窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・第21週は重症化率、致死率ともに横ばいです。・計画避難が終了していません。

2011-06-04 01:14:27 | Weblog
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・東北関東大地震の被害にあわれた皆様方にお見舞いを申し上げます。・
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・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第 4週( 1月24日~30日)・18の県が警報、29の県が注意報レベル到達。
                    ・全国平均がピークに到達。
        ・・・・・       
 ・第20週( 5月16日~22日)・16県が定点1人未満・沖縄は注意報レベル継続。                                            
 ・第21週( 5月23日~29日)      
 ・第22週( 5月30日~ 5日)       ・・・・今週・・・・
                  ・全国平均が定点1.00人を切り、流行終息。(予報)      
        ・・・・・       
 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(3週移動平均)%
               15週   16週   17週  18週   19週  20週
   A(H1)pdm      0     1     2     2     1     0
   A(H3)         33    35    41    42    32    33
   B             65    64    57    56    67    67

 新型が0%で、A香港型も33%、B型も67%とほぼ横ばいです。

 ・定点状況推移(人)
               15週   16週   17週  18週   19週  20週
  2011年定点データ  6.42  7.56  6.75  3.38  1.97  1.62

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第 4週( 1月24日~30日)    31.88人   157381人    176万人
  (ピーク到達)
        ・・・・・       
 ・第18週( 5月 2日~ 8日)     3.38人    16531人    17万人
 ・第19週( 5月 9日~15日)     1.97人     9675人    10万人
 ・第20週( 5月16日~22日)     1.62人     7931人     7万人

 ・患者報告数の予報です。
  ・第21週( 5月23日~29日)     1.21人     5869人    5.9万人

  ・ 4日                      0.12人               0.60万人
  ・ 5日                      0.12人               0.58万人
  ・第22週( 5月30日~ 5日)     0.93人     4498人    4.5万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値) 1375.1万人   
  (今シーズンの合計です。)      

  内、新型インフルエンザの累積患者数      690.6万人

  新型インフルエンザの累積患者数     
  (2009年第28週以降の合計)
  本日終了時点                   2765.5万人  100人に21.7人

 ・累積患者数の予報。(2010年36週以降)
  ・第22週( 6月 5日)               1376.2万人  

・入院状況(第21週)
 今シーズン
 ・重症化(合計)      459人( 5月29日現在)    重症化率  0.0034%
 ・重症化(新型分)    242人( 5月29日現在)    重症化率  0.0035%

 ・死亡(含む疑い例)   185人( 5月29日現在)     致死率   0.0014%

       今シーズン              先シーズン
 重症化率・・・・0.0034%          0.0075%
 致死率・・・・・・0.0014%          0.00097%

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第17週( 4月25日~ 1日)  7.49人    6.75人   +11.1%
 ・第19週( 5月 9日~15日)  3.22人    1.97人   +61.3%
 ・第20週( 5月16日~22日)  1.22人    1.62人   -25.6%

 今回の定点合計報告数は7931人で、当ブログ予報は5902人でした。

 今回予報誤差はー25.6%になり、予報誤差範囲を外れました。

 ちなみに、09年の第34週から今までの平均予報誤差は±21.0%です。

・コメント

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は5万人程です。、

 新型は0%、A香港型は67%、B型は33%の占有率です。


 新型インフルの2009年の流行からの累積患者数は2765.5万人で、
 これまでに100人に21.7人が感染したことになります。

 そのうち未成年者は1873万人で、100人に77.0人が感染したことになります。

 成人は891万人で、100人に8.6人が感染したことになります。

PS

・・福島原発事故関係情報・・

・・6月3日状況・・

・・放射線状況

・・・原発北西20km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)

15日PM8時40分・・・330μ・Sv/H(車外)   北西20Km地点
            ・・・300μ・Sv/H(車内)   

16日~23日の単純合計・・・(1549.8μ・Sv/H)     
24日~4月12日の単純合計・・・1296.6μ・Sv/H     
13日~ 15日の単純合計 ・・・(131.6μ・Sv/H)     
16日~5月2日の単純合計 ・・・726.2μ・Sv/H     
 3日~ 12日の単純合計 ・・・449.4μ・Sv/H     
13日~ 22日の単純合計 ・・・405.8μ・Sv/H     

