そよかぜから-映画

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JSA

2008年07月21日 | 人間/社会派ドラマ


2000年 韓国 110分
■原題「JSA: JOINT SECURITY AREA」
■2008.7.4 movie plus
■監督 パク・チャヌク
■出演
   ソン・ガンホ(オ・ギョンピル士官)
   イ・ビョンホン(イ・スヒョク兵長)
   イ・ヨンエ(ソフィ・チャン)
   キム・テウ(ナム・ソンシク一等兵)
   シン・ハギュン(チョン・ウジン兵士)

 《story》

「1999年11月28日午前2時16分。
     11発の銃声。3つの死体。
       共同警備区域で何が起こったのか。」
「南と北が戦うとき、俺たちも銃を向け合うのだろうか。」
「憎しみや悲しみの消える日がくるのだろうか。」

板門店の共同警備区域で、北朝鮮側の歩哨所から激しい銃声が響き渡った。そこには3つの死体があった。この捜査にあたったのがスイスから来たソフィーだった。この事件の発端は、スヒョクが誤って38度線を越え、地雷を踏んで立ち往生したことから始まる。そこに犬を追いかけてやってきた北の兵士。助けを求めるスヒョクに、北のギョンヒルは危険を顧みず手助けをする。それから、石を包んだ手紙のやりとりを通じ、スヒョクは38度線を越え北の歩哨所に通うようになる。しばらくして、スヒョクの3ヶ月後の除隊を寂しがる同僚のソンシクも行き交うようになり、まるで兄弟のような関係になっていく。スヒョクが除隊することで、最後の別れの一夜を過ごした。プレゼントを交換しあったり写真を撮ったりした。なかなか別れづらくしているとき、歩哨所の扉が開いた。そして悲劇が起こった。

 単純に仲良くなれないのが現実

本当はいがみ合いたくないし、仲良くなりたいけど、それが簡単にできないことが現実。そこには建前の問題がある。心の中ではそう思っていても、みんなで作った流れがそうはさせてくれない。集団の縛りとも言えるかもしれない。心の中では多くの者が思っていても、表に出ることはちがう。素直に表に出してしまったら、受け入れられずに潰されてしまう。人間社会の歪み、心の貧しさ、欠点とも言える。社会という人間が作り出した生きていく知恵と技術は、人々をスムーズに幸せにには導いてはくれない。だれかの強い思惑に左右されるのだ。
個人の心の中にその元は潜んでいる。仲良くしたいと思っても、意地悪をしてまうことがある。大切にしたいと思いながら傷つけてしまうことがある。思うように結びつかない行動。それは、心が単純でないことに起因する。好きであると同時に独占欲が働いたり、惹きつけるために泣かしたり怒らせたり、自分の心が読めず、コントロールできない。
単純に仲良くなれたとしても、それを許さない人や社会が存在する。束の間の幸せがあれば、その後は必ず不幸がやってくる。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ソン・ガンホが凄い (tomi)
2008-09-22 08:07:37
チョコパイのシーンの緊迫感は凄い たった一言の失言が友情を壊してしかねないあの迫力

冷静な北朝鮮の英雄の放つ戦慄がこっちの背中にまで伝わった
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そうだね (sachi-to)
2008-09-23 07:17:58
この悲劇はえぐられるような気持ちになってしまう。韓国映画好きです。ソン・ガンホもすばらしい演技です。tomiさんコメントありがとう。
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