窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・原発事故時は避難の為の早くて正確な情報が本当に大事です。

2011-06-07 01:18:35 | Weblog
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・東北関東大地震の被害にあわれた皆様方にお見舞いを申し上げます。・
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・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第 4週( 1月24日~30日)・18の県が警報、29の県が注意報レベル到達。
                    ・全国平均がピークに到達。
        ・・・・・       
 ・第21週( 5月23日~29日)・沖縄は注意報レベル継続。                                                  
 ・第22週( 5月30日~ 5日)・全国平均が定点1.0人を切り流行終息。(予報)      
 ・第23週( 6月 6日~12日)       ・・・・今週・・・・
        ・・・・・       
 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(3週移動平均)%
               16週   17週   18週  19週   20週  21週
   A(H1)pdm      1     2     2     1     0     0
   A(H3)         35    41    42    32    33    23
   B             64    57    56    67    67    77

 新型が0%で、A香港型は23%と減少、B型は77%と増加です。

 今シーズンの現状累積での占有率です。

   A(H1)pdm     54.1%
   A(H3)         32.1%
   B             13.8%

 ・定点状況推移(人)
               16週   17週   18週  19週   20週  21週
  2011年定点データ  7.56  6.75  3.38  1.97  1.62  1.11

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第 4週( 1月24日~30日)    31.88人   157381人    176万人
  (ピーク到達)
        ・・・・・       
 ・第19週( 5月 9日~15日)     1.97人     9675人    10万人
 ・第20週( 5月16日~22日)     1.62人     7931人     7万人
 ・第21週( 5月23日~29日)     1.11人     5415人     5万人

PS

・・福島原発事故関係情報・・

・・6月6日状況・・

2号機、湿度さがらず、空気浄化して扉開放に作戦変更の模様。

コメント

日曜日のNスぺで確認できたことがいっぱいありました。

やっぱりSPEEDIの情報をうまく使えていなかった事の再確認。

これは避難する住民にとっては本当に重要な情報。

原発の避難訓練にはマストなアイテムですよ、自治体のみなさん。


それから、原子炉の健全性に疑いを持つことが出来なかった斑目さん。

これでは水素爆発など予見できるはずもありません。

そして、この斑目さんの判断がその時の政府の判断になる事の恐ろしさ。

専門家の言うことを聞いていれば間違いない、、、ということはないのですねえ、
菅さん。


多様な価値観を持つ人達の意見を短時間に整理して決断するのが一番望ましい
のですが、そんな技量は今の官邸はお持ちでないと言うことですか。

想定外の緊急事態に対応する訓練がまるで出来ていないということでもありますね。


それから、東電さんはちゃんと原子炉の状況をシミュレーションしながら事故対応
していたと言うこと。

ということは、早くから東電は原子炉の状況が最悪であることが分かっていたと
言う事ですね。

そういえば保安院さん、新たな計算では放出放射性物質の量が当初発表の
2倍の77京ベクレルになったとか。

どうも最初の情報は出るのが遅いわ、過少評価だわで、情報を聞く方はほとんど
倍にして理解するのがよさそうですね、ホームズさん。

・・放射線状況

・・・原発北西20km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)

15日PM8時40分・・・330μ・Sv/H(車外)   北西20Km地点
            ・・・300μ・Sv/H(車内)   

16日~23日の単純合計・・・(1549.8μ・Sv/H)     
24日~4月12日の単純合計・・・1296.6μ・Sv/H     
13日~ 15日の単純合計 ・・・(131.6μ・Sv/H)     
16日~5月2日の単純合計 ・・・726.2μ・Sv/H     
 3日~ 22日の単純合計 ・・・855.2μ・Sv/H     
23日~6月1日の単純合計 ・・・382.9μ・Sv/H     

 2日・・・39.4μ・Sv/H       3日・・・42.5μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

 3日予測値・・36.9μ・Sv/H  実測42.5μ・Sv/H  予測誤差-13.2%
 4日予測値・・39.1μ・Sv/H  実測41.3μ・Sv/H  予測誤差 -5.3%
 5日予測値・・42.2μ・Sv/H  実測40.8μ・Sv/H  予測誤差 +3.4%
 6日予測値・・41.0μ・Sv/H
 7日予測値・・40.5μ・Sv/H

