窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・第21週は定点1.11人でした。・厚生省さん、住民の事もお忘れなく。

2011-06-05 04:58:30 | Weblog
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・東北関東大地震の被害にあわれた皆様方にお見舞いを申し上げます。・
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・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第 4週( 1月24日~30日)・18の県が警報、29の県が注意報レベル到達。
                    ・全国平均がピークに到達。
        ・・・・・       
 ・第20週( 5月16日~22日)・16県が定点1人未満・沖縄は注意報レベル継続。                                            
 ・第21週( 5月23日~29日)      
 ・第22週( 5月30日~ 5日)       ・・・・今週・・・・
                  ・全国平均が定点1.00人を切り、流行終息。(予報)      
        ・・・・・       
 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(3週移動平均)%
               16週   17週   18週  19週   20週  21週
   A(H1)pdm      1     2     2     1     0     0
   A(H3)         35    41    42    32    33    23
   B             64    57    56    67    67    77

 新型が0%で、A香港型は23%と減少、B型は77%と増加です。

 今シーズンの現状累積での占有率です。

   A(H1)pdm     54.1%
   A(H3)         32.1%
   B             13.8%

 ・定点状況推移(人)
               16週   17週   18週  19週   20週  21週
  2011年定点データ  7.56  6.75  3.38  1.97  1.62  1.11

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第 4週( 1月24日~30日)    31.88人   157381人    176万人
  (ピーク到達)
        ・・・・・       
 ・第19週( 5月 9日~15日)     1.97人     9675人    10万人
 ・第20週( 5月16日~22日)     1.62人     7931人     7万人
 ・第21週( 5月23日~29日)     1.11人     5415人    (5万人)

 ・患者報告数の予報です。

  ・ 5日                      0.12人               0.58万人
  ・第22週( 5月30日~ 5日)     0.93人     4498人    4.5万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値) 1376.2万人   
  (今シーズンの合計です。)      

  内、新型インフルエンザの累積患者数      690.6万人

  新型インフルエンザの累積患者数     
  (2009年第28週以降の合計)
  本日終了時点                   2765.5万人  100人に21.7人

 ・累積患者数の予報。(2010年36週以降)
  ・第22週( 6月 5日)               1376.2万人  

・入院状況(第21週)
 今シーズン
 ・重症化(合計)      459人( 5月29日現在)    重症化率  0.0034%
 ・重症化(新型分)    242人( 5月29日現在)    重症化率  0.0035%

 ・死亡(含む疑い例)   185人( 5月29日現在)     致死率   0.0014%

       今シーズン              先シーズン
 重症化率・・・・0.0034%          0.0075%
 致死率・・・・・・0.0014%          0.00097%

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第19週( 5月 9日~15日)  3.22人    1.97人   +61.3%
 ・第20週( 5月16日~22日)  1.22人    1.62人   -25.6%
 ・第21週( 5月23日~27日)  1.21人    1.11人    +8.4%

 今回の定点合計報告数は5415人で、当ブログ予報は5869人でした。

 今回予報誤差は+8.4%になり、予報誤差範囲内でした。

 ちなみに、09年の第34週から今までの平均予報誤差は±20.9%です。

・コメント

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は5万人程です。、

 新型は0%、A香港型は67%、B型は33%の占有率です。


 新型インフルの2009年の流行からの累積患者数は2765.5万人で、
 これまでに100人に21.7人が感染したことになります。

 そのうち未成年者は1873万人で、100人に77.0人が感染したことになります。

 成人は891万人で、100人に8.6人が感染したことになります。

PS

・・福島原発事故関係情報・・

・・6月4日状況・・

高濃度汚染水、20日で満杯。15日を目標に浄化装置を稼働させる予定。

1号機の格納容器に圧力計取り付け済み。最大4000m・Sv/Hの環境。

コメント

新たに作業員3名が250m・Sv以上の被ばくをしていた件で週明けに厚生省が
原発に立ち入り検査とか。

携帯型線量計で20m・Sv超えの人達の内部被ばくを調べていったら3人の
許容量超えが見つかったとか。

それで、住民は70m・Sv~120m・Svの放射線を浴びた人がいる可能性がある
のに、いまだ内部被ばくを調べてもらっていません。


厚生省さん、頼みますから作業員さんと同等程度には住民の健康にも気を配って
下さいよ。

細川さん、よろしくお願いします。


海江田さん、オフサイトセンターのホール・ボディ・カウンタ、周囲の放射線強度が
高くて使い物にならないのはご答弁でよくわかりました。

でも、「早急に装置を用意して、住民の内部被ばく調査を行います。」とは言って
くれませんでしたね。

本当に残念なことです。

・・放射線状況

・・・原発北西20km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)

