■2005年 アメリカ 106分
■原題「Dreamer: Inspired By a True Story」
■2007.8.12 wowow
■監督 ジョン・ゲイティンス
■出演
カート・ラッセル(ベン・クレーン=父)
ダコタ・ファニング(ケール・クレーン=娘)
クリス・クリストファーソン(ポップ・クレーン=祖父)
エリザベス・シュー(リリー・クレーン=母)
デヴィッド・モース(パーマー)
フレディ・ロドリゲス(マノリン=騎手)
ルイス・ガスマン(バロン=調教師)
オデッド・フェール(サディール王子)
《story》
「走れ! ソーニャドール 少女ケールの夢を乗せて」
「夢に向かって入れば、奇跡は起きる」
ケンタッキー州、ベンは細々と馬のトレーナーとして生計を立てていた。娘のケールは馬が好きで父の調教の様子を見たがった。また、ケールは、牧場の経営で父と意見が言わなかった祖父から、馬の話を聞くことが好きだった。ある日、父の調教を見に行ったケールは、馬のソーニャドールが転倒し足を骨折してところをみてしまう。骨折した馬は安楽死させられるのが常だったが、父のベンはオーナーにたてついたことで首になり、このソーニャドールを買い取った。牧場で治療し、子馬を産ませようとしたが不妊の馬だった。足は順調に回復したが一度骨折した馬が返り咲くことはない。ソーニャを売ることを知ったケールは家を馬に乗って家を飛び出す。ケールの気持ちに答え、ソーニャの治療と再び走るための訓練を始める。そして、賞金総額400万ドルの由緒ある最大のクラシック・レース、ブリーダーズ・カップ・クラシックにソーニャを出走させることを決意。バラバラになりかけていた家族の絆が、大きな夢に向かってひとつになった。
信じることで起きた奇跡-それとも偶然
偶然が重なって結果が良かったから映画になった。たとえ引き取っても、まったく使い道がなく、ただ子どもの相手をするだけで終わるかもしれない。それでも、家族の絆は今までより深まると思う。人ってただ向き合うだけではだめ。何かを介すことで心がつながるものだ。じーっと目をむるだけでは、いらぬことも詮索され疑心暗鬼になって、心は離れていく。そういう意味で、人と人とを取り持つ動物をたくさんみてきた。それでも、だれもがその動物に目を向けなかれば意味はないけど。そして共通の目的が生まれ、困難が生じ、何とか乗り越えようと力を合わせる。それが絆を産むのだ。スパースターは一人出てきて、自分で何もかもしてしまったら、この物語の感動はない。
ダコタ・ファニングという少女はすごい女優だね。11歳だといういうのに10本以上の作品に登場する。「アイアムサム」「マイボディーガード」「ハイアンドシーク」「宇宙戦争」「シャーロットのおくりもの」など、すばらしい作品ですばらしい演技をしている。しかもさまざまなジャンルだ。これからが楽しみだけど・・・子役って大きくなると目立たなくなってしまいやすいからなあ。でも、期待しています。
公式サイト「夢駆ける馬ドリーマー」