窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・ボトム 10 ランキング。・日本政府はIAEAで事故報告。

2011-06-09 01:16:29 | Weblog
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・東北関東大地震の被害にあわれた皆様方にお見舞いを申し上げます。・
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・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第 4週( 1月24日~30日)・18の県が警報、29の県が注意報レベル到達。
                    ・全国平均がピークに到達。
        ・・・・・       
 ・第21週( 5月23日~29日)・沖縄は注意報レベル継続。                                                  
 ・第22週( 5月30日~ 5日)・全国平均が定点1.0人を切り流行終息。(予報)      
 ・第23週( 6月 6日~12日)       ・・・・今週・・・・
        ・・・・・       
 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(3週移動平均)%
               16週   17週   18週  19週   20週  21週
   A(H1)pdm      1     2     2     1     0     0
   A(H3)         35    41    42    32    33    23
   B             64    57    56    67    67    77

 新型が0%で、A香港型は23%と減少、B型は77%と増加です。

 今シーズンの現状累積での占有率です。

   A(H1)pdm     54.1%
   A(H3)         32.1%
   B             13.8%

 ・定点状況推移(人)
               16週   17週   18週  19週   20週  21週
  2011年定点データ  7.56  6.75  3.38  1.97  1.62  1.11

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第 4週( 1月24日~30日)    31.88人   157381人    176万人
  (ピーク到達)
        ・・・・・       
 ・第19週( 5月 9日~15日)     1.97人     9675人    10万人
 ・第20週( 5月16日~22日)     1.62人     7931人     7万人
 ・第21週( 5月23日~29日)     1.11人     5415人     5万人

 ・患者報告数の予報です。
  ・ 9日                      0.08人               0.40万人

 ・ボトム10 ランキング

           5月15日       5月22日       5月29日

    38      埼玉          千葉          島根
    39      広島          山口          大分
    40      千葉          宮城          奈良
    41      山梨          島根          石川
    42      東京          東京          埼玉
    43      山口          岐阜          広島
    44      宮城          愛知          東京
    45      愛知          山梨          神奈川
    46      神奈川         神奈川         富山
    47      富山          富山          山梨

 ・コメント

 45位  神奈川   0.13人
 46位  富山    0.10人
 47位  山梨    0.00人

ご常連は神奈川、富山、東京、山梨の4県です。

これは前の週から4県の減少です。

・流行レベル(定点1.0人)以下になった県

第12週、13週、14週、15週、16週はいずれも宮城のみ

第18週・・・山口、富山、宮城、神奈川
第19週・・・千葉、山梨、東京、愛知、が追加、合計8県
第20週・・・大分、三重、滋賀、埼玉、大阪、広島、島根、岐阜、が追加、合計16県
第21週・・・京都、香川、鳥取、福岡、群馬、兵庫、愛媛、岡山、茨城、和歌山、
       栃木、静岡、奈良、石川が追加、合計30県

PS

・・福島原発事故関係情報・・

・・6月8日状況・・

3号機、がれき撤去おわり。次は空気浄化。

IAEA,福島から海に流れ込んだ高濃度汚染水の影響を今後4年間追跡調査する。

コメント

IAEAの報告の中で日本政府は1号機メルトダウンで圧力容器が損傷して核燃料
が格納容器の底にたまっている事を認めた模様。

津波の想定が甘かったことと、建屋が水素爆発したのは想定外だった事も報告。

なかなか国内では事実を明らかにしない日本政府だけれど、どうやら国際機関
には素直に情報をだしている。

「我々には素直でない」のが日本国住民としては少し残念ですね。

・・放射線状況

・・・原発北西20km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)

15日PM8時40分・・・330μ・Sv/H(車外)   北西20Km地点
            ・・・300μ・Sv/H(車内)   

16日~23日の単純合計・・・(1549.8μ・Sv/H)     
24日~4月12日の単純合計・・・1296.6μ・Sv/H     
13日~ 15日の単純合計 ・・・(131.6μ・Sv/H)     
16日~5月2日の単純合計 ・・・726.2μ・Sv/H     
 3日~ 22日の単純合計 ・・・855.2μ・Sv/H     
23日~6月1日の単純合計 ・・・382.9μ・Sv/H     

 2日・・・39.4μ・Sv/H       3日・・・42.5μ・Sv/H
 4日・・・41.3μ・Sv/H       5日・・・40.8μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

