磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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野坂昭如戦争童話集2 凧になったお母さん

2009年03月20日 | 読書日記など
『野坂昭如戦争童話集2 凧になったお母さん』
    野坂昭如・文/黒田征太郎・絵/新潮社1995年

・凧(たこ)になったお母さん
・年老いた雌狼と女の子の話
・焼跡の、お菓子の木
 の三作品がおさめられています。



・凧(たこ)になったお母さん

DVDになっているお話のようです。
ここをクリックしてください。


・年老いた雌狼と女の子の話
場所は戦争末期の満州。関東軍といっても軍隊としては名ばかりだったという。下「」引用。

「しかし、八月六日、ソ連軍が怒濤(どとう)の如く攻めこんで来た時、関東軍とは名ばかり、キクちゃんのお父さんのような、即製の、しかも老兵ばかりで、しかも、迎え撃つための大砲や戦車も、みなオキナワヘ運び込まれていたのです。」

偉い人たちは逃げていったという。こんな表現はほかの本でも書かれています。下「」引用。

「軍部の偉い人の家族、また、満州にあった日本の大きな会社の幹部たちは、ちゃっかりソ連軍の攻め入る前に、その気配をかぎとり、特別列車を仕立てて逃げていました。」

大衆はあわてて逃げなければいけない。そのとき、幼いキクちゃんは邪魔なので捨てられます。

狼と捨ててきたはずの飼い犬ベルを間違えるキクちゃん。

いたるところに日本人の死体。

女の子はどうなってしまうのでしょうか?

それは本をとって読んでください。








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