“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

大手企業のコスト削減と社会的問題

2012年05月21日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き

日本の大手企業、多国籍企業は、コスト削減、大量生産で企業規模の拡大と、内部留保の蓄積を行っていました。一社の問題であれば、コスト削減、利益確保はよいことかもしれませんが、そのことによる、社会へのコストのしわ寄せは止めさせる必要があります。大手自動車会社が円高→下請け企業に単価の切り下げを要求する→下請け企業の赤字、従業員の削減――これは日常的に行われています。2013年度トヨタは1兆円の経常利益を出すと発表しています。これもこの種の経営対策を経ての話であることは容易に想定できます。

しかし、ここで考えなければならないことは大手自動車会社にとってよかったことは、社会的に見れば、決してよいことではありません。このようなことがたくさん起きています。

福島原発事故もその1つです。東京電力、原子力村の企業、御用学者は利益を享受し、都合がよかった。しかし、そのことにより、福島県、東北地方、日本も非常に大きなコスト負担を強いられています。お隣の韓国でさえも、輸入審査を厳しくしています。あたり前といえば、当たり前です。日本が、逆の立場に立てば同じ対応をするのだと思います。相手国家がすれば「おかしい」と主張しますが、それは、自己中心的な言い分にしか過ぎないと思います。原発再稼動主張は、このような点でも従来の日本の唯我独尊、従来の手法を再検討せず、押し通そうとする考え方、行動様式に沿った対応であるといわざるを得ません。

国家、国民がいかに豊かで、安心、安全に暮すことができる社会、環境を作るかが、一番コストがかからない社会であるといえるのではないと思います。電気が足りないから、原子力発電が必要など(高リスク、高コスト)といっていることがいかに時代遅れかを考えるべきときにきているのではないと思います。

ギリシャ、ユーロ圏残留を G8首脳宣言

2012年05月21日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
G8が終了しました。報道によれば、EU、ギリシャ財政危機問題が大きなテーマになったこと。また、ドイツとフランスの政治的な融和にアメリカが心をくだいたことが報道されています。フランス大統領選挙結果、ギリシャ国政選挙でこれまでの与党、財政緊縮政策が少数派になったことがG8サミットにも大きな影響を与えたことが分かります。新自由主義者、ドイツ:メルケル首相などはギリシャに対して恫喝とも取れるような「緊縮政策」を受け入れられないのであれば、EUから離脱するような圧力もかけています。
しかし、主要国がギリシャのEUにとどまることを確認するなど、ドイツなどを中心とする財政緊縮政策主張は会議において、多数派になりませんでした。アメリカ、イギリス、カナダなどは、新自由主義路線をとる政治経済運営の国家ですが、フランス大統領選挙の結果、ギリシャ国民の批判を無視することが出来なくなっています。支配層の思惑が各国国民から反撃され、微妙に、修正を迫られているのではないかと思います。歴史の流れは、確実に前進し、新自由主義に野放しの権限を与えることは出来ないのだと思いました。
昨年のアメリカニューヨークのウォール街占拠運動が、アメリカ、世界に発信した、1%富裕層と99%の大衆の格差問題は形を変えて、フランス大統領選挙、ギリシャ国政選挙などに影響を与え、引き継がれたのだと思います。日本の野田政権は、このような各国の政治のうごきをどう見ているのでしょうか。

<ギリシャ、ユーロ圏残留を G8首脳宣言>

 主要8カ国(G8)首脳会議(サミット)は19日午後(日本時間20日午前)、世界経済分野の首脳宣言を発表した。政局の混迷するギリシャについてユーロ圏への残留が望ましいことを確認するとともに、世界経済の安定と回復にはユーロ圏の結束が重要だとの認識で一致している。
 欧州で緊縮財政への反発が強まる中、「財政健全化の履行を維持しつつ、成長をいかに生み出すかについての欧州での議論を歓迎する」とし、財政健全化と経済成長の両立を目指す姿勢を明確にした。各国の変化する経済情勢を踏まえ「経済回復を下支えする健全で持続可能な財政健全化を支持する」としている。
主要8カ国(G8)首脳会議(サミット)は、最大の焦点である欧州債務危機への対応を巡って、財政の健全化と経済成長の両立を追求する方針で一致。財政政策で緊縮一辺倒だった路線の修正へ踏み出した。これに先立つ1日目の討議では、北朝鮮に核実験の自制を強く求める方針を確認した。
 オバマ米大統領は討議の冒頭、世界経済の発展に関し「成長、安定、財政健全化は一体であることを確認したい」と述べた。ギリシャなどに厳しい緊縮策を求めてきたドイツも同意し、この方針が19日午後(日本時間20日朝)に発表する首脳宣言に盛り込まれる見通しとなった。
 5月6日のギリシャ総選挙で緊縮策に反対する野党が勢力を伸ばして以降、G8の首脳が集まるのは初めて。ギリシャが単一通貨ユーロから離脱に追い込まれるとの観測が浮上し、金融市場の混乱が世界的に広がっている。19日の討議ではギリシャにユーロ残留を求める声が相次いだ。野田佳彦首相は「我々も傍観者ではいられない」と述べ、日本としても危機の克服へ積極的に関与する考えを強調した。

すずめ踊り

2012年05月21日 06時00分58秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。仙台では、19日と20日に、仙台・青葉まつりが行なわれました。


両日とも抜けるような青空で気持ちの良い天気でした。

定禅寺通りは、青葉通り、広瀬通りと同様にけやき並木の美しい通りです。ここを通行止めにして、すずめ踊りを行なっています。それぞれのチームごとに鳴りものを鳴らしながら踊り歩きます。





定禅寺通りだけでなく、仙台一の繁華街の一番町の商店街の中でも、すずめ踊りは行われています。


見よ、この雄姿。私は女の子だよ。

障害を持った子のお母さんが飾った車いすにお子さんを乗せてチームに参加しています。



外国人だって参加しています。



踊っている人たちも、見ている人たちも本当に楽しそうです。2年ぶりの仙台・青葉まつりを満喫しています。

こんな楽しい青葉まつりを見ながらも、つい「子育て 新システム」を思い出してしまいまた。

障害者自立支援法だって介護保険だって、みんな「自己責任」という名の切り捨て。こんなすばらしい子どもたちや障害を持った人たちを自己責任という名目で「受益者」負担に変えてしまう政治ってなんなのだろう。

保護者がお金を持っていなければ十分な保育を受けられない「新システム」に反対しましょう。