Saitolab 「なにもせんほうがええ」

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テレビドラマ 刑事くん ロケ地

2023年03月01日 | 書籍・映画・音楽

制作/著作:東映・TBS


YOUTUBEの東映シアター公式でドラマ「刑事くん」がお薦めに。勢いで第一話、第二話を観てしまう。本放送当時も月曜のブラザー劇場でこのドラマは欠かさず観ていた。ブラザー劇場では「刑事くん」「刑事犬カール」は記憶に残っている。改めて観返したこのドラマだが脚本がペラペラで何ともコメントに困る。公務をほっぽりだして父親殺しの犯人捜し。上司へ報告もせず指示を無視して好き放題。情緒不安定にもほどがある。何か疾患でもあるのかという破天荒さ。まあそれでも30分枠にしては撮影には金が掛かっている。ドラマ本編よりも50年前の都内の風景に目が行く。ゲームセンターに繁華街、個人商店に小汚い駅前広場など昭和コテコテの風景は懐かしい。そして刑事くんが勤務する城南警察署の屋上シーンが気になったので早速ロケーションの検証を始める。


第一話冒頭と最後に城南警察署の屋上シーンが映る 制作/著作:東映・TBS


遠景には日本火災海上ビル、トヨタの看板と屋上駐車場、建設途中の首都高速。結構な手がかりにはなるが特徴的な高層ビルなどは皆無。ドラマ撮影カメラのパンを何度か再生していて決定的な看板「池袋病院」を見つける。検索してみると「池袋病院」は今も健在。所在地をあたると道路配置などからロケの絞り込みが一気に進む。城南警察署の屋上ロケは都道435号(首都高5号池袋線)とサンシャイン60通りが交差するマルビル屋上(東京相互銀行 池袋支店)(現在、このビルには「東京レジャーランド」のゲーセンが入る)と判明。ドラマ遠景のNTT池袋(電電公社)なども合致した。


カメラのパンをパノラマにしてみた  制作/著作:東映・TBS



70年代の航空写真、赤丸が城南署屋上からの撮影位置。サンシャイン60は基礎工事中





現在の風景。池袋病院とNTT池袋以外はすっかり変貌している


ドラマ撮影当時の1971年9月はサンシャイン60はまだ存在しない。建設予定地は東京拘置所があり同年3月に小菅に移転したばかり。因みにこの場所は元巣鴨プリズン。サンシャイン60の開業は1978年まで待たねばならない。


更地になった東京拘置所



サンシャイン60の左に道を挟んでマルビル(東京相互銀行 池袋支店)が見える


余談になるが、刑事くん(桜木健一)の同僚刑事である大丸四郎(沖雅美)とドラマオープニングで張り込みから逃げ出す犯人が同一人物に見えて仕方ない。まさかカメラテストで犯人役として出演したとも思えないが。






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