アゲラタム

メキシコやペルーが原産の花で紫色系以外にも白、ピンクがあります。花言葉は、信頼、幸せを得る、安楽です。この花も、霜が降りるまで楽しめます。

花をよく見ると、アザミに似ていませんか。日本名を「カッコウアザミ」と言いますが、鳥のカッコウでは無く、漢方の生薬「かっこう(雲香)」の原料のカワミドリに葉が似ているからだそうです。

アゲラタムの原産地でもある国ペルーには昔、インカ帝国という国がありました。インカ帝国はスペイン人の征服者ピサロによって1532年に滅ぼされました。

今日7月24日は、アメリカ人探検家によってインカ帝国の天空都市マユピチュが1911年に発見されてから100年が経ちます。いわばマチュピチュ記念日です。

インカ帝国を打ち立てたインカ族は、文字を持っていないのに素晴らしい文化を作りました。文字どころか、車輪もありません。何で車輪を考えつかなかったのでしょうか。あれほどの文化水準で車輪が無いのは、思考回路が違うのでしょうか。

石組みの都市をどうやって作ったのでしょうか。たった160人のスペイン人に滅ぼされる位、戦いが嫌いだったのかもしれません。驚いたことに、武器は棍棒の先に金属を付けた物、投石のヒモなどが残っています。戦車のようなものや飛び道具はありません。あの文化水準の高さで弓矢を考えつかないとは、、、火器もありません。インカ帝国で作られた金や銀の彫刻や飾り物はほとんでスペイン人が延べ棒にして持ち去ったと聞きました。現在のスペイン人には罪はありませんが全くひどいことをするものです。

ヨーロッパ人とは全く違う人生観、文化、世界観を持ったインカ帝国だったのでしょう。

日本だって豊臣秀吉の朝鮮侵略から始まって、アジア全域にひどいことをし続けてきたのでスペインの事を悪く言う筋合いではありません。

インカ帝国では文字を持っていませんが、キープというヒモの結び目やヒモの長さで巧みに情報を伝えてきたようです。一つの文字ですね。

発見されてから100年が経ったマチュピチュは世界遺産になっていて世界中の人が観光に入っています。仙台市博物館で、9月9日まで「インカ帝国展 マチュピチュ発見100年」をやっていますので是非ご覧ください。私は、もう見ましたよ。




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