■2008年 日本 118分
■原題「Nobody to watch over me」
■2009.2.1 TOHOシネマズ緑井
■監督 君塚良一
■出演
佐藤浩市(勝浦卓美) 志田未来(船村沙織)
松田龍平(三島省吾) 石田ゆり子(本庄久美子)
佐々木蔵之介(梅本孝治) 佐野史郎(坂本一郎)
津田寛治(稲垣浩一) 東貴博(佐山惇)
冨浦智嗣(園部達郎) 木村佳乃(尾上令子)
柳葉敏郎(本庄圭介)
《story》
「あなただけは、信じたい」
「殺人犯の妹となった少女と彼女を守る刑事の逃避行が始まる」
「俺に、人を守れるのか」
娘へのプレゼントを持って帰宅中の勝浦のもとに、容疑者の妹の警護をするように指令が出る。容疑者宅の周囲はマスコミで騒然。容疑者の兄だけでなく、移動中の妹の沙織にまでフラッシュが光り、コメントを求める声が浴びせられる。執拗な車の尾行。勝浦刑事の過去に触れ妹を避難する記事。ブログや掲示板での追跡、非難中傷の記事が加熱する。勝浦が通うカウンセラーの尾上のマンションまでマスコミはやってきた。勝浦は、家族で行く予定だったペンションに行く。そこは、勝浦が容疑者尾行のとき殺された子ども両親が経営するペンションだった。早く容疑者を確保していれば死なせずにすんだのにと後悔が重くのしかかっていた。そのペンションもいつの間にかカメラをもった人たちが取り囲む。沙織のボーフレンドが駆けつける。しかし、彼もまた彼女のことをネットへ情報を流してきた一人だった。カメラが仕掛けられたホテルの一室から沙織を救出する勝浦。残された兄や父を守るのは君だけだと。
怖いのはだれ
だれかを責めてだれかを陥れたくなる。それは今も昔も同じかもしれないけど、ただ違うのは、今は知らない人が普通の人がどこでもいつでも人を陥れることができること。教室のいじめよりもっとこわい。みんなのためにやっているという看板をかかげて、堂々と人をいじめているようなものだ。殺人犯が憎くければ、その親も家も家族も憎く見えてしまう。殺された人間からすればそれは当然だろう。悔しさを悲しさをどこに向けていいのかわからなくなる。でも、マスコミや一般の人が荷担してしまう怖さが現代なのだ。ネットの中傷は数人に止まらず、見えない知らない多くの人が取り囲む。それも汚い言葉を平気で使い、見えないことをいいことに自分のことは棚に上げて。「悪口」と「非難」はちがう。「罵声」と「意見」はちがう。自分のことしか見えない。人の心が見えない世界。
テレビのドラマも見た。あの続きだった。目が離せない展開になっていった。重いけどあの刑事の必死の姿に救われる。ペンションの二人の、心の中の葛藤に救われる。葛藤にない垣根を越えた言動がどれだけ恐ろしいかがわかる。見終わったあと、恐怖と安堵感とほんの少し意欲を覚えた。それは「守ってくれない」ではなく、「守る」のだと。
公式サイト「誰も守ってくれない」
『ビタミンF』重松清 7つの短編。「ゲンコツ」「はずれくじ」「パンドラ」「セッちゃん」「なぎさホテルにて」「かさぶたまぶた」「母帰る」 今の自分の孤独はここにあるのかと思うこともあった。だれもが経験するものなのか。自分だけ・・・そんな思いにつぶされそうだったときに、みんなたたっかってるよ、って声をかけてくれる。そして、負けたっていいんだよ。でも、あきらめちゃいない。葛藤を繰り返し、何かきっかけをつかもうとし、小さな変化に微笑む。だれも何も分かってくれることはないかもしれない。でも、自分が分かる努力はできる。悲しくもあり、小さな喜びでもあり、自分の生きる道でもあるのだろう。今、見える道、今見えている道を行く。どこかにもっといい道があるかもとずっと立ち止まって辺りを見回すばかりでは何も変わらない。大なり小なり、だれもが歩く道。さあ、がんばろうよ。さびしいけど、励まされる。
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報道されない、国籍法改正案、人権擁護法案 外国人参政権 国立国会図書館法改正案、沖縄ビジョン
大手メディアは、圧力に屈しているので日本人のための報道をしていません。「麻生政権の実績」「安倍政権崩壊の真実」「韓国はなぜ反日か」で検索推奨、テレビで報道されない重要な情報を伝えるチャンネル桜も、ネットで無料で視聴できます。視聴者のコメントを投稿された画像に書き込めるニコニコ動画デイリー政治も、真実を知る人の民意が、確認できます。
最近では超人大陸コンテンツという政治家サイトに西川議員が、「真実の報道をしない今のメディア」をあげました。
日本の将来に関わることです。
麻生さんを叩くマスコミの正体はこちら
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