香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

アンハッピードッグズ

2012-06-30 20:14:04 | 本のこと
近藤史恵さんの『アンハッピードッグズ』

 真緒と岳はパリで犬の弁慶と共に同棲中。幼稚園からの
 知り合いという、恋人のような、ただの腐れ縁のような
 2人。ある日岳は空港で置き引きにあった日本人のカッ
 プルをつれて帰ってくる。奇妙な同居生活は、やがて4
 人の関係を微妙に歪ませてゆく・・・。


近藤史恵さんて、ミステリー作家だと思っていたので
すっかりミステリーと思い込んで読んでいたら、
バリバリの恋愛小説だったのだ
真緒の、ぎりぎり自分を守っている姿勢に胸が痛くなる
そして、弁慶がとにかくいとおしい
舞台がバリというのがまた、この小説に
きれいな色をつけていると思う
 わたしとガクにあるのは、永遠に続くようなだらだらとした
現在だけだ。それ以外に何が必要なのだろう。
 わたしはどうやら、かなり頑丈にできているようだ。
 だれもがいろんなことを言い訳しながら生きている。
言い訳のために、他人を憎み、他人を愛する。

真緒の言葉が、ささってきてしょうがない

今朝の朝日新聞の悩み相談で、美輪明宏さんの回答が素敵
30代の男性が、結婚して家事も育児も奥様と協力しあっているけど
独身時代と違って、仕事に没頭できず「不完全燃焼」な感じ
やはり男は外で目いっぱい稼いでくるのが自然な本能ではという質問
美輪さんの回答は
男は仕事?まだそんなこと言っているのですか。
男が強いのは、実は腕力だけ。本性は気が小さくて
ねたみ、そねみ、ひがみ、意地悪、臆病、神経質
一方、女というのははるかに理性的で、現実的でしたたかな強い生き物
などなど、ばっさりと質問者の考えを斬ったかと思ったら
最後に
ただし奥様を甘やかし過ぎてはなりません。つけ上がりますから。
ひゃー もう、気持ちいい感じ
さすが美輪明宏さまでした

今日の夕方は、大通西15丁目からうちまで歩いて 40分くらいかな
途中、キューピーさんの事務所で風に揺れる可愛いお花を発見

キューピーだから黄色なのかな