“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

飯舘・長泥地区「帰還困難」に 荒れる故郷

2012年07月18日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
先週、飯舘、南相馬小高地区の状態を書きました。飯館村の避難区域の見直しがされ、17日から新たな段階に入りました。原発に近い側、南側の立ち入りは厳しく制限されました。そのくらい汚染がひどく、線量も高いことを示しています。簡単に帰還できないことが改めて確認されています。
飯館村は自治体としての一体化が阻害されています。このような実態を容認するのかどうかも問われています。一方で、農地、山林などの除染は気の遠くなるような話でもあります。住居、住居周辺、道路の除染が物理的に可能かもしれません。しかし、地域に帰還する、生活するための環境浄化は行動範囲を制約した除染では、安心して帰還することは困難だと思います。
放射性物質の飛散、汚染は、人間が住む環境を完全に破壊します。その意味では、ウラン、プルトニウム、核廃棄物と同居しなければならないような、居住環境は医学的に、人間は許容できないことと思います。電力が足りるかどうかと、原子力発電所稼動容認とを天秤にかけるような思考そのものが異常であると思います。坂本龍一さんが、原発稼動、容認に対して「沈黙」していることは「野蛮だ」と思うと発言しています。本当にそうだよなー!と思います。

<飯舘・長泥地区「帰還困難」に 荒れる故郷>

 福島第1原発事故の避難区域の見直しで、福島県飯舘村が17日、新たな3区域に再編された。放射線量が高い長泥地区は村で唯一、5年以上帰還不能で立ち入りも制限される「帰還困難区域」に指定された。自由に立ち入りできる最後の日の16日、住民は荷物出しや墓参りで一時帰宅し、自宅に別れを告げた。(福島総局・浦響子)

 長泥地区は村の南端で山林に囲まれたのどかな地域だ。74世帯276人が住んでいたが、原発事故で避難した。車道脇に雑草が伸び、田んぼには白い夏草の花が揺れていた。あるじを失った住宅は所々壁が傷んでいる。
 「植木も田んぼも避難後は手入れしていない」
 荒れた庭の草木を見ながら、農業Bさん(70)がつぶやく。福島市の仮設住宅に避難している。再編前に家を見に行こうと妻(62)、長女(42)と訪れた。
 翌日からバリケードで封鎖される。住民は暗証番号を使って鍵を開けて立ち入りできるが、「関」の印象が強く、帰還困難という言葉の響きと共に心にのし掛かる。
 「飼っていた牛の柵を思い出す」。Bさんの言葉に妻がうなずく。「隔離されている気持ち。今まで通りにスーッとは入れない」
 地区内を回ると、一時帰宅する住民がぽつりぽつりと現れた。道端で会い、「しばらく」「最後だから来たよ」と声を掛け合う。
 Aさん(64)は親戚と4人で自宅そばの墓にお参りに来た。福島市の借り上げ住宅で暮らす。新しいお花を供え、墓前で手を合わせた。
 「追い出されたようなもの。残念というほかない」
 区域再編で帰還が遠のく。「もう帰れないかもしれない」。村外に定住する選択肢が現実味を帯びているという。
 バリケードは長泥地区と外部を結ぶ道路6カ所に設置され、17日午前0時、国の原子力災害現地対策本部職員らの手によって閉鎖された。

[飯舘村の避難区域見直し] 2011年4月、全域が計画的避難区域に指定され、全村民が避難している。今回の見直しで、村内20地区は放射線量に応じて「帰還困難区域」(年間50ミリシーベルト超)、立ち入りは自由にできる「居住制限区域」(20ミリシーベルト超50ミリシーベルト以下)、早期帰還を目指す「避難指示解除準備区域」(20ミリシーベルト以下)に再編された。帰還困難区域は長泥地区のみで制限区域は飯樋など15地区(1662世帯5262人)、準備区域は大倉など4地区(208世帯795人)。帰還困難区域は午前8時~午後5時に限り立ち入りできるが、宿泊はできない。
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原発、活断層の疑い相次ぐ 震災でリスク再認識