23日・・・39.0μ・Sv/H      24日・・・39.0μ・Sv/H
25日・・・40.0μ・Sv/H      26日・・・40.4μ・Sv/H
27日・・・38.2μ・Sv/H      28日・・・38.8μ・Sv/H
29日・・・38.4μ・Sv/H      30日・・・32.0μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

31日予測値・・38.1μ・Sv/H  実測39.9μ・Sv/H  予測誤差 -4.5%
 1日予測値・・31.8μ・Sv/H  実測37.2μ・Sv/H  予測誤差-14.5%
 2日予測値・・39.6μ・Sv/H  実測39.4μ・Sv/H  予測誤差 +0.5%
 3日予測値・・36.9μ・Sv/H
 4日予測値・・39.1μ・Sv/H

 ・・・15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点     推定値・・・129816μ・Sv (129.8m・Sv)

到達実績
126m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)

到達予報
152m・Sv・・・6月30日
345m・Sv・・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
376m・Sv・・・来年3月11日(地震から1年後)

3月20日終了時点で被ばく量が計画避難基準の20m・Svを超えてます。

4月19日終了時点で被ばく量が避難基準の50m・Svを超えてます。

    但し避難の日にちの推定には安全委員会係数0.6を使用
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

・・・原発北西30km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)
   以下、すべて北西30km超え地点

15日PM・・・(147μ・Sv/H)   

16日~4月 4日の単純合計・・・1414.5μ・Sv/H     
 5日~  24日の単純合計・・・503.7μ・Sv/H     
25日~5月14日の単純合計・・・404.0μ・Sv/H     
15日~  24日の単純合計・・・188.1μ・Sv/H     

25日・・・ 18.7μ・Sv/H      26日・・・15.3μ・Sv/H)
27日・・・ 17.3μ・Sv/H      28日・・・19.6μ・Sv/H)
29日・・・ 22.8μ・Sv/H      30日・・・16.5μ・Sv/H)
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

31日予測値・・22.5μ・Sv/H  実測17.5μ・Sv/H  予測誤差+28.6%
 1日予測値・・16.3μ・Sv/H  実測17.1μ・Sv/H  予測誤差 +4.7%
 2日予測値・・17.3μ・Sv/H  実測18.2μ・Sv/H  予測誤差 -4.9%
 3日予測値・・16.9μ・Sv/H
 4日予測値・・18.0μ・Sv/H


 ・・・15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点   最大推定値・・・66411μ・Sv (66.4m・Sv)

到達実績
65m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)

到達予報
77m・Sv・・・6月30日
180m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
208m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

4月2日終了時点で被ばく量がすでに計画避難基準の20m・Svを超えてます。
            (但し避難の日にちの推定には安全委員会係数0.6を使用)

・・福島市の状況(原発から北西65km地点)

データは福島市役所の値と文科省データ、新聞データを使用。

15日・・・24μ・Sv/H  

16日~4月 5日の単純合計・・・127.25μ・Sv/H     
 6日~  25日の単純合計・・・39.14μ・Sv/H     
26日~5月14日の単純合計・・・32.6μ・Sv/H     
15日~  24日の単純合計・・・16.2μ・Sv/H     

25日・・・1.60μ・Sv/H      26日・・・1.60μ・Sv/H     
27日・・・1.60μ・Sv/H      28日・・・1.60μ・Sv/H     
29日・・・1.60μ・Sv/H      30日・・・1.60μ・Sv/H     

31日予測値・・1.59μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%
 1日予測値・・1.59μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%
 2日予測値・・1.59μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%  
 3日予測値・・1.60μ・Sv/H  
 4日予測値・・1.59μ・Sv/H  

・・・15日17時からの推定積算放射線量

本日終了時点   積算最大推定値・・・6162μ・Sv (6.16m・Sv)

到達実績
6.0m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)

到達予報
7.0m・Sv・・・6月28日
16.0m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
25.0m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

