Saitolab 「なにもせんほうがええ」

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

駆けていくには遠すぎる 歩いていくにはもう若くない

2012年06月23日 | ロードバイク・クロスバイク
くさくさするこの一週間を振り切るようにロードで家を飛び出す。時間は昼を大きくまわっていたので行き先は大人しく江ノ島往復にしておく。途中の境川飯田の休憩所で休みながら寄り道するところを探してみる。以前に何度か訪れた田谷の洞窟を思い出す。一度自転車で訪れようと思っていたロケーションなのだ。スマホのナビを頼りに境川を逸れ栄区田谷を目指す。30分ほどで真言宗定泉寺に到着。本堂をお参りしてから洞窟拝観料400円を納め蝋燭としおりを受け取る。洞窟入り口で蝋燭を点けゆっくりと歩を進める。数年前までは洞窟の内部は真っ暗で蝋燭の明かりだけが頼りだった。しかし今では明るいLEDライトが随所に設置され蝋燭の明かりが無くても困ることは無い。これには少し残念な思いとなる。この洞窟拝観の最大の発明はこの蝋燭にある。早足で歩くと途端に炎は消えてしまう。明かりを消さないように細心の注意を払いながら進むと歩行速度は自ずと決まる。この洞窟内の歩みは宛ら人生の歩みに似ている。急げは命の炎は吹き消され、もたついているといたずらに蝋燭は短くなっていく。洞窟は立体構造をなし分岐しながら地下に広がる。さながらトルコ・カイマクルの地下都市のよう。あちらはキリスト教の迫害から逃れ生活の場としていたが、こちらは修禅道場として掘られた。この洞窟掘削作業こそが修行そのものだったのかも知れない。30分ほどかけて洞窟より外界へ戻る。田谷から藤沢へ戻り江ノ島へ出て一休み。花みずきで昼食をとり江ノ島で女夫饅頭を買い求め帰途に着く。江ノ島では“海の家”建設が急ピッチで進められていた。本日の走行距離61.82km ロード積算3452.5km。もっと走らねば。
コメント (4)
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