ご高齢の女性からお電話いただきました。
85歳で終活をされているそうです。
相談内容は、気の毒で餌をあげていた猫の話でした。
しばらく前から近所のガーデニングを趣味にしている方から
糞尿問題で苦情が来て、餌をあげるのをやめたそうです。
相談内容は、捕獲器を貸してほしいと。
苦情を言われたご近所の人に捕獲器を買ってくれたら
猫を捕まえて処分してやると言われたから捕獲器が必要だというのです。
いやいや、それって犯罪行為で
処分目的だったり、どこかに移動してしまったりが目的だと
到底協力できるものではありませんよとお話ししました。
何とかできないものかと考えて
お家に入れて3段ケージとかで飼うことはできませんかと提案するも
息子がかわいそうだし、わたしは終活してるし
家の中は足の踏み場もないから猫は無理ですと。
では、その猫を引き取ってくれる施設を探すのはどうですか?
もちろん有料ですが、探せばあると思いますよと伝えると
年金しかもらってないのに、そんなお金あるはずない・・・と。
里親探しを提案しようと性格を聞くと
近くに寄ることもできないし触ったこともないようです。
でも、捕獲器が必要だと言い続けます。
その苦情を言ってるお宅の方に、お話ししにいきましょうかと言うと
告げ口したとか、また怒鳴り込まれて怖い思いするし
わたしは毎日おびえて過ごしているからそれは困るとのお返事です。
結局、いなくなってほしいと思っているのは
苦情を言ってくるご近所さんだけではなく
このおばあさん自身のようです。
わたしたちのできることを提案しても、すべて無理と言われてしまえば
こちらは何かできることもありません。
とにかく勝手に捕まえて殺してしまうことは犯罪行為だと伝えるしか
ありませんでした。
餌をもらえると思って毎日来ている猫。
痩せて来てると言ってました。
それでも、自分の身がかわいくてやれることを考えないこの老人に
心底腹が立ちました。
どうしてこんなにがんばっても野良猫が減らないんだろうかと思います。
がんばってTNR(手術)したり、保護したりする人よりも
圧倒的に餌だけあげて増やす人、増やしたことに平気でいられる人の方が
多いからなんだろうと思います。
庭を荒らされたら怒れるのもわかりますが
だからと言って、猫は死んでもいいと簡単に言える人、どうかしています。
しかも言うだけでなく、行動に移してしまえる人が
実際いるということです。
ため息しか出ないような話で、本当に悲しくなりました。