 5日予測値・・42.2μ・Sv/H  実測40.8μ・Sv/H  予測誤差 +3.4%
 6日予測値・・41.0μ・Sv/H  実測38.0μ・Sv/H  予測誤差 +7.9%
 7日予測値・・40.5μ・Sv/H  実測41.6μ・Sv/H  予測誤差 -2.6%
 8日予測値・・37.8μ・Sv/H
 8日予測値・・41.3μ・Sv/H

 ・・・15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点     推定値・・・134793μ・Sv (134.8m・Sv)

到達実績
126m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)

到達予報
153m・Sv・・・6月30日
345m・Sv・・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
376m・Sv・・・来年3月11日(地震から1年後)


・・・原発北西30km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)
   以下、すべて北西30km超え地点

15日PM・・・(147μ・Sv/H)   

16日~4月 4日の単純合計・・・1414.5μ・Sv/H     
 5日~  24日の単純合計・・・503.7μ・Sv/H     
25日~5月14日の単純合計・・・404.0μ・Sv/H     
15日~  24日の単純合計・・・188.1μ・Sv/H     
25日~6月 3日の単純合計・・・181.5μ・Sv/H     

 4日・・・ 24.5μ・Sv/H       5日・・・23.5μ・Sv/H)
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

 5日予測値・・18.3μ・Sv/H  実測23.5μ・Sv/H  予測誤差-22.1%
 6日予測値・・24.3μ・Sv/H  実測23.4μ・Sv/H  予測誤差 +3.8%
 7日予測値・・23.3μ・Sv/H  実測26.1μ・Sv/H  予測誤差-10.7%
 8日予測値・・23.2μ・Sv/H
 9日予測値・・25.9μ・Sv/H

 ・・・15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点   最大推定値・・・69550μ・Sv (69.6m・Sv)

到達実績
65m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)

到達予報
77m・Sv・・・6月30日
180m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
208m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)


・・福島市の状況(原発から北西65km地点)

データは福島市役所の値と文科省データ、新聞データを使用。

15日・・・24μ・Sv/H  

16日~4月 5日の単純合計・・・127.25μ・Sv/H     
 6日~  25日の単純合計・・・39.14μ・Sv/H     
26日~5月14日の単純合計・・・32.6μ・Sv/H     
15日~  24日の単純合計・・・16.2μ・Sv/H     
25日~6月 3日の単純合計・・・16.0μ・Sv/H     

 4日・・・1.60μ・Sv/H       5日・・・1.60μ・Sv/H     

 5日予測値・・1.59μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%
 6日予測値・・1.59μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%
 7日予測値・・1.59μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%
 8日予測値・・1.59μ・Sv/H  
 9日予測値・・1.59μ・Sv/H  

・・・15日17時からの推定積算放射線量

本日終了時点   積算最大推定値・・・6355μ・Sv (6.36m・Sv)

到達実績
6.0m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)

到達予報
7.0m・Sv・・・6月28日
16.0m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
25.0m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

福島市を含めて、郡山、本宮、二本松、伊達など65km圏内は残念ですが場所に
よっては十分に安全とは言い切れずグレーゾーンの模様です。


以上より一般人の年間許容量と現状をまとめます。

一般住民、原発の一般職員で1m・Sv(日本の法律での取り決め。)
原発作業員(女性、妊娠中)は年間で1m・Svが上限。

・・4月18日より福島入りの原安委の先生方の本日終了時被ばく量1.499m・Sv

・・日本在住の米国民(80km避難)の被ばく量は本日終了時点で2.32m・Sv

自然界からの年間放射線量は世界平均で2.4m・Sv(日本平均は1.5m・Sv)
原発作業員(女性)は3か月で5m・Svが上限。

・・福島市(北西65km)の本日終了時点での被ばく量は6.36m・Sv

アメリカ国民は10m・Sまで。
原子力安全委員会ルールでは10m・Sv~は屋内退避が必要。

ドイツの原発作業員は20m・Svまで。
放射線作業従事者(病院など)は20m・Sv
自衛隊員で20m・Sv
計画避難基準は建前上20m・Svに設定。(ICRP勧告を採用)
保安院と原安委の本音は「一般人でも48.5m・Svを我慢しろ」というもの。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)

消防署員は30m・Sv・・(今回ハイパー レスキュー隊員最大被ばく量27m・Sv)

原発作業員は通常は1年間の最大値が50m・Svまで。(日本、アメリカ)
原子力安全委員会ルールでは50m・Sv~は避難が必要。

・・本日終了時点での北西30km超え地点の被ばく量69.6m・Sv

宇宙ステーション滞在の若田さんは72m・Sv、結構厳しい仕事です。
TVにご出演の数名の先生方の意見では「100m・Svまでいいよ。」と。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)
100m・Sv・・・後日の健康被害の発生が心配される値でもあります。
       (がんによる死亡率が0.5%ほど増加するという情報あり。)

