そよかぜから-映画

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赤い文化住宅の初子

2009年06月27日 | 人間/社会派ドラマ

2007年 日本 100分
■2009.5.17 日本専門チャンネル
■監督  タナダユキ
■出演
   東亜優(初子)  塩谷瞬(克人)
   佐野和真(三島)  坂井真紀(田尻)
   桐谷美玲(山口).  鈴木慶一(ラーメン屋店主)
   鈴木砂羽(爽子=初子の母)
   諏訪太朗(藤井)  江口のりこ(美咲)
   浅田美代子(栄子)  大杉漣(初子の父)

 《story》

「約束だけは消えない」
「おとなになるまでまってるよ」
「貧乏、初恋、ひとりぼっち」


母が亡くなり、父は蒸発。高校に通っていた兄は中退し、家計を支えるために働く。初子は、中学校に内緒でラーメン屋でバイト。でも、不器用だからとクビ。初恋の三島くんと、中学校を卒業したら一緒に東京に行くと約束したものの、どこにもそんなお金はない。母が好きだった「赤毛のアン」は、みんなから好かれ幸せになっていく。しかし、初子は、頼りにしている兄は自暴自棄になり、蒸発していた父がふっと顔を出し、一家をかき乱す。担任も、「人にばかり頼って生きている」と突き放す。そんなとき、三島くんから差し出された赤いマフラー。

 現代にもあるのかなあ

こんな兄妹って、現代にもいるのかなあ。一昔前の不幸で貧乏な兄妹だと思っていた。今は、世間が社会が放っておかないに違いない。だれかが目をかけ、手を差し伸べているにちがいない。そんな社会になったんだと思っていた。あんな担任の先生がいたら、進路指導なんてできないし、だれかがストップをかけるよ。自分が世間知らずで、実際にはこんなこといっぱいあるのかもしれない。まるでありえない韓国ドラマを見ているよう。でも、初子には幸せになってほしいと思った。三島君がいてくれることが唯一の救いだ。もし、彼がいなかったら、初子は生きる希望を失ってしまう。
広島を舞台にしていることにも注目。広島弁がやけに初子を身近にしてくれた。


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