福島市を含めて、郡山、本宮、二本松、伊達など65km圏内は残念ですが場所に
よっては十分に安全とは言い切れずグレーゾーンの模様です。


以上より一般人の年間許容量と現状をまとめます。

一般住民、原発の一般職員で1m・Sv(日本の法律での取り決め。)
原発作業員(女性、妊娠中)は年間で1m・Svが上限。

・・4月18日より福島入りの原安委の先生方の本日終了時被ばく量1.362m・Sv

・・日本在住の米国民(80km避難)の被ばく量は本日終了時点で2.25m・Sv

自然界からの年間放射線量は世界平均で2.4m・Sv(日本平均は1.5m・Sv)
原発作業員(女性)は3か月で5m・Svが上限。

・・福島市(北西65km)の本日終了時点での被ばく量は6.16m・Sv

アメリカ国民は10m・Sまで。
原子力安全委員会ルールでは10m・Sv~は屋内退避が必要。

ドイツの原発作業員は20m・Svまで。
放射線作業従事者(病院など)は20m・Sv
自衛隊員で20m・Sv
計画避難基準は建前上20m・Svに設定。(ICRP勧告を採用)
保安院と原安委の本音は「一般人でも48.5m・Svを我慢しろ」というもの。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)

消防署員は30m・Sv・・(今回ハイパー レスキュー隊員最大被ばく量27m・Sv)

原発作業員は通常は1年間の最大値が50m・Svまで。(日本、アメリカ)
原子力安全委員会ルールでは50m・Sv~は避難が必要。

・・本日終了時点での北西30km超え地点の被ばく量66.4m・Sv

宇宙ステーション滞在の若田さんは72m・Sv、結構厳しい仕事です。
TVにご出演の数名の先生方の意見では「100m・Svまでいいよ。」と。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)
100m・Sv・・・後日の健康被害の発生が心配される値でもあります。
       (がんによる死亡率が0.5%ほど増加するという情報あり。)

・・本日終了時点での北西20km超え地点の被ばく量129.8m・Sv

200m・Sv・・・数種のがんによる過剰死亡率の有意な上昇が認められる。
         (国連委員会UN94A406参照、放射線と健康・岩波新書より)

コメント

地震発生以降の注目点の時系列まとめです。

3月
11日・・地震発生、原発トラブル発生

12日・・原発事故に発展・1号機爆発
   ・・・
14日・・3号機水素爆発

15日・・2号機水素爆発・4号機水素爆発、火災
   ・・・
19日・・保安院、「1m・Svは基準ではなく、努力目標」と発表
   ・・・
21日・・窓際日記、注意情報をブログに掲載始める

22日・・アメリカエネルギー省、上空からの測定結果公表
     原発から北西~46kmぐらいに放射能レベルの高いバンド状のエリア確認

23日・・原子力安全委員会、放射能拡散濃度の計算結果公表(SPEEDI)
     原発北西方向に放射能が集中的に流れているのが確認された
   ・・・
25日・・文科省、北西30km地点での1日の放射線量が年間許容基準値
     1.0m・Svを超えていると発表

