モン・サン・ミシェルの修道院付属教会の天守搭に聳える聖ミカエル(サン・ミシェル)
のお姿の彫刻です。教会の出口にあったもの。
これは出口の売店のお土産品。全身金ぴか。
聖ミカエルの姿は色々な形で表されているようです。
これはフレスコ画に描かれたもの(多分複製)。聖ミカエルがドラゴン(悪の象徴)を
退治している図。
これは油彩画。旧約聖書外典「モーセの昇天」に則った絵ですね。外典によれば
ミカエルは堕天使サマエルと雌雄を決する戦いをし、それに勝ったとされます。
堕天使サマエルはサターン(悪魔)と看做されることもあり、その後象徴として
ドラゴンが描かれることになります。この教会天守にある聖ミカエル像はドラゴン
を踏みつけています。
これは貴重な写真。いつの時代か分かりませんが、島と内陸を結ぶ道路が
出来たのが1877年ですがいつの時代のものでしょう。画面下に見えるのは
何と巡礼者の列。まるでアリンコの行列の様。それが引き潮時を狙って
浅瀬を行列しているようにも見えますが、多分満潮時に潮に浸かった道路
の上を歩いているんじゃないかしら。
中世までは「モン・サン・ミシェルに行くなら遺書を書いてからにしろ」と言われる
ほど危険な行脚であったそうな。この写真を見るとさもありなんと思われます。
何しろ当時の高潮時の干満差は15m以上といいますから、あの東北を襲った
津波と同程度。それを考えると「遺書云々」はとても冗談とは思えません。
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