大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0256 二枚刃平鉋  銘 江戸城  

2008-07-19 22:42:33 | Weblog
2008年7月19日梅雨明け宣言も出て暑い日差しの中、小田急で大和骨董市に出かけた。 久し振りの大和だ。 朝まだ8時を過ぎた程度だが、既に客で一杯だ。駅から東側に広がる通路の一番端にこの骨董屋はいた。 お店には何本かの鉋が有ったが、どれも錆、台割れ等実用になる物は無い。 それでも中からやっとこれを探し出した。刃には登録397320号と銘の江戸城と凡字が刻印されている。残念だが刃の鋼の残りは後2センチ程度でもう少しで寿命かも知れない。台は余り汚れも傷も無く丁寧に使われていたらしい。台のねじれも無い。裏刃にも江戸城の刻印が有るから、台と刃と揃った物とも思える。それ程古い物では無く、昭和40年代か50年代程度だろうか。 刃を研ぎ直して台を調整して切れ味を確認して見たい。 その後台を整備し 刃の裏押しと研ぎ直しを行い、しばらく使ったが思った程切れない。 刃が短くなって台にもぐり調整が難しいので引退させ引き出しにしまった。

この鉋はその後 再度台を整備して刃を研ぎ直して切れる事を確認した。私の研ぎが
まずかったらしい。 最近になってこの刃の作者は田中省吾氏らしいと判明した。氏は
既に亡くなったと聞いている。 従ってもう彼の鉋 韋駄天は手に入らないなと思って
いた。 所が思いもかけず 彼の鉋は既に私の手元に有ったのだ。 残念だが刃が短く
存分に使う事は出来ないが、そうと判れば 大切にしてあげたい。  

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  向待鑿 3本 | トップ | 0122 二枚刃平鉋  銘... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事