15日PM8時40分・・・330μ・Sv/H(車外)   北西20Km地点
            ・・・300μ・Sv/H(車内)   

16日~23日の単純合計・・・(1549.8μ・Sv/H)     
24日~4月12日の単純合計・・・1296.6μ・Sv/H     
13日~ 15日の単純合計 ・・・(131.6μ・Sv/H)     
16日~5月2日の単純合計 ・・・726.2μ・Sv/H     
 3日~ 12日の単純合計 ・・・449.4μ・Sv/H     
13日~ 22日の単純合計 ・・・405.8μ・Sv/H     

23日・・・39.0μ・Sv/H      24日・・・39.0μ・Sv/H
25日・・・40.0μ・Sv/H      26日・・・40.4μ・Sv/H
27日・・・38.2μ・Sv/H      28日・・・38.8μ・Sv/H
29日・・・38.4μ・Sv/H      30日・・・32.0μ・Sv/H
31日・・・39.9μ・Sv/H       1日・・・37.2μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

 1日予測値・・31.8μ・Sv/H  実測37.2μ・Sv/H  予測誤差-14.5%
 2日予測値・・39.6μ・Sv/H  実測39.4μ・Sv/H  予測誤差 +0.5%
 3日予測値・・36.9μ・Sv/H  実測42.5μ・Sv/H  予測誤差-13.2%
 4日予測値・・39.1μ・Sv/H
 5日予測値・・42.2μ・Sv/H

 ・・・15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点     推定値・・・130968μ・Sv (131.0m・Sv)

到達実績
126m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)

到達予報
152m・Sv・・・6月30日
345m・Sv・・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
376m・Sv・・・来年3月11日(地震から1年後)

3月20日終了時点で被ばく量が計画避難基準の20m・Svを超えてます。

4月19日終了時点で被ばく量が避難基準の50m・Svを超えてます。

    但し避難の日にちの推定には安全委員会係数0.6を使用
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

・・・原発北西30km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)
   以下、すべて北西30km超え地点

15日PM・・・(147μ・Sv/H)   

16日~4月 4日の単純合計・・・1414.5μ・Sv/H     
 5日~  24日の単純合計・・・503.7μ・Sv/H     
25日~5月14日の単純合計・・・404.0μ・Sv/H     
15日~  24日の単純合計・・・188.1μ・Sv/H     

25日・・・ 18.7μ・Sv/H      26日・・・15.3μ・Sv/H)
27日・・・ 17.3μ・Sv/H      28日・・・19.6μ・Sv/H)
29日・・・ 22.8μ・Sv/H      30日・・・16.5μ・Sv/H)
31日・・・ 17.5μ・Sv/H       1日・・・17.1μ・Sv/H)
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

 1日予測値・・16.3μ・Sv/H  実測17.1μ・Sv/H  予測誤差 +4.7%
 2日予測値・・17.3μ・Sv/H  実測18.2μ・Sv/H  予測誤差 -4.9%
 3日予測値・・16.9μ・Sv/H  実測18.5μ・Sv/H  予測誤差 -8.6%
 4日予測値・・18.0μ・Sv/H
 5日予測値・・18.3μ・Sv/H

 ・・・15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点   最大推定値・・・66889μ・Sv (66.9m・Sv)

到達実績
65m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)

到達予報
77m・Sv・・・6月30日
180m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
208m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

4月2日終了時点で被ばく量がすでに計画避難基準の20m・Svを超えてます。
            (但し避難の日にちの推定には安全委員会係数0.6を使用)

・・福島市の状況(原発から北西65km地点)

データは福島市役所の値と文科省データ、新聞データを使用。

15日・・・24μ・Sv/H  

16日~4月 5日の単純合計・・・127.25μ・Sv/H     
 6日~  25日の単純合計・・・39.14μ・Sv/H     
26日~5月14日の単純合計・・・32.6μ・Sv/H     
15日~  24日の単純合計・・・16.2μ・Sv/H     

