猫ずきです

体験したことや感じたことを日記調で書いています。老若男女をとわずにわかるよう書いていますので奮って書き込みしてください。

出せなくなった年賀状

2010-12-15 | 日記
                  

                仙台から香典返しが届いた
                中身は上の美味しかった「支倉焼(はせくらやき)」

                          

                まさか、あのひとが亡くなるなんて
                後悔した
                病気だとは聞いていた
                今年の正月の賀状は奥さまの手書きであった
                今年中に仙台に行きたかった
                いろいろあって行けなかった
                11月に突然喪中ハガキが届いた

                          

                奥さまは気を落とされていると思うと電話ができなかった
                とにかく何かアクションを起こそうと思った
                現地へ行く予算がなかった
                考えた ほんとうに考えた
                そしてお世話になった呑み助のオヤジを思い出し
                お香典と一緒に手紙を短く書いた
                心をこめて万年筆で丁寧に書いた

                          

                1週間後に奥さまからお手紙と一緒に「支倉焼」が届いた
                奥さまの手紙を読むと介護せねばならない大変な最期であった
                
                          

                彼は70歳でなくなった
                よく新宿と阿佐ヶ谷で飲ませてもらった
                すごいこだわりのある人でビールを一口飲んだ後は
                絶対に地元東北の日本酒しか飲まなかった
                酒の飲み方だけは学んだ

                今、支倉焼を食べながら彼のことを思い出している
                合掌