そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
ネタばれあるかも、気をつけて

魍魎の匣

2008年10月12日 | サスペンス/ミステリー

2007年 日本 133分
■2008.10.5 DVD
■監督 原田眞人
■出演
   堤真一(中禅寺秋彦=京極堂)
   阿部寛(榎木津礼二郎)  椎名桔平(関口巽)
   宮迫博之(木場修太郎)  田中麗奈(中禅寺敦子)
   黒木瞳(柚木陽子)  マギー(鳥口守彦)
   堀部圭亮(青木文蔵)  荒川良々(安和寅吉)
   笹野高史(今出川欣一)  大森博史(寺田兵衛)
   大沢樹生(増岡則之)  右近健一(雨宮典匡)
   寺島咲(柚木加菜子)  谷村美月(楠本頼子)
   清水美砂(中禅寺千鶴子)  篠原涼子(関口雪絵)
   宮藤官九郎(久保竣公)  柄本明(美馬坂幸四郎)

 《story》

「箱の中には、何がある?」

1945年戦場で榎木と久保は出会っっていた。戦後7年経ち、連続少女殺人事件は起こった。榎木は、敦子とともに、事件と関わりがあると思われる新興宗教に取材に行く。同じ頃、元女優の柚木から失踪した娘の捜査以来を受ける。ところが、その娘の加菜子が列車に飛び込み重傷になって発見。柚木は、その娘を美馬坂医学教授の研究所へ転院させてしまう。その研究所は崖の上に建つ、箱形の異様な雰囲気の建物だった。箱形の研究所、少女のバラバラ殺人事件、そして怪しげな新興宗教、この3つが結びついていく。戦時中、京極は美馬坂の研究所で仕事をしていた。そして、新興宗教に関わる人物もここにいた。さらに久保も・・・。

 ようわからんかった

何となくわかったようなわからんような。これらの事件は、戦時中の怪しげな研究から始まっているのだろう。フランケンシュタインを作りたかったのか。体のパーツを変えられる不死身人間を作りたかったのか。かわいそうなのは手足を奪われた少女たちだ。そう言えば、乙一の「暗黒童話」だったかな。だるまのような人間が出てきたのは。ようわからんかったのでもう一度見てもいいかな。機会があれば。

この三連休は借りた映画ばかり見ている。ホラーものから韓国映画。映画館に行きたいけど気力がない。やらなければ行けないことがあるのに、そこに向かえない。だらだらと映画を見続けている。映画はいいけど、なんだかすっきりしない。東野圭吾の「幻夜」を読み始めた。700ページ以上ある分厚い文庫だ。雰囲気的には「白夜行」と似ていて、落ち着かない。だれかに追われているような、ビクついて辺りをいつも気にしているような、それでいて気怠くてどうでもなれというような、堂々とお日様の下を歩けない気持ちになってしまう。

 公式サイト「魍魎の匣」

デトロイト・メタル・シティ

2008年10月12日 | コメディ


2008年 日本 104分
2008.10.4 TOHOシネマズ緑井
■監督 李闘士男
■出演
   松山ケンイチ(根岸崇一=ヨハネ・クラウザーII世)
   加藤ローサ(相川由利)
   秋山竜次(西田照道=カミュ)
   細田よしひこ(和田真幸=アレキサンダー・ジャギ)
   大倉孝二(DMCのファン)
   岡田義徳(DMCのファン)
   高橋一生(佐治秀紀)  美波(ニナ)
   大地洋輔(MC鬼刃)  大谷ノブ彦(DJライカ)

 《story》

「僕がしたかったのは・・・こんなバンドじゃない!」

根岸は、ポップ系のミュージシャンを目指して、田舎から上京。大学のサークルでは、あこがれの相川さんもみんなからも認められシンガーだったのに。卒業後、売れないミュージシャン根岸が、生活のためにやったバンドがDMC、悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」だった。DMCは一躍有名になった。再会した相川さんは、DMCが大嫌い。POP系に戻ろうと奮闘するのだが、社長もファンも許してくれない。アメリカから、元祖悪魔系ミュージシャンが来日。DMCに挑戦状を叩きつける。しかし、根岸は黙って姿をくらまし、田舎に帰る。そこで待っていたのは、DMCのTシャツを着た母、とDMCに荒れ狂った弟。そして、自宅に送られてきたファンレターの山。根岸は、DMCとして再びステージに立った。

 おもしろいストーリー

ストレス発散。笑い転げて見ることができていいんじゃないかな。ラストはPOP系でファンを感動させて・・・なんて思ってもみたけど。やっぱり悪魔系だなんてね。人のためになっているのやら、人の心を荒れ狂わせているのやら。相川さんは、悪魔系の根岸をどう思うことか。二つの面。人の心の善と悪。戦えば悪。でも善がいい。相川さんが悪に染まるなんていやだな。遊園地のトイレで着がえ、なんておかしいけど。自宅でも変身なんて、そう簡単にできるわけないけど。仮面ライダーみたいに、「変身」って、だれかのために変身してがんばる悪魔ならそれでもよし。

二つの心。たまたま「多重人格」の映画をみたばかり。これは願望かも。今の自分が隠れて、別の人格で生きられるなら、それは幸せなことかも。悪い頭もよくなって、積極的に活動できるようになるかもしれない。まるで夢のような話だ。偽善で悩むより、悪魔として良心の呵責に苦しむことなく行動できたら、それも幸せかも。
広島のお好み焼き。子ども時代は100円もって、土曜の昼に食べに行った。久しぶりに街で家族で食べた。チーズが入ってそばWで約1000円。鉄板でヘラで切って食べる。お好みってそうだと思うんだけど、家族のみんなは箸食べる。変だなと思いながら、時代の流れなんだろうと思う。10倍近く値段も上がっているしね。メリケン粉を敷いて、先にそばだと思っていたけど、そうじゃないみたいだね。自宅の近くでは先にそばだったと思うんだけど。今はどこに行ってもそばは最後だ。

 公式サイト「デトロイト・メタル・シティ」


ヒルズ・ハブ・アイズ2

2008年10月12日 | ホラー


2007年 アメリカ 89分
■原題「THE HILLS HAVE EYES II」
■2008.10.3 DVD
■監督 マーティン・ワイズ
■出演
   マイケル・マクミリアン(ナポレオン)
   ジェシカ・ストループ(アンバー)
   ダニエラ・アロンソ(ミッシー)
   ジェイコブ・バルガス(クランク)
   フレックス・アレクサンダー (サージ)

 《story》

あの惨劇の場所で、軍事調査が行われていた。訓練生たちが到着したとき、調査にあたっていた科学者の姿がなく、通信も途絶えた状態だった。丘の上から光を出して合図する者がおり、探索にいく。しかし、一人ずつ仲間が消えていく。そして惨殺された科学者や仲間の死体を見つける。奇怪な姿の人間が彼らをねらっていた。仲間が炭坑の穴に連れ去られ、救出に向かった。彼ら奇怪な人間は、女を誘拐し子どもを産ませ生きながらえていた。

 つい見てしまったけど

ただのスプラッターだった。何の得るものもなかった。核実験で、彼らが奇怪な姿になり人間を襲うとなると、それは悲劇であり罪だ。放射能を浴びたことで、彼らのようになるなら広島の被爆者はどうなる。そう考えると腹が立ってくる。優しいモンスターがいたが、凶暴で当たり前で優しさがひときわ異常に感じ、それ故に生きている人間こそわがままで自分勝手で、あんなもの全て死んでしまえと、見ている方も凶暴になっていく。核とからめているところがひかかって仕方ない映画だ。