窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・ボトム 10 ランキング。・福島県内で義務教育することがそんなに大切か?

2011-06-01 01:36:55 | Weblog
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・東北関東大地震の被害にあわれた皆様方にお見舞いを申し上げます。・
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・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第 4週( 1月24日~30日)・18の県が警報、29の県が注意報レベル到達。
                    ・全国平均がピークに到達。
        ・・・・・       
 ・第20週( 5月16日~22日)・16県が定点1人未満・沖縄は注意報レベル継続。                                            
 ・第21週( 5月23日~29日)      
 ・第22週( 5月30日~ 5日)       ・・・・今週・・・・
                  ・全国平均が定点1.00人を切り、流行終息。(予報)      
        ・・・・・       
 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(3週移動平均)%
               15週   16週   17週  18週   19週  20週
   A(H1)pdm      0     1     2     2     1     0
   A(H3)         33    35    41    42    32    33
   B             65    64    57    56    67    67

 新型が0%で、A香港型も33%、B型も67%とほぼ横ばいです。

 ・定点状況推移(人)
               15週   16週   17週  18週   19週  20週
  2011年定点データ  6.42  7.56  6.75  3.38  1.97  1.62

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第 4週( 1月24日~30日)    31.88人   157381人    176万人
  (ピーク到達)
        ・・・・・       
 ・第18週( 5月 2日~ 8日)     3.38人    16531人    17万人
 ・第19週( 5月 9日~15日)     1.97人     9675人    10万人
 ・第20週( 5月16日~22日)     1.62人     7931人     7万人

 ・患者報告数の予報です。
  ・第21週( 5月23日~29日)     1.21人     5869人    5.9万人

  ・ 1日                      0.14人               0.67万人

 ・ボトム10 ランキング

           5月 8日       5月15日       5月22日

    38      栃木          埼玉          千葉
    39      山梨          広島          山口
    40      広島          千葉          宮城
    41      愛知          山梨          島根
    42      千葉          東京          東京
    43      東京          山口          岐阜
    44      山口          宮城          愛知
    45      富山          愛知          山梨
    46      宮城          神奈川         神奈川
    47      神奈川         富山          富山

 ・コメント

 45位  山梨     0.35人
 46位  神奈川  0.33人
 47位  富山   0.19人

ご常連は宮城、神奈川、千葉、富山、山口、東京、愛知、山梨の8県です。

これは前の週から4県の増加です。

・流行レベル(定点1.0人)以下になった県

第12週、13週、14週、15週、16週はいずれも宮城のみ

第18週・・・山口、富山、宮城、神奈川
第19週・・・千葉、山梨、東京、愛知、が追加、合計8県
第20週・・・大分、三重、滋賀、埼玉、大阪、広島、島根、岐阜、が追加、合計16県

PS

・・福島原発事故関係情報・・

・・5月31日状況・・

2号機、使用済み燃料保管プールで水を循環させる空冷式の冷却システム稼働。

コメント

水素爆発当日に中央制御室にいた運転員2人が大量の内部被ばくをしていた事が
検査で発覚した。

250m・Svを超えている模様。

防護マスクなしで作業をしていたとか。

他の作業員も被ばくの可能性大として、厚生省は至急の検査を指示。


プロの人たちでも「まさかこんな所に放射性物質が来ているとは」と思った
のでしょうか。

判断をあやまった様ですね。

ましてや素人の住民がちゃんと対応できたとはとても思えませんが、厚生省さん。

住民が大量の内部被ばくしてないとどうして言えるのでしょうね。

それは単に「検査をしてない」ということだけでしょう。

「見るのが怖いから見ない」と。

まるで話になりませんねえ。

・・放射線状況

・・・原発北西20km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)

15日PM8時40分・・・330μ・Sv/H(車外)   北西20Km地点
            ・・・300μ・Sv/H(車内)   

16日~23日の単純合計・・・(1549.8μ・Sv/H)     
24日~4月12日の単純合計・・・1296.6μ・Sv/H     
13日~ 15日の単純合計 ・・・(131.6μ・Sv/H)     
16日~5月2日の単純合計 ・・・726.2μ・Sv/H     
 3日~ 12日の単純合計 ・・・449.4μ・Sv/H     
13日~ 22日の単純合計 ・・・405.8μ・Sv/H     

23日・・・39.0μ・Sv/H      24日・・・39.0μ・Sv/H
25日・・・40.0μ・Sv/H      26日・・・40.4μ・Sv/H
27日・・・38.2μ・Sv/H      28日・・・38.8μ・Sv/H
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

28日予測値・・40.1μ・Sv/H  実測38.8μ・Sv/H  予測誤差 +3.4%
29日予測値・・37.9μ・Sv/H  実測38.4μ・Sv/H  予測誤差 -1.3%
30日予測値・・38.5μ・Sv/H  実測32.0μ・Sv/H  予測誤差+20.3%
31日予測値・・38.1μ・Sv/H
 1日予測値・・31.8μ・Sv/H

 ・・・15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点     推定値・・・126856μ・Sv (126.9m・Sv)

到達予報
126m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)
153m・Sv・・・6月30日
345m・Sv・・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
376m・Sv・・・来年3月11日(地震から1年後)

3月20日終了時点で被ばく量が計画避難基準の20m・Svを超えてます。

4月19日終了時点で被ばく量が避難基準の50m・Svを超えてます。

    但し避難の日にちの推定には安全委員会係数0.6を使用
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

・・・原発北西30km超え地点での推移(官房長官及び文科省発表)
   以下、すべて北西30km超え地点

15日PM・・・(147μ・Sv/H)   

