■2005年 アメリカ 120分
■2006.3.20 TOHOシネマズ緑井
2007.7.7 wowow
■監督 スコット・デリクソン
■出演
ローラ・リニー(エリン・ブルナー)
トム・ウィルキンソン(ムーア神父)
キャンベル・スコット(イーサン・トマス)
ジェニファー・カーペンター(エミリー・ローズ)
コルム・フィオール(カール・ガンダーソン)
《story》
「この映画はホラーではない、実話である」
謎の死を遂げた19才の女子大生。本当に神父が殺したのか。これは実際にあった裁判を元に作られた映画である。深夜3時、それは最も悪魔がこの世に出やすい時間である。彼女は焦げ臭いにおいとともに、その時間に目を覚ました。そして、激しい痙攣、幻覚に襲われるのだった。病院での診断は、欠神発作。薬を飲んでもいっこうに回復しない。そればかりか、異常な行動は増えていった。落ち着いているときのエミリーは自分の中に何かがいることを感じていた。そして異常な行動を認識ぢていた。家族は神父にすべてをゆであねるしかなかった。
悪魔の存在を裁判で審議したことが衝撃的なことなのだろう。彼女は病気だったのだ。それとも悪魔が憑依していたのか。私にもわからない。病気じゃないの、と思える部分もある。もし、悪魔ならもっと証明できる事実がいっぱいあって真実味があるとおもしろい。信じていないようで信じている。信じているようで信じていない。ただ、興味がある。「エクソシスト」のような衝撃をを期待していただけに、期待外れ感はある。しかし、ただのホラーではないとうたっているだけに、現実感がある。真相は何だったのか。必ずそこには何らかの事実があるはずだ。
悪魔がいれば神がいる。逆かな、神がいるなら悪魔も存在する。心の冷静さやすらぎ、強い意志を築いてくれるであろう神。私もそれを求めている。でも、今の神はあまりに人間に何かを求め過ぎる。神は人間が求めるからできたものでは、これは自分の考え。良きことを人間に求めるならいいけどね。
2007.7.7 wowow
悪魔はいても神は・・・
もし悪魔も神もいるとしたら、絶対に悪魔の力が強い。苦しんでいる人を、神は救えない。死ぬことが最善の道だなんておかしい。聖痕が出たとしても、それが何なんだ。生きてこそ、神なら望むこと。
改めてこの映画を見て、反対に本当に悪魔はいるのだろうかと疑問を持った。何かに取り憑かれたのではなく、やはり病気だ。または薬のせいだ。身体と精神の相互作用で起こる現象だ。だから、場合によっては祈祷などで精神の安らぎが得られることもある。その祈祷する人を信じる気持ちが強ければ効果は大きい。エミリーは、心の安らぎよりも、神の世界を望んでいたのかもしれない。生きることより、特別な世界を求めていた。それが悪魔と神との接触の形となって現れ、聖痕を作った。
ホラー映画としては期待外れ。事実に忠実にという考えがあったのかも。それにしてもなんだか中途半端な感じがした。でも、2度見た。
オフィシャルサイト「エミリー・ローズ」