25日・・・1.60μ・Sv/H      26日・・・1.60μ・Sv/H     
27日・・・1.60μ・Sv/H      28日・・・1.60μ・Sv/H     
29日・・・1.60μ・Sv/H      30日・・・1.60μ・Sv/H     
31日・・・1.60μ・Sv/H       1日・・・1.60μ・Sv/H     

 1日予測値・・1.59μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%
 2日予測値・・1.59μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%  
 3日予測値・・1.60μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%
 4日予測値・・1.59μ・Sv/H  
 5日予測値・・1.59μ・Sv/H  

・・・15日17時からの推定積算放射線量

本日終了時点   積算最大推定値・・・6201μ・Sv (6.20m・Sv)

到達実績
6.0m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)

到達予報
7.0m・Sv・・・6月28日
16.0m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
25.0m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

福島市を含めて、郡山、本宮、二本松、伊達など65km圏内は残念ですが場所に
よっては十分に安全とは言い切れずグレーゾーンの模様です。


以上より一般人の年間許容量と現状をまとめます。

一般住民、原発の一般職員で1m・Sv(日本の法律での取り決め。)
原発作業員(女性、妊娠中)は年間で1m・Svが上限。

・・4月18日より福島入りの原安委の先生方の本日終了時被ばく量1.389m・Sv

・・日本在住の米国民(80km避難)の被ばく量は本日終了時点で2.27m・Sv

自然界からの年間放射線量は世界平均で2.4m・Sv(日本平均は1.5m・Sv)
原発作業員(女性)は3か月で5m・Svが上限。

・・福島市(北西65km)の本日終了時点での被ばく量は6.20m・Sv

アメリカ国民は10m・Sまで。
原子力安全委員会ルールでは10m・Sv~は屋内退避が必要。

ドイツの原発作業員は20m・Svまで。
放射線作業従事者(病院など)は20m・Sv
自衛隊員で20m・Sv
計画避難基準は建前上20m・Svに設定。(ICRP勧告を採用)
保安院と原安委の本音は「一般人でも48.5m・Svを我慢しろ」というもの。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)

消防署員は30m・Sv・・(今回ハイパー レスキュー隊員最大被ばく量27m・Sv)

原発作業員は通常は1年間の最大値が50m・Svまで。(日本、アメリカ)
原子力安全委員会ルールでは50m・Sv~は避難が必要。

・・本日終了時点での北西30km超え地点の被ばく量66.9m・Sv

宇宙ステーション滞在の若田さんは72m・Sv、結構厳しい仕事です。
TVにご出演の数名の先生方の意見では「100m・Svまでいいよ。」と。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)
100m・Sv・・・後日の健康被害の発生が心配される値でもあります。
       (がんによる死亡率が0.5%ほど増加するという情報あり。)

・・本日終了時点での北西20km超え地点の被ばく量131.0m・Sv

200m・Sv・・・数種のがんによる過剰死亡率の有意な上昇が認められる。
         (国連委員会UN94A406参照、放射線と健康・岩波新書より)

コメント


・・注意情報 ・・・・残念ながらまだ全員の避難が終了していません。

窓際日記の最大推定と政府想定方法による本日終了時点で緊急避難、避難
及び計画避難、屋内退避の北西方向の対象範囲です。

但し政府の想定方法は安全委員会係数0.6が前提です。
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

                窓際日記推定   政府想定方式   政府発令指示
緊急避難(100m・Sv以上)・・25km以内   (・・・18Km以内)

 避難  (50m・Sv以上)・・・34Km以内   ・・・28Km以内   20km以内

計画避難(20m・Sv以上)・・・49km以内   ・・・41Km以内   45km以内    

屋内退避(10m・Sv以上)・・・59km以内   ・・・51Km以内   (30km以内)

法律遵守(1m・Sv以下) ・・・92km以遠   (・・・85Km以遠)

現時点での窓際計算では25km以内は緊急避難エリアに突入です。(レッドゾーン)

28km以内では政府想定方法ですでに避難限界に到達しているのがわかります。

年間で政府想定方法での20m・Svに放射線量を抑えるなら、41km以内の方は
即座に避難する必要がありそうです。


5月31日現在で、避難対象者1万人のうち8千人が避難終了。

いまだ避難していない人が2000人います。


窓際日記推定は原発爆発以後の終日屋外での積算放射線量になります。

政府の計算は平均値狙いで、窓際日記の計算は最大値を求めるようにしています。

窓際計算の心は「住民サイドに立った計算」ということですね。

以上、御参考にしていただければと思います。

コメント
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