踏青_徒然日記

徒然なるままに日暮しキーボードに向かいてよしなしごとを...

紫荊(はなずはう)

2007年04月20日 | 俳句
声高に下校の少女すはうばな

<この俳句の作句意図>
新学期を向かえた少女たちが、なにやら賑やかに話しながら歩いている、もう下校の時間なのか。彼女たちの明るい笑顔には燃え立つように咲いている蘇芳の花もかなわないようだ・・・

・季語は、すはうばな=紫荊(はなずはう)’で、春’です。
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白つつじ

2007年04月18日 | 俳句
白つつじ雨の雫を染めにけり

<この俳句の作句意図>
今日は2月ごろの気温に舞い戻ったそうで、北国からは雪の便りも、
躑躅の花びらにのった雨粒冷たく光っている。
時ならぬ冷たい雨に咲き始めたばかりの白つつじも冷たそうだ・・・

・季語は、躑躅(つつじ)’で、春’です。
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実梅

2007年04月16日 | 俳句
寄り添うて木の葉隠れの実梅かな

<この俳句の作句意図>
世間が花に浮かれている間に季節はしっかりと進んでいるようだ、
犬の散歩に訪れた公園ではもう青梅が膨らみ始めている。
子供のころは黄色く熟れた梅を捥いで食べたものだが・・・

・季語は、実梅’で、夏’です。
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春筍(しゅんじゅん)

2007年04月15日 | 俳句
春筍の襟を正して立ちにけり

<この俳句の作句意図>
近くの竹林で筍が顔を出し始めた。歳時記ではこの季節の筍を「春筍(しゅんじゅん)」と言って区別する。写真のものは少し伸びすぎだが、地面から先端が顔を覗かせたぐらいの時に掘り上げれば食感も柔らかくて、天麩羅にしても美味しい。

・季語は、春筍’で、春’です。
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梨の花

2007年04月14日 | 俳句
そばかすも少女の化粧(けはひ)梨の花

<この俳句の作句意図>
桜の散り行くのを待っていたかのように梨の花が咲き出した。一回り大きな純白の花をかたまって咲かせる梨は、また格別な美しさが有る。開ききった梨の花は雄蘂の先端が黒茶色になり一風変わった味となる。

・季語は、梨の花’で、春’です。
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桑の花

2007年04月13日 | 俳句
摘む人も絶えたる畑や桑の花

<この俳句の作句意図>
八王子近郊はむかし養蚕が盛んで「桑都」と呼ばれた。
”八王子駅出でて直ぐ桑がくれ  三橋敏雄”
などという句が有るほどだが、今では養蚕農家は無くなってしまったようだ。
一家総出で籠を担ぎ、桑の畑で葉を摘む姿も、ついぞ目にすることがなくなってしまった。

・季語は、桑の花’で、春’です。
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榛(はん)の花

2007年04月12日 | 俳句
畦道は軽トラの道榛の花

<この俳句の作句意図>
農道のはずれで榛の木が花を付けている。榛の木は昔から畦などに植えられて枝で農具の柄を作ったり、竹や丸太を渡して稲を干したりと、稲作と縁の深い木だ。この花が咲く頃から、苗代の準備のために田圃に向かう牛などを目にしたものだが、時代は変わって今では農業用のトラクターや、軽トラが走るだけになった・・・

・季語は、榛の花’で、春’です。
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通草の花

2007年04月11日 | 俳句
景信山(かげのぶ)を葉陰にいれて花通草

<この俳句の作句意図>
八王子の山々が新緑に包まれ始めた。冬樹の間から見えていた山もいつしか葉隠れに、小鳥のさえずりも賑やかになってきた・・・

・季語は、花通草’で、春’です。
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一人静

2007年04月10日 | 俳句
さ迷へる一人静の濡るる径

<この俳句の作句意図>
源義経が静御前を伴って吉野の山をさ迷い逃れた姿を連想して名付けられたと言う「一人静」、この花には雨が似合う。時には、雨もよいの山道も良いものだ・・・

・季語は、一人静’で、春’です。
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金鳳花

2007年04月09日 | 俳句
あまぎらふ小径は闇へ金鳳花

<この俳句の作句意図>
晴れ上がった青空に誘われて里山へ続く畦道をさ迷う。ところが急に涌きだした黒雲に冷たい風、ためらう気持ちを金鳳花の花明りが峠道へと誘う・・・

・季語は、金鳳花’で、春’です。
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