大工道具の蒐集

骨董市で集めた大工道具類の入手の経緯、使った感想を報告

0244 對馬鉋の削り

2021-09-27 21:28:07 | Weblog
この鉋は 富岡八幡骨董市で入手した物だ。 もう10年以上前の事だと思う。 ブルーシートの上で転がって居た。 強い日差しで 乾燥が進んだのか、台頭部に割れが有った。 取敢えず横から長いネジを2本打って繕って見た。 その時も削って見たが思わしく無かった。  その後も出して来て削るがやはり駄目だ。  今回も再度試みるが無残な状態だ。  取敢えず現状を記録に残して置こう。 鉋屑は幾筋にも割れて居る。 刃先を見ると細かい欠けがいくつも有る。  一旦刃をひいてもう一度刃を付け直しても 駄目な様だ。

何故か判らないが 研いで行くと 刃先に欠けが現れる。 結局欠けは取れない。 多分研磨剤の荒い粒に当り 細かく欠けるのだろうと思う。 焼入れの状態が良く無いのかも知れない。  一度焼き戻しを掛けてやれば改善するだろうか。  非常に研ぎ易い地金で良いのだが、この欠け癖が 直らないと使い物にならない。 ナカナカ手強い相手だと思う。 それに台割れも良くない。 ビスを打って止めた程度では 徐々に膨らんで来る。 この欠け癖が直る様なら 台も作り直したい。  一枚刃の非常に薄い鉋刃で 近頃見掛けないタイプだ。 こう言うのは 古い鉋に多い様に思うが。 何処で作られた物かも不明。

その後もう一度刃をひいて 付け直した。  だがどうも良くない。 まだ細かい欠けが有るし、その予備軍の様な 影が見える。 やはり駄目な様な。  残念だ。
(2021/9/28)
コメント
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