以前、職場用として購入した卓上扇風機が故障した。今は台所の熱気対策換気用として連日のように活用し重宝していた。機種はアイリスオーヤマの「強力コンパクトサーキュレーター」(ENC-15-B)。風速は3段階切り替え。動作音も静かで安いながらも良く出来た製品だった。故障個所は風速切り替えスイッチ。症状はボタンを押し込んでもロックされないというもの。一旦内部を検証するもスイッチユニットはめ殺しのようなABSのボックス。スイッチアッセンブリを修理するよりスイッチ交換したほうが早いと判断。千石無線で同じ位の大きさのオルタネイトスイッチ(250V規格)を3個購入。配線を外して付け替えるためスイッチアッセンブリを分解する。接着はされておらずツメによるはめ込み構造で分解は思ったより簡単だった。好奇心から内部構造を検証。スイッチの押し込みで各速度の接点が端子接触するだけのシンプル機構。故障原因は押し込みをロックするスライドプレートのグリス固着。内部のロックピン折れなどを想像していたが案外直りそう。古くなったグリスをベンジンでぬぐいプレートを清掃。元の状態に組み戻すと問題なく機能した。問題なさそうなのでスイッチ交換はお預け。因みにこの製品の次の機種から風速切り替えはロータリースイッチに変更されていた。構造は簡素化されコストダウンにもつながったようだ。グリス固着の問題も解消といいことづくめ。白物家電の生産から大手は手を引いた今となってはアイリスオーヤマの製品は侮れないかも。安いながらもよく考えられています。
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