フランス・初期ゴチック建築の最高傑作とも言われるこの建物。「ノートル・ダム寺院」。
正式名称は「パリ・ノートル・ダム大聖堂(Cathedoral Nortore Dam de Paris)」。
先にご紹介したモン・サン・ミシェルの修道院付属教会は、このゴチック建築の未だ
草創期と位置付けられる建物で、その階高は全然違います。
基本的構造はヴォールト工法と言われるヤシの木のようなカタチの柱梁で天井
を高くする手法ですが、この建物からは更にそれに「フライイング・バッドレス」という
外部露出した梁を加え強度を補強した工法により、飛躍的な階高を得るに至りました。
これ以降、フランスカソリック教会はあの威圧するような天へ、天へと高さを求める
教会建築に走ることになります。
尚、本教会は現在でも大司教座聖堂としての地位があります。
創建は1163年、竣工は1345年です。
この建物は宗教的・建築的遺産として有名ですが、それとヴィクトル・ユーゴーの
あの名作「ノートルダムのせむし男」の舞台として更に名を馳せたことは皆さん
よくご存じの事と思います。
正面のエンタランス上部に設けられた数々の彫刻群。下の四人の姿に注目!
左から三人目の人に注目!!なんと自分の首を持っております。こわ~~
彼はサン・ドニという聖人。
彼は3世紀頃キリスト教を広めるためシテ島に滞在中に斬首刑で殉教。死した
後も自ら首を持って布教を勤めたと言われる聖人。彼の処刑の場所は現在の
モンマルトルでフランス語古語でモンマルトルは「殉教者の山」の意味だそう
です。
正面みっつある入口の真中の門の上の彫刻群です。キリストの最後の審判を現した13世紀の
作品です。
ずっとこれらの彫刻を眺めていたら首が疲れましたよ(苦笑)
さて、中に入りましょう。
おっと、前にもオルレアン編で書きましたが「ノートルダム」は直訳すれば「我らが
貴婦人」、即ちカソリック教徒にとっては「マリア」のことであります。
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