香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

あの家に暮らす四人の女

2015-07-18 20:52:23 | 本のこと
三浦しをんさんの
『あの家に暮らす四人の女』



ざんねんな女たちの、現代版『細雪』


謎の老人の活躍としくじり。ストーカー男の闖入。
やがて重なりあう生者と死者の声――
古びた洋館に住む女四人の日常は、
今日も豊かでかしましい。


谷崎潤一郎メモリアル特別小説作品で
山田詠美さんも『賢者の愛』を出版されていて
気になってはいたけど、読もうとまでは思わず
でも『細雪』は、とても好きな作品だし
三浦しをんさんだしなぁと思って購入
同じ家に暮らしている母と娘、娘の友人と、友人の後輩
4人が細雪の姉妹と同じ名前で、
少しだけ性格付けが似ているんだけど
まあ、現代版細雪ではないし、
えっと、どこが残念なのかな、この人たち…
向田邦子さんの『阿修羅のごとく』の4姉妹ほどドロドロせず
でも、同じように正直で不器用

夢見たっていいじゃない。
年取って死ぬまで、
気の合う友達と楽しく暮らしました。
そんなおとぎ話があったっていいはずだ。


いつかひとりずつになってしまうかもしれないけど
確かにいまこの時は幸せなのかなと思う
なんとも不思議な気持ちになった小説



今日、友人とあった帰り
歩きたくなって、札幌駅から歩いて帰る道



函館本線の高架下は紫陽花が花盛り



いろいろな種類と色の組み合わせがあるんだな



せっかくの連休なのにいまは雨で少し残念



でも、紫陽花はよろこんでいるのかも