■2006年 日本 96分
■2007.8.1 wowow
■監督 熊澤尚人
■出演
三宅健(沢武) 伊藤歩(高田知恵)
松山ケンイチ(五十嵐智彦)
永井流奈(草壁綾)
吉田信久 尾上寛之 品川徹
佐野史郎 手塚理美
《story》
「決して振り返ってはいけない」
「8年前少女が消えた。思い出が恐怖に変わる」
20才の歳に開かれた同窓会の席に、偶然かつての6人が同席した。とは言っても8年前に由美子は行方不明になったままだった。武は由美子と交わした「わたしがいなくなったら絶対に探す」という約束が忘れられず、もう一度あの廃屋となったホテルの屋上で親指さがしをしてほしいと頼む。その日は由美子がいなくなった8月13日だった。その夜、武は廊下で何者かに襲われ肩をつかまれた。また、信久が親指を切り取られ殺された。武は、親指さがしの発端となった、石神村の屋敷を見つけ、調べたが何も発見できなかった。そこで出逢った老人が何かを知っているようだったが、何も教えてはくれなかった。そしてさらに綾の親指が切り取られた死体が発見される。知恵が再び老人を訪ね、そこで知った真実は・・・廃屋のホテルに隠されていた。武と友彦は、そして遅れて知恵はそのホテルに向かう。
モンスターよりはいいかな
本を先に読んだ。由美子がモンスターになって追いかけてきた。幽霊の不気味さから、怪物の恐怖へと変わった。日本的な怖さから、ジェイソン的な恐怖へ。追いかけられ追いつめられる。どちらかというと日本的な幽霊の怖さが好きだなあ。だから、親指さがしで不思議な空間を経るところはおもしろかった。あの恐怖をもっとリアルに描いてほしかった。モンスターはいらない。置いてきぼりをくった由美子の恐怖、悲しさ、苦痛をもっと表現すべきだ。それは知恵にもっとも向けられるべきはず。親指探しという怪しげな遊び、題材には引きつけられるけど、展開が期待はずれだった。でも、原作よりはいいかな。
公式サイト「親指さがし」