“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

エネルギー政策 仙台で聴取会 「やらせでは」批判噴出

2012年07月16日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
九州地方の集中豪雨で死者26名、行方不明の方6名と発表されました。災害を受けた方、住宅、お亡くなりになられた方に心より、お見舞い申し上げます。津波被害とは異なり、集中豪雨での災害ということで、堤防など護岸工事の点検と、今後、再発防止策の徹底もお願いしたいです。日曜日の報道でも河野洋平さんが述べていましたが、政治の責任でやるべきことがやられていたかも検証が必要と思います。異常気象は常態化し、いつでもどこでも災害が起きる可能性がある日本列島です。その災害への事前対策を想定外と片付けることなく、実施してほしいものです。
政府のエネルギー政策に関する公聴会が始まりました。公聴会の意見陳述がやらせ出ないか?との怒りの声が上がっています。またか?!!と思うとともに、政府、経済産業省、内閣府の旧態依然たる体質には怒りを覚えます。
<エネルギー政策 仙台で聴取会 「やらせでは」批判噴出>
 エネルギー政策の見直しを進める政府のエネルギー・環境会議は15日、将来の原発依存の選択肢などに関する意見聴取会を仙台市内で開いた。事前抽選で9人が意見発表者となったが、原発推進の立場で意見を述べた3人中2人が東北電力関係者だったことや、首都圏在住者が含まれたことに反発の声が上がり、会場は一時騒然となった。
 細野豪志環境相は終了後、「個人の意見が出てくる形が一番いい」とし、8月1日に予定される福島市の聴取会に向け「できるだけ地元の意見を聞けるように工夫したい」と述べた。
 発言した東北電関係者は執行役員企画部長と、OBで東北エネルギー懇談会の幹部。ともに総発電量に占める原発比率が最も高い「20~25%」案を支持。企画部長は「会社の考えとして話したい」とし、経済性など原発の意義を強調した。
 これに会場から「(人選が)やらせではないか」「会社の言い分を代弁するのはおかしい」などと批判が噴出。進行が一時中断した。
 発言者のうち3人が東京都など首都圏在住者だったことにも、会場から「なぜ選んだのか」との疑問の声が出た。
 東北電は取材に「企画部門などに電子メールで意見聴取の開催を知らせたが、参加は求めていない。(企画部長は)個人として参加しており、やらせではない」と説明した。
 主催者によると、意見聴取会には応募者175人のうち抽選による105人が参加。意見発表希望者は93人で、将来の原発比率3案について、さらに抽選で各案3人ずつを決めた。93人の内訳は原発比率「ゼロ」が66人、「15%」が14人、「20~25%」が13人だった。


[意見聴取会]東京電力福島第1原発事故を受け、新たなエネルギー戦略を8月にまとめる政府が、国民の意見を直接聞くために福島市を含む全国11都市で開催。政府のエネルギー・環境会議が将来の原発比率に応じて示した三つの選択肢に関し、抽選で選ばれた9人が意見を述べる。ただほかの参加者は発言できず、選択肢も限られていることから「国民的議論」の進め方には強い批判も出ている。
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成長神話では閉塞状況は打開できない。

2012年07月16日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き

「成長するためには原子力発電が必要である」と、経団連、自民党の議員がエネルギー政策に関する答申に関して、述べています。自民党は参議院予算委員会集中審議でもその点を集中的についていました。そのときに枝野経済産業大臣が「自民党議員の追及(質問)を聞いていて、過去の政策、自民党が原子力発電に依存してきたんだなーと感じた」と思わず、答弁で言いました。笑ってしまうようなやり取りでした。正式な場で、民主党、民主党政権の幹部をして自民党の原子力依存中毒症と言わせました。ここに示された自民党の主張は無責任で、福島第一原発事故の責任をまったく感じない、反省しない体質をよく示しています。
毎週、金曜日、首相官邸前に原発反対、脱原発の人々が、集合し、政府に再稼動を止めるように求めています。この中で「電力が足りようが、足りまいが、原子力依存を止めるべきだ」と主張する声があります。11年3月の原子力発電所事故、放射能汚染はあってはならない事故です。原子力エネルギーにしがみつき、電力会社、大手企業が企業利益を得るために、市民、市民社会は犠牲になっても仕方がないなどの主張は、倒錯した考え方です。

