福島原発事故と除染
昨日、日本大学 野口邦和さんの講演がありました。講演の大半は、放射能、放射線、放射性物質に関する学習的な内容でした。野口さんは放射線防御学の立場から、外部被爆、内部被爆の注意点、現時点での中心的な課題は何かを講演しました。その中で、興味深かった問題について、記します。
1つは、現時点での除染の重点課題は、県民が居住をしている地域、帰還区域に限定すべきである。その理由は、除染には莫大な資金がかかること。帰還困難地域の除染は、困難さがあること、その除染事業は、大手ゼネコンしか出来ないこと。また、簡単に帰還が困難地域は、時間を変えることにより、セシウムの能力が時間とともに減衰するので、それを待ったほうが効果的との見解でした。この考え方は一理ある考え方であると思いました。全域の除染が難しい中での重点を絞り、選択する考え方です。帰還困難地域は、仮住宅の準備、生活保障、就労保障をしっかり東京電力、政府が行うことだと思います。
2つ目は、線量との関係で、避難したほうがよい地域の話でした。野口さんは、仲通り地域県民の避難は、放射線防御からいって、しなくてもかまわないと。理由は、高線量地域をしっかり除染すれば、健康問題としても大きな問題なないとの見解でした。避難することでのリスクは、就労問題、収入がたたれる問題、環境変化によりリスクなどで避難したほうがより、避難者の生活困難さが増すのではないかとの見解です。また、現在の福島県内の農産物の汚染は、心配しなければ食べられないような状態でないことも明らかになってきているとも報告しました。コープふくしまが行った陰膳の開示データからも明らかであると解析していました。
3つ目は、内部被爆の問題と外部被爆の軽重です。現時点では内部被爆はほとんど問題視する必要はなくなっているとのことでした。南相馬市の病院で定期的に行っているデータ(東京大学の専門化が対応)からも立証されているとのことでした。現在の基準値のもとで、出荷点検がされている、市場に出回っているものであれば、食して問題なしとの見解です。被爆量との関係では外部被爆を防御するほうが(現時点では)重要、緊急性がるとのことでした。放射線は浴びないほうがよいが、現状で、何が重要なのかを考えるべきとの見解です。
昨日、日本大学 野口邦和さんの講演がありました。講演の大半は、放射能、放射線、放射性物質に関する学習的な内容でした。野口さんは放射線防御学の立場から、外部被爆、内部被爆の注意点、現時点での中心的な課題は何かを講演しました。その中で、興味深かった問題について、記します。
1つは、現時点での除染の重点課題は、県民が居住をしている地域、帰還区域に限定すべきである。その理由は、除染には莫大な資金がかかること。帰還困難地域の除染は、困難さがあること、その除染事業は、大手ゼネコンしか出来ないこと。また、簡単に帰還が困難地域は、時間を変えることにより、セシウムの能力が時間とともに減衰するので、それを待ったほうが効果的との見解でした。この考え方は一理ある考え方であると思いました。全域の除染が難しい中での重点を絞り、選択する考え方です。帰還困難地域は、仮住宅の準備、生活保障、就労保障をしっかり東京電力、政府が行うことだと思います。
2つ目は、線量との関係で、避難したほうがよい地域の話でした。野口さんは、仲通り地域県民の避難は、放射線防御からいって、しなくてもかまわないと。理由は、高線量地域をしっかり除染すれば、健康問題としても大きな問題なないとの見解でした。避難することでのリスクは、就労問題、収入がたたれる問題、環境変化によりリスクなどで避難したほうがより、避難者の生活困難さが増すのではないかとの見解です。また、現在の福島県内の農産物の汚染は、心配しなければ食べられないような状態でないことも明らかになってきているとも報告しました。コープふくしまが行った陰膳の開示データからも明らかであると解析していました。
3つ目は、内部被爆の問題と外部被爆の軽重です。現時点では内部被爆はほとんど問題視する必要はなくなっているとのことでした。南相馬市の病院で定期的に行っているデータ(東京大学の専門化が対応)からも立証されているとのことでした。現在の基準値のもとで、出荷点検がされている、市場に出回っているものであれば、食して問題なしとの見解です。被爆量との関係では外部被爆を防御するほうが(現時点では)重要、緊急性がるとのことでした。放射線は浴びないほうがよいが、現状で、何が重要なのかを考えるべきとの見解です。