2012年07月18日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
今さら何を言っているか?というような話です。野田政権の判断、電力会社の稼動判断は何を持って、安全性が担保されるといっているのでしょうか。本当に自分たちにとって都合のよい話だけを稼動できると利用しているとしかいえないような話です。
16日に東京で開催された「原発反対、脱原発」集会の参加者が求める要求、話こそが真実ということになります。再生可能エネルギーの開発を急ぐべきです。夏場の電力需要を問題としていますが、太陽光を使った再生可能エネルギーにもっとまじめに取り組みを行うべきです。自動車会社の新車購入に何千億円(環境対策車補助)も投入するくらいならば、太陽電池パネル設置者への補助金、補助枠を引き上げるべきです。

<原発、活断層の疑い相次ぐ 震災でリスク再認識 許認可時の不備問う声も>


 東日本大震災を受けた経済産業省原子力安全・保安院による原子力発電所の安全に関する緊急再調査の結果、見逃していた原発直下の活断層の疑いが相次ぎ浮上している。大震災を機に日本列島にかかる力が変化し、引っ張られて生じるタイプの活断層や、断層同士がつられて動く新たなリスクが浮き彫りになったからだ。電力会社や国による過去の調査・審査の不備を指摘する声も上がっている。
 大震災は活断層のリスクを改めて認識する機会となった。今回の地震の揺れを分析した結果、これまでは安定して動かないと考えられていた断層が、活断層の近くにあると連動してずれ動く現象が確認されたからだ。
 このため保安院による再調査では、原発直下だけでなく、近くにある活断層が原発に与える影響も詳しく調べ直している。原発下の断層が活断層に連動して動く可能性があれば地震で原発の建屋が大きく傾くリスクをはらむことになり、立地としては不適格となる。
 また大きな地震によって日本列島にかかる力が変わったことも再調査の理由のひとつだ。両側から引っ張られてずり下がる断層(正断層)はこれまでは大きく動く恐れは少ないとみられていたが、震災以降は活断層として動く事例が多く見つかり、再検討の必要が出てきた。活断層を見つけ出す技術も向上し、専門家が洗い出した結果、見落とされていた活断層らしき断層が次々と見つかった。電力会社による活断層の再調査は数カ月かかるとみられる。
 「いったいどこの調査会社が調べたんだ」。17日に開かれた専門家による意見聴取会で地震学者が声を荒らげた。北陸電力志賀原発(石川県)の認可(1988年)のため提出された資料には明らかに活断層を示すデータがあったという。原発認可に関する資料は、震災を受け昨年11月から再検討が始まった。原発増設の時代の通商産業省(当時)のおざなりな調査と審査が、震災を機に明るみに出た格好だ。
 電力各社がこれまで耐震調査を怠ってきたツケが露呈した側面がある。保安院は震災前の2006年、原発の耐震設計に関する審査指針を改定し、耐震安全性評価の報告書を提出するよう電力各社に要請。活断層に対する備えも求めた。ただ電力会社による再調査は遅れ、審査を終えたのは東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の4基と日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅだけだ。
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さよなら原発

2012年07月18日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。

梅雨時に咲く花を紹介しています。



ハイビスカスは、この写真のような黄色だけでなく真紅、オレンジ色などがあります。一日花で、綺麗に咲いた花も夜には閉じてしまいます。この花も梅雨時だけに咲くのではなく、沖縄などでは一年中咲いています。

花言葉は、常に美しい美、勇ましさ、新しい恋、上品な美、華やかさなどです。

ハイビスカスの下で咲いているのは何ですかって? ポーチュラカです。日本名は、花すべりひゆ。今までの花は自宅のものでしたが、これはある駅のコンコースにあったものです。

さよなら原発10万人集会は、16万人が参加していると開催中にアナウンスされましたが、17万人と訂正されたようです。いずれにしてもすごい人数です。パレードは1時30分に開始されましたが、最後の人が出発したのが5時10分だったそうです。



パレードに途中から加わった子連れのママ。



飛び入り参加した、日傘をさした、ブランドバッグを持った女性と、右側のお母さん。



ヨーロッパ系の女性。

原発を無くそうという気持ちを共有した集会でした。人数が多く、幅広い方が参加したこともあり、マスコミでも無視出来ずに報道しましたね。このような政府の政策に反対する集会を大きく扱ったのは、もしかしたら始めてでは無いでしょうか。


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