猫と暮らしていきたいと来場してくださるときに
こちらからいくつかのお願い事をさせてもらっています。
年齢やお住まい、勤務時間など、
確認させていただかないといけない必須事項などをクリアできたとしても
お家の中の脱走対策を強化できないとなると
お譲りすることが難しくなってしまいます。
今はネットなどで、猫のための脱走防止用の柵だったり
網戸ロックなど。調べればその家に合ったものが
たくさん検索できます。
また、DIYが得意な家族がいらっしゃるなら、お願いしています。
猫の運動神経を侮ることなかれ・・・です。
強化に努めたり、きちんと対策していただけない場合は
残念ながら猫たちをお譲りすることができません。
玄関ドアの外側に、宅配業者さん、ご近所の方向けに
猫がいますのシールを貼っておくのも大切です。
高齢者の方と同居していたり、小さなお子さんがいらっしゃるなら
その家族向けに、開けたら閉めるのステッカーを
室内のドアにつけておくことも大事かなと思います。
以前飼っていた猫は外に行きませんでした
と、各個体の性格をひとくくりに考えている方には
そこは絶対に違うことを説明し、理解できそうにないとなれば
やはりお譲りすることはできなくなります。
猫が3歳児だと思って、暮らしてくださるといいのかなと思います。
外に行きたがってるわけではありませんが、
おもしろくて出てしまったり、好奇心と興味だけで外に行き
帰れなくなってしまう子が多いのです。
また、家の中から見ていた景色と、実際外に出て感じる臭いや
景色が違うと、猫たちはパニックを起こします。
知らない場所にいきなり放り出された幼い子供を想像してみてください。
外に出てしまったら、猫が変わります。
見つけても、すんなり抱っこして連れ帰るなんてなかなかできません。
室内で飼われていた猫は、わたしたちが街角で見かける野良猫達とは
まったく違う生き物だと思った方がわかりやすいかもしれません。
日々生きることそのものが、命がけの賢い野良猫達と同じではありません。
室内のみ、甘ちゃんで育った猫たちが外で生き抜くことなど
ほとんど難しいと考えてほしいのです。
ですから、まずはきちんと脱走対策のできることが
大切な譲渡の条件に入ってきます。
今年の4月から、浜松市は条例でも
飼い猫は室内のみで飼うようにとなりました。
猫を迎えるときに、いつかではなくすぐに強化を考えてくださる方に
譲渡しています。
ともに暮らす猫たちの安全を確保できる飼い主さんであってほしいです。