 ・・・15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点     推定値・・・132941μ・Sv (132.9m・Sv)

到達実績
126m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)

到達予報
153m・Sv・・・6月30日
345m・Sv・・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
376m・Sv・・・来年3月11日(地震から1年後)

3月20日終了時点で被ばく量が計画避難基準の20m・Svを超えてます。

4月19日終了時点で被ばく量が避難基準の50m・Svを超えてます。

    但し避難の日にちの推定には安全委員会係数0.6を使用
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

・・・原発北西30km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)
   以下、すべて北西30km超え地点

15日PM・・・(147μ・Sv/H)   

16日~4月 4日の単純合計・・・1414.5μ・Sv/H     
 5日~  24日の単純合計・・・503.7μ・Sv/H     
25日~5月14日の単純合計・・・404.0μ・Sv/H     
15日~  24日の単純合計・・・188.1μ・Sv/H     

25日・・・ 18.7μ・Sv/H      26日・・・15.3μ・Sv/H)
27日・・・ 17.3μ・Sv/H      28日・・・19.6μ・Sv/H)
29日・・・ 22.8μ・Sv/H      30日・・・16.5μ・Sv/H)
31日・・・ 17.5μ・Sv/H       1日・・・17.1μ・Sv/H)
 2日・・・ 18.2μ・Sv/H       3日・・・18.5μ・Sv/H)
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

 3日予測値・・16.9μ・Sv/H  実測18.5μ・Sv/H  予測誤差 -8.6%
 4日予測値・・18.0μ・Sv/H  実測24.5μ・Sv/H  予測誤差-26.5%
 5日予測値・・18.3μ・Sv/H  実測23.5μ・Sv/H  予測誤差-22.1%
 6日予測値・・24.3μ・Sv/H
 7日予測値・・23.3μ・Sv/H

 ・・・15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点   最大推定値・・・68321μ・Sv (68.3m・Sv)

到達実績
65m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)

到達予報
77m・Sv・・・6月30日
180m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
208m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

4月2日終了時点で被ばく量がすでに計画避難基準の20m・Svを超えてます。
            (但し避難の日にちの推定には安全委員会係数0.6を使用)

・・福島市の状況(原発から北西65km地点)

データは福島市役所の値と文科省データ、新聞データを使用。

15日・・・24μ・Sv/H  

16日~4月 5日の単純合計・・・127.25μ・Sv/H     
 6日~  25日の単純合計・・・39.14μ・Sv/H     
26日~5月14日の単純合計・・・32.6μ・Sv/H     
15日~  24日の単純合計・・・16.2μ・Sv/H     

25日・・・1.60μ・Sv/H      26日・・・1.60μ・Sv/H     
27日・・・1.60μ・Sv/H      28日・・・1.60μ・Sv/H     
29日・・・1.60μ・Sv/H      30日・・・1.60μ・Sv/H     
31日・・・1.60μ・Sv/H       1日・・・1.60μ・Sv/H     
 2日・・・1.60μ・Sv/H       3日・・・1.60μ・Sv/H     

 3日予測値・・1.60μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%
 4日予測値・・1.59μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%
 5日予測値・・1.59μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%
 6日予測値・・1.59μ・Sv/H  
 7日予測値・・1.59μ・Sv/H  

・・・15日17時からの推定積算放射線量

本日終了時点   積算最大推定値・・・6278μ・Sv (6.28m・Sv)

到達実績
6.0m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)

到達予報
7.0m・Sv・・・6月28日
16.0m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
25.0m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

