磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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034 「参加することに意義」

2007年05月13日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

二章、首つりの木の下で




034 「参加することに意義」


「元だよ。今はルンペンさ。そんなころもあったなあー」

ソーリィーは真美が生きていたころだと思っていた。

だが、真美は生きている。

ソーリィーの心の中で真美は生きているからこそ、ソーリィーを苦しめているのだ。

それは悪いことではない。

悪いことではないから、命を救った……。

ソーリィーと少年は池の近くのベンチに座った。

「ねえ、ソーリィー「命は地球よりも重い」って嘘くさいよねえー」
と、少年は笑っていた。

ソーリィーに気に入られたかったのだ。

「いいや、そんことはないさ「命は地球よりも重い」ものだよ」
しんみりとするソーリィー。

「えっ!」
今どきそんなことを本気で言う人がいるんだと驚いた。


「命は地球よりも尊いものだよ」
「そんなことあるわけないだろう」
「尊いという言葉の意味を知っているかい?」
「価値があるってことだよねえー」

「そうだよ、命は地球よりも価値がある。これがないと、地球を感じることもできなじゃないか」

「でも、地球がなくっちゃ、命はないよ」

「この広い宇宙には宇宙人がいる確率は高いというのが、現代の科学だよ。それに、地球じゃない星に遠い未来、人類は移住することは可能だろうと思う」

「ふーん」
昨日、コメディアンがテレビドラマで、命なんて尊いわけがないと怒っていたけど、ソーリィーとは違うんだなあ。

「尊いってことは、個人の価値観によってかわるってことなんでしよう」

「そうだよ。尊くないと思う人には価値はないだろうねえ。そういう人は、かわいそうな人だと思う」

このホームレスから、他の人をかわいそうだなんて言うことがあるなんて、少年は信じられなかった。

あっちは、年収が何億円もあって、所得番付にのっていた人なのに、その人をホームレスがかわいそうだなんて言うなんて……。

「でも、今の世の中はそんなことはないだろうなあー。ルンペンはそう思うんだよ」
「ルンペンかあー」

「第一次大戦でドイツは負けただろう」
「うん、歴史で習ったよ」

「その後、ドイツにひどい不況が襲ったんだよ。多くの人がルンペンになったんだよ。ルンペンっていうのはドイツ語なんだよ」

「ふーん、そうなんだあー。だから、ホームレスとは違うんだね」
「ああ、わたしは古くさい人間なんだよ。そのころには生きていなかったけどね。私の子供のころにはホームレスという言葉はなかったよ……」

本当に人を愛したことがある人なら、「地球より命が重い」と思うだろう……。

オリンピックも昔は「参加することに意義がある」といっていたものが、今では奇妙なものにかわっている……。昔はプロは参加できなかったのだ……。

オリンピックも民主主義の「自由・平等・博愛」から遠くなった……。

--クーベルタン男爵のことなど多くの人は忘れている。







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