住まいから徒歩圏内に昭和テイストの怪しい建物があると知り探訪。実はこの建物、引越し物件を探している最中、不動産屋の車中からも目撃していた。しかし外見をチラ見しただけでわかる痛さ加減に辟易し意識下に封印していたのだ。たまたまネットで札幌近郊の遠征スポットを検索していて引っかかってきたのだった。その建物は北海道で有名な「坂ビスケット」本社工場に隣接しその名も「レトロスペース・坂会館」。まあ、実際に訪れてみての感想は皆様のご想像通りということで。青梅の「昭和レトロ博物館」と展示物を全部入れ替えても誰も気づかないかも。自分も一時期、クラシックカメラの蒐集(しゅうしゅう)をしていたのでコレクションの強迫観念にも似た使命感は理解できる。しかし個人レベルでいくら努力しても限界がありその収集に終わりがないことに気づく。コレクションというのは一歩間違えればゴミ屋敷と変わりないのだ。そしてなによりやりすぎは家族に多大な迷惑をかけてしまう。坂会館の膨大な展示物のなかで唯一欲しくなったものは「どですかでん」のロングマッチ。否、物欲は棄てねばなるまい。会館の隣の工場直売所では割れビスケットの大袋が100円で売られている。割れといっても焼き色が少し濃くてはじかれたものなどで品質に問題はない。「しおA字フライ」などは懐かしい素直な味。因みに館長の坂一敬氏は若い頃学生運動しておられたゲバゲバらしい。一角にはそれら関連グッズコーナーもあった。
坂ビスケット売店
坂ビスケット売店
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