猫と暮らす会では、現在多くの場所の
野良猫の避妊去勢手術に関わっています。
中にはご自身が病院まで搬入搬送できる方もいますが
妊娠していたり、思ったより小さかったりすると
術前に会で預かってしばらく体調を見たり
術後しっかり回復してからリリースしたりしています。
増えないように、産ませないのがいちばんですが
その子自身が、生まれ育ったその地域で
天寿をまっとうできるようにサポートしてあげられたらと思います。
リリースするとき、元気でやたら大きな威勢のいい猫だと
こちらもかえって安心します。
頑張ってよ~と声をかけて、一目散にかけていく姿に
エールを送ります。
今の私たちには、これしかできません。
でも、少し若い猫や、妊娠していたり風邪気味だったりすると
一定期間、精一杯お世話します、
でも、結局リリースせざるをえなくて
元の場所に戻すとき、泣きそうになることがしばしばです。
シェルターがあればいいのかというと、そうでもありません。
すべてを抱えて責任を持てるだけの財力も無く
自分たちの年齢や、お世話する人手やキャパのことを考えたら
一時の情ですべて受け入れるなど到底できないです。
また、すべての猫が順調に人馴れして里親さんのお宅で
家猫として適合していくのかというと、そうではありません。
ある程度の月齢を過ぎると、人馴れ修行をするためには
ハードルの高い子もいます。
とにかく時間と根気が限りなく必要です。
ただ、こうしたことをすべてクリアしてる団体も
全国的にはあると思います。
ふるいにかけるような行為に心を痛めながら活動しています。
だからこそ、産ませない!
新たに不幸になるであろう猫たちの繁殖をブロックしたいと
強く強く、願うしかないのです。
いつか、野良猫って呼ばれる存在の猫が
いなくなってくれたら・・・。
そう思います。
そして、預かってお世話してくれるスタッフさんたち
本当に猫が大好きだからこそ、がんばってくれるんだと
いつも頭が下がります。