■2004年 フランス 97分
■原題「Les Chorists」
■2006.8.30 wowow
■監督 クリストフ・バラティエ
■出演 ジェラール・ジュニョ(クレマン・マチュー) フランソワ・ベルレアン(ラシャン) ジャック・ペラン(ピエール・モランジュ) ジャン=バティスト・モニエ(ピエール・モランジュ(少年時代)) カド・メラッド(シャベール) マリー・ビュネル(ヴィオレット・モランジュ)
《story》
世界的な指揮者ピエールが、母親の葬儀のために帰郷する。そこに古い友人のペピンが訪ねてきて、1冊の古い日記帳をわたす。その日記は1949年のフランス、問題児を抱えた寄宿舎に赴任した音楽教師マチューのものだった。
マチューは合唱を通して、問題児たちの心をつかみ、すばらしい歌声を作り出していった。その問題児の中で一番手を焼いたのがピエールだった。マチューは彼の歌声の本質を見抜き、鍛えていくのだった。
◎音楽は人の心を変える力がある。それは良き指導者が、才能を引き出し、新しい自分の発見ができたとき。それに、音楽は、人と人の心を結びつけていく。特に合唱は、息を合わせなければ上達しない。そんな合唱を通して、子どもたちの心を柔らかく結びつけていく名も無き音楽教師の姿に感動する。
学校に火をつけてしまった少年がいた。彼をも救えたらどんなによかったか。校長の人権を無視した言動さえなければ、彼も音楽で変わったかもしれない。心残りはあるものの、いったん出発したバスが止まったシーンはなぜかホッとした。ペビンはこうして名も無き音楽教師マチューの姿を伝えることができた。