そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

ソウ4

2008年10月18日 | ホラー

2007年 アメリカ 93分
■原題「SAW IV」
■2008.10.10 DVD
■監督 ダーレン・リン・バウズマン
■出演
   トビン・ベル(ジグソウ)
   スコット・パターソン(ストラム捜査官)
   ベッツィ・ラッセル(ジル)
   コスタス・マンディロア(ホフマン刑事)
   リリク・ベント(リッグ刑事)
   アシーナ・カーカニス(ペレーズ捜査官)

 《story》

「ジグゾー、死す」

解剖されるジグジーの胃の中から、密封されたマイクロカセットテープが出てくる。ホフマン刑事が呼ばれ再生された。「ゲームは始まったばかりだ」というジグゾーの声。ホフマン刑事とリック刑事が無惨な死体を発見し、アマンダに続く新たなジグゾーの協力者を想像する。帰宅したリックは何者かに襲われ、目覚めたときに浴槽の中にいた。そして、部屋には機械に縛られた女がいた。テレビには失踪した仲間が縛られていた。「救う」とはどういうことか。リックはゲームで試される。仲間を救うために、目の前の人間が死んでいく。一方、ホフマンは、ジグゾーの元妻のリンダの尋問を始める。お腹の子どもが死ぬまでは、ジグゾーも普通の男だった。しかし、彼のゲームは始まった。リックが縛られた仲間を救うために、部屋に行き着いたとき・・・すべてが終わった。

 よく考えるものだよ

さまざまな拷問の道具と方法をよく考える者だ。結局、人間はすべて悪だ。殺されて当然、殺して当然。自分を棚の上に置いて、殺される人間と殺す人間を戦わせる。そして、いかにして残酷に苦痛を大きくして殺すか、その方法を練る。殺したくなくても殺させる、非人間的なゲーム。これは戦争だ。権力者がやろうとしていることと同じかもしれない。前作に出ていた人なんて覚えていないから、だれとだれが結びつくのかよくわからないし、ただいかに残酷に殺すかしか見えてこない。
最初の解剖のシーンはすごかった。あんなにリアルに作れるんだと驚いた。実際の解剖もそうなんだろうな。きっと数人で確認しながらするはずだ。いくついもの目でみながらしなければ、密室でいかようにも変えられる。あんなカセットをどうやって胃の中に入れたのか不思議だ。動き出す操り人形もおかしなものだ。一瞬にセットされる拷問道具。いつ誰がどうやって、あんな道具を作りセットできたのか。道具の失敗はないのか。などと映画にケチをつける。できるわけないことをやるから映画はおもしろいのだ。

金閣はだれのものか。そんな疑問がふと浮かぶ。お金を払って金閣を見る。そのお金はだれかのものになるのだろうか。街の収入、国の収入。それとも足利義政の子孫が経営しているの。京都のたくさんの大きな寺。お金をはらって入る。寺は税金免除だとか。どこにお金は行くの。お寺も個人の物なのだろうか。観光地に行くと、それは町や県や国が経営していて、維持資金のために入場料なるものを得ていると思っていたけど、そうではないところがけっこうあるようだ。だれか個人の儲けのために、自然や歴史文化なども使われているのだろうか。お寺って、貧しい庶民のために、心を豊かにさせるためにあるものだと思っていたけど、いばる坊さんが、高価な衣装で高級車に乗って、料亭に・・・。なんて聞くんだけど。ホント?

 公式サイト「ソウ4」

奈緒子

2008年10月18日 | ラブロマンス/青春

2008年 日本 120分
■2008.10.10 DVD
■監督 古厩智之
■出演
  上野樹里(篠宮奈緒子)  三浦春馬(壱岐雄介)
  笑福亭鶴瓶(西浦天宣)  佐津川愛美(吉澤結希)
  柄本時生(奥田公靖)  綾野剛(黒田晋)
  富川一人(宮崎親)  タモト清嵐(吉崎悟)
  結城洋平(藤本卓治)  五十嵐山人(佐々木黙然)
  佐藤タケシ(五島伸幸)  兼子舜(上原高次)
  藤本七海(12才の奈緒子)  境大輝(10才の雄介)
  奥貫薫(壱岐和子)  嶋尾康史(壱岐健介)
  山下容莉枝(篠宮加奈子)  光石研(篠宮隆文)

 《story》

「君のために、走る」

長崎県波切島。12才の奈緒子は喘息の治療のためにここに来た。波切島に向かう船の上で、島で走る雄介を見る。奈緒子は船から落ちて、その船を操縦している船長の雄介の父に助けられるが、雄介の父は大きな波に飲まれ行方不明になる。雄介の父を奪った奈緒子。葬儀で雄介は奈緒子を罵る。それから6年。高校生になった奈緒子は、陸上の大会で雄介に出会う。もう恨んでないという雄介だったが。駅伝に転向した雄介を見たくて、奈緒子は熊本に行く。そこで偶然水分補給の担当を任され、水の入ったペットボトルを雄介に差し出すが、驚いた雄介はそれを取ることができず、途中で倒れてしまう。二人の時間が止まっていると思った、雄介の陸上の監督西浦は、奈緒子を合宿に呼び、駅伝練習のマネージャーとして向かえる。地獄のような練習。反目し合う仲間。倒れる監督。バラバラのまま駅伝当日を迎える。

走ること

駅伝というものが少しわかった。みんなで練習する中で、さまざまな心の葛藤がある。ちょっとした言動に揺れる。早い人間が一人いるだけでは成立しない。お互いを信じ、お互いができるだけの力を引き出す存在でなければいけない。自分ひとりでできるわけがない。走ることのさわやかさから、次に迫る大きな苦しみ、そしてそれを乗り越えたときの感動へと、駅伝の道は進む。
他人を傷つけてしまった苦しみ。奈緒子には、それよりも雄介への憧れの方が大きいと思った。それは走ることへの憧れでもあった。彼に近づきたい。走る雄介を見たい。雄介の父親を死なせてしまったという良心の呵責より、彼と走りたいという夢が、奈緒子を動かしている。よく分からないのは。題が「奈緒子」であること。それは駅伝を見ている奈緒子ということなのだろうか。たとえ走らなくとも、選手の心と寄り添って走っている奈緒子ということか。もしそうならそこには迫っていない。奈緒子を思うのは雄介だけだから違和感を感じてしまう。他の選手は雄介のことしか考えていない。

大きなイベントが終わった。心配した出張も、いまのとことろ無事終了。あとから失敗、ミス、ほころびが見えてくるだろう。今の気持ちからしたら、安心。ずっとそんな気持ちでいたいけど。帰ると不安。荒んでくる。映画を見よう。

 公式サイト「奈緒子」