・・本日終了時点での北西20km超え地点の被ばく量134.8m・Sv

200m・Sv・・・数種のがんによる過剰死亡率の有意な上昇が認められる。
         (国連委員会UN94A406参照、放射線と健康・岩波新書より)

コメント

地震発生以降の注目点の時系列まとめです。

3月
11日・・地震発生、原発トラブル発生

12日・・原発事故に発展・1号機爆発
   ・・・
14日・・3号機水素爆発

15日・・2号機水素爆発・4号機水素爆発、火災
   ・・・
19日・・保安院、「1m・Svは基準ではなく、努力目標」と発表
   ・・・
25日・・文科省、北西30km地点での1日の放射線量が年間許容基準値
     1.0m・Svを超えていると発表

26日・・ICRP(国際放射線防護委員会)が日本政府に勧告
    「一般人の年間許容量、1~20m・Svの間で妥当な数値に変更したら」と。
   ・・・
31日・・IAEA、日本政府に「飯館村は避難させたら。」の忠告
    ・・保安院さん、IAEAの忠告に「日本の一般人の許容量は50m・Svで、まだ
      避難までには余裕がある。」と、つい本音の反論。(詳細は31日ブログに)
4月
4日・・30km以遠の場所で屋内退避基準の10m・Svを超えている事が公表された
   ・・・
6日・・政府、年間許容量基準1.0m・Svの見直しと避難エリア見直しに着手
   ・・・
11日・・計画的避難区域(20m・Svを年間許容量とする)を発表
      斑目原安委員長、「20km超え地点ですでに34m・Svに到達」と発表。
   ・・・
19日・・校庭の放射線の上限3.8μ・Svに決定。屋外積算で年間33.3m・Sv
   ・・安全委員会係数を0.6に決定。家屋による放射線の減衰率は40%。
   ・・・
22日・・20km圏内は警戒区域指定により、封鎖開始。
   ・・計画的避難区域(20m・Svが年間許容量)を指定、1か月後までに避難。
   ・・計画避難、緊急時避難エリアの設定に伴い屋内退避エリアを解除。
   ・・・
29日・・内閣参与、子どもの年間許容量20m・Svに抗議して辞任。

   ・・・このあたりから「一般人の年間許容量は1m・Sv」と言う事が再認識。
5月
12日・・1号機、全燃料メルトダウンが発覚。
   ・・・
16日・・文科省、北西30km超え地点で20m・Sv、20km超え地点で50m・Svを
     3月11日から2ヶ月の累積ですでに超えている事を公表。
   ・・・
27日・・文科省、学校で浴びる年間放射線許容量を1m・Sv以下にする方針発表
     但し、校外で浴びる放射線量については知らんぷり
   ・・・
31日・・計画避難最終日。(対象者1万人中8千人が避難終了、2千人残。)

・・注意情報 ・・・・残念ながらまだ全員の避難が終了していません。

窓際日記の最大推定と政府想定方法による本日終了時点で緊急避難、避難
及び計画避難、屋内退避の北西方向の対象範囲です。

但し政府の想定方法は安全委員会係数0.6が前提です。
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

                窓際日記推定   政府想定方式   政府発令指示
緊急避難(100m・Sv以上)・・26km以内   (・・・18Km以内)

 避難  (50m・Sv以上)・・・36Km以内   ・・・29Km以内   20km以内

計画避難(20m・Sv以上)・・・49km以内   ・・・42Km以内   45km以内    

屋内退避(10m・Sv以上)・・・59km以内   ・・・52Km以内   (30km以内)

法律遵守(1m・Sv以下) ・・・93km以遠   (・・・85Km以遠)

現時点での窓際計算では26km以内は緊急避難エリアに突入です。(レッドゾーン)

28km以内では政府想定方法ですでに避難限界に到達しているのがわかります。

年間で政府想定方法での20m・Svに放射線量を抑えるなら、42km以内の方は
即座に避難する必要がありそうです。


5月31日現在で、避難対象者1万人のうち8千人が避難終了。

いまだ避難していない人が2000人います。


窓際日記推定は原発爆発以後の終日屋外での積算放射線量になります。

政府の計算は平均値狙いで、窓際日記の計算は最大値を求めるようにしています。

窓際計算の心は「住民サイドに立った計算」ということですね。

以上、御参考にしていただければと思います。
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