磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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033 「命は地球よりも重い」

2007年05月12日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

二章、首つりの木の下で




033 「命は地球よりも重い」


「そうだよ、つまらないよ」

「……」

「今朝のこと忘れたの?」

「何のことだ……。ホームレス狩りでもしようというのか?」
ソーリィーは訊(き)いた。

「そんなこと僕はしないよ。おじさん、今朝のこと忘れたの」
「忘れた? 何かあったのか」

「おじさん、僕の命をすくったんだよ。シンドラーのリストじゃ“一人の人の命を救うってことは地球を救うこと”だって言っていてたと思うよ」

「何だ、それは……」
「学校で見せられた映画だよ」

「一人の人の命を救うことは地球を救うこと……」

ソーリィーは、その言葉は嘘だと思った。

地球よりもよほど真美の命は大切である。

真美がいなければ、地球なんてあっても仕方がないことじゃないか!

地球--そんなものは、ただの物質ではないか!

「おじさんも、この言葉が嘘っぽいって思う?」
少年はソーリィーの顔をのぞいてた。

「うう……ん、その通りだ。嘘だ、そんなのが本当であってたまるかあー!」

しかし、少年の心の中で思う嘘と、ソーリィーの心の中での嘘とは、まったく反対であった。

「やっぱり、おじさんでも、そう思うんだなあー」

おじさんの境遇を思ったら、それは仕方がないことのように、少年には思えた。

「ねえ、おじさん、近くの公園に行こうよ、少し話したいんだよ。おじさん、ケースワーカーだったんだろう。相談してもいいんだろう。それが仕事なんだろう」









閑話休題

5月12日20:00~20:45の放送大学

特別講義 「テレビは現代史をどう描いてきたか1」


5月13日(日) 20:00~20:45

特別講義 「テレビは戦争をどう伝えてきたか2」

というのが、興味をひきました。

この講義の講師の方が、他での講義録が

インターネットにあります。

桜井均講演「メディアの臨界・世界史の現場に立ち会う」











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