福島市を含めて、郡山、本宮、二本松、伊達など65km圏内は残念ですが場所に
よっては十分に安全とは言い切れずグレーゾーンの模様です。


以上より一般人の年間許容量と現状をまとめます。

一般住民、原発の一般職員で1m・Sv(日本の法律での取り決め。)
原発作業員(女性、妊娠中)は年間で1m・Svが上限。

・・4月18日より福島入りの原安委の先生方の本日終了時被ばく量1.444m・Sv

・・日本在住の米国民(80km避難)の被ばく量は本日終了時点で2.28m・Sv

自然界からの年間放射線量は世界平均で2.4m・Sv(日本平均は1.5m・Sv)
原発作業員(女性)は3か月で5m・Svが上限。

・・福島市(北西65km)の本日終了時点での被ばく量は6.28m・Sv

アメリカ国民は10m・Sまで。
原子力安全委員会ルールでは10m・Sv~は屋内退避が必要。

ドイツの原発作業員は20m・Svまで。
放射線作業従事者(病院など)は20m・Sv
自衛隊員で20m・Sv
計画避難基準は建前上20m・Svに設定。(ICRP勧告を採用)
保安院と原安委の本音は「一般人でも48.5m・Svを我慢しろ」というもの。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)

消防署員は30m・Sv・・(今回ハイパー レスキュー隊員最大被ばく量27m・Sv)

原発作業員は通常は1年間の最大値が50m・Svまで。(日本、アメリカ)
原子力安全委員会ルールでは50m・Sv~は避難が必要。

・・本日終了時点での北西30km超え地点の被ばく量68.3m・Sv

宇宙ステーション滞在の若田さんは72m・Sv、結構厳しい仕事です。
TVにご出演の数名の先生方の意見では「100m・Svまでいいよ。」と。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)
100m・Sv・・・後日の健康被害の発生が心配される値でもあります。
       (がんによる死亡率が0.5%ほど増加するという情報あり。)

・・本日終了時点での北西20km超え地点の被ばく量132.9m・Sv

200m・Sv・・・数種のがんによる過剰死亡率の有意な上昇が認められる。
         (国連委員会UN94A406参照、放射線と健康・岩波新書より)

コメント

気がついたら一般人の年間許容量がいつのまにか1m・Svにもどっていました。

うろおぼえの記憶をたぐってみると、原子炉建屋にロボットが入って放射線量を
測定しだしたころからマスコミのみなさん、「○○時間で年間許容量1m・Svに
到達する強さです。」と使いはじめた様です。

そうするとだいたい今から1か月ほど前、「内閣参与が20m・Svは高すぎる」
と言って辞任したころですか。


それまでは枝野さんご推薦のX線CTの被ばく量6.9m・Sv程度は何でもないという
論調でしたものね。

あるいは、「100m・Svも怖くない。」ですか。


変われば変わるものですねえ、マスコミさん。

そして変わるのに2か月もかかるのですねえ。

あるいは2か月あれば「手のひら返しで、逆の事を正々堂々と主張する。」と言った
方が正解ですか、ホームズさん。

そしてもっと恐ろしいのは、我々住民はそのように主張が180度変わっても何の
違和感もなく受け入れるという事実ですね。

・・注意情報 ・・・・残念ながらまだ全員の避難が終了していません。

窓際日記の最大推定と政府想定方法による本日終了時点で緊急避難、避難
及び計画避難、屋内退避の北西方向の対象範囲です。

但し政府の想定方法は安全委員会係数0.6が前提です。
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

                窓際日記推定   政府想定方式   政府発令指示
緊急避難(100m・Sv以上)・・26km以内   (・・・18Km以内)

 避難  (50m・Sv以上)・・・36Km以内   ・・・28Km以内   20km以内

計画避難(20m・Sv以上)・・・49km以内   ・・・42Km以内   45km以内    

屋内退避(10m・Sv以上)・・・59km以内   ・・・52Km以内   (30km以内)

法律遵守(1m・Sv以下) ・・・93km以遠   (・・・85Km以遠)

現時点での窓際計算では26km以内は緊急避難エリアに突入です。(レッドゾーン)

28km以内では政府想定方法ですでに避難限界に到達しているのがわかります。

年間で政府想定方法での20m・Svに放射線量を抑えるなら、42km以内の方は
即座に避難する必要がありそうです。


5月31日現在で、避難対象者1万人のうち8千人が避難終了。

いまだ避難していない人が2000人います。


窓際日記推定は原発爆発以後の終日屋外での積算放射線量になります。

政府の計算は平均値狙いで、窓際日記の計算は最大値を求めるようにしています。

窓際計算の心は「住民サイドに立った計算」ということですね。

以上、御参考にしていただければと思います。

コメント
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