経済成長がなければ、日本経済は成立しないのでしょうか。逆に、成長すれば日本経済は展望があるのでしょうか。

日本の人口は、比率でいえば、世界人口の60分の1です。しかし、大手企業、輸出企業の多くは、輸出をしなければ損益が合わないくらい、生産設備、生産能力が過剰になっています(比率を超えた生産能力、設備投資が重荷になっている)。しかし、その日本企業の技術は、中国、インド、ブラジル、韓国、台湾などの大手企業と比較して、特別に、優れているわけではありません。資金力を使って設備投資を行い、大量生産、低価格で生産する点で他社、他国より少し優れた能力を持っていただけです。
したがって、低賃金、労働コストが安い国の企業が参入すれば、即座に、価格競争に巻き込まれます。その結果、日本企業は収益力が圧迫され、赤字、過剰設備という悪循環に見舞われています。サンヨー、パナソニック、ソニーなどの家電製造企業のジレンマ、人員整理はそのことをよく示しています。同じように、半導体製造企業が製造から撤退、破綻したのもまったく同じ構図です。
自動車業界も、トヨタのように企業吸収により市場占有率を高め、下請け企業の単価を切り下げて、利益を出している状態です。日本の自動車、自動車企業はベンツ、BMWなどのように、独自の企業理念、製品に対する特別な商品価値、地位を確立していません。「日本車は価格が安い、安い割りに、性能がよい」ということで世界の自動車市場を占めてきただけです。

このような日本企業が、継続的に成長することが本当に出来るのでしょうか?
家電、半導体、繊維製造企業と同じ道をたどる可能性が大です。

既存の製造分野が衰退し、その業界で働く多くの労働者を吸収する新しい産業、世界に誇ることが出来る産業、起業が必要なことは当然ことです。しかし、既存の特長のない企業が、成長するだけで、未来が開けるかのごとく主張は政治経済の閉塞状況を打開することにはつながりません。
実際に、家電産業は多くの労働者の整理、削減(希望退職、配置転換を通じて)を行っています。自動車産業は季節労働者、期間労働者を使って雇用調整を行っています。正規労働者を増やし、企業の社会的な責任を果たそうとはしていません。

これからは、派手さはありませんが環境破壊を食い止め、環境を守る産業、技術開発が今後の課題です。また、再生可能エネルギーの開発、低価格の太陽電池パネル開発、家庭で使う蓄電装置などは環境をまもる、世界的な需要が見込まれる優れた産業になると思います。
食料の増産、自給に貢献できる農業技術、養殖技術開発なども重要な技術開発です。医療技術も疫病に苦しむアフリカなどの多くの市民を救う技術、産業になります。深刻になる水不足対策、海水から真水を製造する大規模な設備も重要な技術、産業です。砂漠化を防ぎ、砂漠に緑を回復させるテーマも難しいが、重要な技術開発の必要な分野と思います。これらの分野で大学、研究機関、日本企業が果たす役割が多くあると思います。各国から感謝され、地球を守り、地球を救うような技術、産業が起業される。その産業が新たな雇用を生み出すような時代、日本社会を展望すべきではないかと思います。そして何よりも平和を大切にして、他国に迷惑をかけない日本を作るときではないかと思います。

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平和がうれしい

2012年07月16日 06時00分10秒 | 蜂助の呟き


キンケイギクは漢字では金鶏菊と書きます。この花は20年以上前に、通りがかりの道端でこの花を「綺麗ですね」と褒めたら株ごと譲ってくれたものです。かなり増えるのですが、あまり増えない様にして来ました。強くて病気にも虫にも強い植物です。

キンケイギクの花言葉は「いつも明るく」「真心」「きらびやか」と天真爛漫な感じの花そのものです。

なんとなくこの花は、反原発のイメージの色と似ていますね。

しかし、キンケイギクの仲間のオオキンケイギクは特定外来生物に指定されていて、栽培、運搬、輸入などが禁止されているそうです。有害外来植物と言うことですね。 残念ながらオオキンケイギクは見たことが無いと思います。

昨日から東京に来ています。東京都美術館で開催されている「マウリッツハイス美術館展」を見ようと思って上野に行きました。オランダのハーグにある美術館です。今回の最大の注目は、世界的なフェルメールのブームのjシンボル的な存在「真珠の首飾りの少女」が来ているのです。フェルメールの「ディアナとニンフたち」も来ているのですから絶対に見たいものです。

東京都美術館に行ってビックリ! ハンドマイクで「現在90分待ちです!」と言っているのです。入口の方ではなく反対側から列ばせられていました。すごい人数です。あきらめました。

実は、近くの国立西洋美術館で「ベルリン国立美術館展」をやっていて、ここにもフェルメールの「真珠の首飾りの少女」が来ているのです。エッと思った人が多いと思いますが、名前は同じでも絵は違うのです。西洋美術館はチケットを買うのに5分位掛かりますが列ばないで入れました。私の好きな松方コクションがあり、モネなどの印象派の作品をたくさん堪能しました。

人々の顔は喜びに満ちていました。平和がうれしいと実感しました。

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