猫ずきです

体験したことや感じたことを日記調で書いています。老若男女をとわずにわかるよう書いていますので奮って書き込みしてください。

講演会(2)

2010-12-17 | 読書
        

         先日、平日の夜講演会に行って来た
         読売新聞主管の「新・読書生活」のひとつである
         場所は恵比寿のザ・ガーデンルームで、約200人の来場者があった

                              

         基調講演は、今NHKの「桂ちづる診察日録」で評判の藤原 緋沙子さんの「切り絵図の中に見る江戸」
         そのあと、文芸評論家の縄田 一男さんとの楽しい対談が行われた
         こちらのテーマは「私の好きな藤沢 周平作品」であった

                              

         とても江戸文化や時代小説に興味をもたせてくれる面白いものであった

         特に藤原さんの話の中では、江戸の「橋」と「坂」のことが良かった
         当時江戸にあったであろう250か所近くの橋の修理・保守をする同心たちにスポット・ライトを浴びせ、
         庶民の目線でイメージを膨らませた本人の小説の話
         時代考証もしっかりしていて、当時の江戸の雰囲気が伝わってきた
         「まんじゅう」の当時の値段を決定するために、時代考証をして計算を尽くしまる2日かかった話は圧巻であった

                              

         一方、二人の対談も縄田さんのリードがよくとても面白かった
         彼の風貌はまさにタコボウズのようであったが、時代小説のみならず西洋文学、東西の映画にも
         大変詳しくすごいと思った
         藤沢 周平の「蝉しぐれ」のモチーフは西部劇?などなど
         話は尽きなかったが、庶民目線でわかりやすく、誰もが江戸時代小説を読みたくなるような
         機会を与えてくれた

                 

         藤原さんのテレビ番組(上記3枚の写真)の「桂ちづる診察日録」や「坂」
         また、藤沢 周平の「海鳴り」などが読みたくなった
         帰り道で見たガーデンプレイスのレッドカーペットやクリスマスイルミネーションが印象的であった