安部公房全集 第30巻を買う。この全集は1997年7月から初版を買い揃えてきたものだ。そして3年越しの2000年12月の29巻を最後にぱったりと発刊が止まった。最後の30巻は補巻として出されるが編集が遅れているとの噂のまま10年が経った。こちらもすっかり諦めていたのだが、2009年3月に満を持して最終巻が出されたのだった。しかしその情報を拾い損ね今頃の購入となってしまった。13年かけて全集を揃えたことになる。全集の購入は筒井康隆全集以来であるが、全巻揃うと気持ちの良いものだ。これで死ぬまで終わりなき再読を続けることができる。自分にとって安部公房は人生を生き抜く切符みたいなものなのだ。否、箱舟なのかも知れない。
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生きていればノーベル文学賞を受賞していたと思います。
氏の作品は、或る意味唯一無二の物であり、若き死が悔やまれます。
はじめまして。コメント有難うございました。
安部公房の作品はどれも飽きることがございません。
読むたびに発見もあり、独特の世界観への没入観は
心地よくもあります。
このような作家を他に知りません。