年を越してから、猫と暮らす会はスタッフさんたちが
本来の活動・・・つまり、猫を増やさないための避妊去勢手術に
特に力を入れて取り組んでいます。
今の子猫が少ない時期
繁殖シーズンでないとなかなか動けないこともあり
天候や気温と戦いながらの捕獲です。
里親さんを探すのがメインで活動してると思われがちですが
いちばん力を入れているのが、TNRです。
これ以上不幸に生まれる子たちを増やさない活動
TNRに力を注いできました。
捕まえて手術して元の場所に戻す活動です。
とは言っても、その現場に行けば
気の毒すぎる姿の子猫たちを見たりします。
相談してきた方たちが、助けたいと思うのは子猫の方です。
子猫の母猫の手術をきちんとするのであれば、
子猫を助ける手助けをしてもいいと考えて動くため
里親さんを探すのも、セットで考えないとうまく舵が取れないわけです。
手際よくはかどることばかりではありませんが
スタッフさんたち、本当にがんばってくれています。
さて、今回ご紹介するのは何ともユニークな猫の相関図。
どんな猫が現場にいるのか、手術の必要な猫を把握したいからと
担当スタッフさんが伝えたところ、
相談者さんからナイスな物をいただきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/fe/99d3c4beaabd7cdbdb661cd75ac40850.jpg)
ちょっと感動してしまいました。
この図にのっとって、捕獲や手術を進めていくことができます。
仮の名前もついているので、共有できてわかりやすいです。
餌やりさんのいる現場で、このような図が出てくるところは
比較的うまくことが運びます。
誰がいつ来て、どう食べてるとか、さっぱりわかってない現場は
難航してしまうことが多いです。
つまり、最初の段階で猫を把握できていることは大きなカギになります。
今回は相談してきた方が費用は工面してくれて
(あっちこっちにカンパをお願いしたようです)
餌だけあげてる言い訳ばかりのおばあちゃんには
糞を取ること、置きっぱなしの餌をやめることを約束してもらいました。
相関図と同じ子が捕まっていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/ac/8a5b5e86a857bd9b8c7dadb9b8bf535d.jpg)
一番最初に捕まったちびたくん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/21/cc8ed60984ee218fee9834b2a8fe14c6.jpg)
捕獲前のあんこちゃん
小さい子や妊娠していたママは、こちらで術後しばらく預かって
お世話してリリースです。
事情を理解して、保護する場所を提供してくれた友人も巻き込んでの
真冬の捕獲でした。
術後、寒さや雨風の中、すぐにリリースせずに済みました。
同じ猫に生まれながら、家猫として幸せに暮らせる子もいますが
そうではない猫たちのためにできることは
手術して繁殖制限をかけてあげること
術後、そこでしっかりと生きていってもらうことです。
そのためにも、しっかりと身体を回復させてからリリースしてあげたい。
一期一会の猫たちにできるせめてものことなのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/07/a40afd82f0aa8f36cc5f49254a7ae13b.jpg)
ラファエルくんとナナくん
おかげで順調にTNRが進み、こちらの現場は終了となりました。
途中、梅さんママが捕獲器から逃げて、相談者さんの会社で
またまた捕獲する騒ぎになり、スタッフさんのひとりが噛まれるという
アクシデントが起きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/38/379eb69eca870be0283a5ceab2c745d4.jpg)
捕獲前の梅さん
日ごろ、猫に噛まれる怖さを伝えてきていましたが
いざとなると、あわてて注意事項がすっかり抜け落ちるんだと
わたし自身が反省しています。
幸い、すぐに受診して比較的早く治ったのでほっとしました。
SFTSとかの恐ろしい病気もあります。(マダニによる感染症です)
捕獲には十分な注意が必要だと
改めてスタッフさんたちにお話しできました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/6a/7833e58af30215c7c75588803b9aa693.jpg)
お腹に赤ちゃんを抱えていた梅さん
こちらの現場では新人のスタッフさんたちが、リリースもしてくれたので
ひとつづつ、やり方も学んでくれたかなと思います。
今回の相談者さんを長きにわたって担当しているスタッフさんは
根気よくアシストしています。
いろんな場所で猫を見るとどうにもほっておけない傾向の相談者さん。
出会ったすべての猫を救うことも手術することも
現実問題としてできるはずはありません。
そのあたりの話を、毎回丁寧に説明しているのですが・・・・。
猫を助けたい気持ちそのものが湧いてくるのは悪いことではないのですが、
知識も場所の確保も経済的なことも
お世話する手間暇も・・・
すべて考えられないと行き詰まってしまうことだと思います。
それでも猫に吸い寄せられていく人っているのかもしれませんね。
*今回は飼い猫かもの疑問が残るもちおくんは捕獲はしていません。
ただ、これも飼い主さんにひとこと
手術をしてほしいし、首輪をしてほしいし
室内で飼うようにがんばってもらいたいです。