26日・・ICRP(国際放射線防護委員会)が日本政府に勧告
    「一般人の年間許容量、1~20m・Svの間で妥当な数値に変更したら」と。
   ・・・
31日・・IAEA、日本政府に「飯館村は避難させたら。」の忠告
    ・・保安院さん、IAEAの忠告に「日本の一般人の許容量は50m・Svで、まだ
      避難までには余裕がある。」と、つい本音の反論。(詳細は31日ブログに)
4月
4日・・30km以遠の場所で屋内退避基準の10m・Svを超えている事が公表された
   ・・・
6日・・政府、年間許容量基準1.0m・Svの見直しと避難エリア見直しに着手
   ・・・
8日・・米エネルギー省「40km以遠は(米国民にとって)安全になった。」と発表
   ・・・
11日・・計画的避難区域(20m・Svを年間許容量とする)を発表
      斑目原安委員長、「20km超え地点ですでに34m・Svに到達」と発表。
   ・・・
15日・・米政府、日本への渡航を許可、ただし80km圏の退避勧告は継続。
   ・・・
19日・・校庭の放射線の上限3.8μ・Svに決定。屋外積算で年間33.3m・Sv
   ・・安全委員会係数を0.6に決定。家屋による放射線の減衰率は40%。
   ・・・
22日・・20km圏内は警戒区域指定により、封鎖開始。
   ・・計画的避難区域(20m・Svが年間許容量)を指定、1か月後までに避難。
   ・・計画避難、緊急時避難エリアの設定に伴い屋内退避エリアを解除。
   ・・・
27日・・原発作業員(女性)は3か月で5m・Svが上限という事が判明。
   ・・・
29日・・内閣参与、子どもの年間許容量20m・Svに抗議して辞任。
5月
12日・・1号機、全燃料メルトダウンが発覚。
   ・・・
16日・・米原子力規制委員会、福島原発の24時間監視を解除
   ・・福島県内の通過(新幹線、高速道)は許可するも、滞在は認めず。
   ・・80km圏内退避勧告はまだ継続の模様。
16日・・文科省、北西30km超え地点で20m・Sv、20km超え地点で50m・Svを
     3月11日から2ヶ月の累積ですでに超えている事を公表。
   ・・・
27日・・文科省、学校で浴びる年間放射線許容量を1m・Sv以下にする方針発表
     但し、校外で浴びる放射線量については知らんぷり
   ・・・
31日・・計画避難最終日。(対象者1万人中8千人が避難終了、2千人残。)

コメント

政府はお茶に恨みでもあるのでしょうか、随分と厳しい事をいってます。

その割には、福島の住民の健康のことは見て見ぬふりですから、呆れますね。

政府はお茶には厳しく、住民の被ばくにはとても甘い対応の仕方をしています。

・・注意情報 ・・・・残念ながらまだ全員の避難が終了していません。

窓際日記の最大推定と政府想定方法による本日終了時点で緊急避難、避難
及び計画避難、屋内退避の北西方向の対象範囲です。

但し政府の想定方法は安全委員会係数0.6が前提です。
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

                窓際日記推定   政府想定方式   政府発令指示
緊急避難(100m・Sv以上)・・25km以内   (・・・18Km以内)

 避難  (50m・Sv以上)・・・34Km以内   ・・・28Km以内   20km以内

計画避難(20m・Sv以上)・・・49km以内   ・・・41Km以内   45km以内    

屋内退避(10m・Sv以上)・・・59km以内   ・・・51Km以内   (30km以内)

法律遵守(1m・Sv以下) ・・・92km以遠   (・・・85Km以遠)

現時点での窓際計算では25km以内は緊急避難エリアに突入です。(レッドゾーン)

28km以内では政府想定方法ですでに避難限界に到達しているのがわかります。

年間で政府想定方法での20m・Svに放射線量を抑えるなら、41km以内の方は
即座に避難する必要がありそうです。


5月31日現在で、避難対象者1万人のうち8千人が避難終了。

いまだ避難していない人が2000人います。


窓際日記推定は原発爆発以後の終日屋外での積算放射線量になります。

政府の計算は平均値狙いで、窓際日記の計算は最大値を求めるようにしています。

窓際計算の心は「住民サイドに立った計算」ということですね。

以上、御参考にしていただければと思います。

PS

昨日の国会の茶番劇は興味深かったですね。

シリアスな局面を真に受けて戦った人たちと、茶番劇にしてしまった民主党の皆さん。

さあどちらが最終的に勝ったのでしょうね。

今のところ不信任案を提出した皆さんや、離党までされた方々は「いい面の皮」
状態ですか。

もっと「いい面の皮状態」は我々有権者、そして被災地の皆さん方ですね。(怒)

PPS

管さんは首相のままで年を越そうと。

その件で鳩山さんは菅さんを「ペテン師呼ばわり」しています。

どうやら民主党さんゴタゴタ劇は茶番劇から泥試合へ場面を変えた模様ですね。

管さん、嘘つき呼ばわりされるのは「致命的」かと思われますよ、窓際日記には。

コメント
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