16日~4月 4日の単純合計・・・1414.5μ・Sv/H     
 5日~  24日の単純合計・・・503.7μ・Sv/H     
25日~5月14日の単純合計・・・404.0μ・Sv/H     
15日~  24日の単純合計・・・188.1μ・Sv/H     

25日・・・ 18.7μ・Sv/H      26日・・・15.3μ・Sv/H)
27日・・・ 17.3μ・Sv/H      28日・・・19.6μ・Sv/H)
                     以上( )内数値は実測値からの推定値です。

28日予測値・・15.1μ・Sv/H  実測19.6μ・Sv/H  予測誤差-23.0%
29日予測値・・17.1μ・Sv/H  実測22.8μ・Sv/H  予測誤差-25.0%
30日予測値・・19.3μ・Sv/H  実測16.5μ・Sv/H  予測誤差+17.0%
31日予測値・・22.5μ・Sv/H
 1日予測値・・16.3μ・Sv/H

 ・・・15日15時からの推定積算放射線量

本日終了時点   最大推定値・・・65233μ・Sv (65.2m・Sv)

到達予報
65m・Sv・・・5月31日(計画避難最終日)
77m・Sv・・・6月30日
180m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
208m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

4月2日終了時点で被ばく量がすでに計画避難基準の20m・Svを超えてます。
            (但し避難の日にちの推定には安全委員会係数0.6を使用)

・・福島市の状況(原発から北西65km地点)

データは福島市役所の値と文科省データ、新聞データを使用。

15日・・・24μ・Sv/H  

16日~4月 5日の単純合計・・・127.25μ・Sv/H     
 6日~  25日の単純合計・・・39.14μ・Sv/H     
26日~5月14日の単純合計・・・32.6μ・Sv/H     
15日~  24日の単純合計・・・16.2μ・Sv/H     

25日・・・1.60μ・Sv/H      26日・・・1.60μ・Sv/H     
27日・・・1.60μ・Sv/H      28日・・・1.60μ・Sv/H     

28日予測値・・1.59μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%  
29日予測値・・1.59μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%
30日予測値・・1.59μ・Sv/H  実測1.60μ・Sv/H  予測誤差 ー0.6%
31日予測値・・1.59μ・Sv/H  
31日予測値・・1.59μ・Sv/H  

・・・15日17時からの推定積算放射線量

本日終了時点   積算最大推定値・・・6047μ・Sv (6.05m・Sv)

到達予報
6.1m・Sv・・・6月 2日
7.1m・Sv・・・7月 2日
16.0m・Sv・・爆発から1年後

政府予報  ・・・但し5月16日政府発表の数値を終日屋外にいた場合に修正
25.0m・Sv・・来年3月11日(地震から1年後)

福島市を含めて、郡山、本宮、二本松、伊達など65km圏内は残念ですが場所に
よっては十分に安全とは言い切れずグレーゾーンの模様です。


以上より一般人の年間許容量と現状をまとめます。

・・4月18日より福島入りの原安委の先生方の本日終了時被ばく量1.280m・Sv

一般住民、原発の一般職員で1m・Sv(日本の法律での取り決め。)
原発作業員(女性、妊娠中)は年間で1m・Svが上限。

・・日本在住の米国民(80km避難)の被ばく量は本日終了時点で2.22m・Sv

自然界からの年間放射線量は世界平均で2.4m・Sv(日本平均は1.5m・Sv)
原発作業員(女性)は3か月で5m・Svが上限。

・・福島市(北西65km)の本日終了時点での被ばく量は6.05m・Sv

アメリカ国民は10m・Sまで。
原子力安全委員会ルールでは10m・Sv~は屋内退避が必要。

ドイツの原発作業員は20m・Svまで。
放射線作業従事者(病院など)は20m・Sv
自衛隊員で20m・Sv
計画避難基準は建前上20m・Svに設定。(ICRP勧告を採用)
保安院と原安委の本音は「一般人でも48.5m・Svを我慢しろ」というもの。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)

消防署員は30m・Sv・・(今回ハイパー レスキュー隊員最大被ばく量27m・Sv)

原発作業員は通常は1年間の最大値が50m・Svまで。(日本、アメリカ)
原子力安全委員会ルールでは50m・Sv~は避難が必要。

・・本日終了時点での北西30km超え地点の被ばく量65.2m・Sv

宇宙ステーション滞在の若田さんは72m・Sv、結構厳しい仕事です。
TVにご出演の数名の先生方の意見では「100m・Svまでいいよ。」と。
           (この件、詳細は4月15日の記事を参照願います。)
100m・Sv・・・後日の健康被害の発生が心配される値でもあります。
       (がんによる死亡率が0.5%ほど増加するという情報あり。)

・・本日終了時点での北西20km超え地点の被ばく量126.9m・Sv

200m・Sv・・・数種のがんによる過剰死亡率の有意な上昇が認められる。
         (国連委員会UN94A406参照、放射線と健康・岩波新書より)

コメント

風評被害とは、物が噂で売れなくなる事。

それじゃ安全でもないものを「安全だ。」と言われて食べさせられる子どもたちは
いったい何なのだろう。

そちらの方がもっと大きな被害のように見えますね。


20m・Svにしろ、食品による内部被ばく限度を5m・Svに決めたことにしろ、あまり
政府のやっていることはほめられた事ではありませんよ、ホームズさん。

どう考えても「福島県内で義務教育を継続する。」事の方が「子どもたちを被ばく
から守る。」事よりも大切な事の様ですね、文科省さん。


そしてこれは住民避難についても同様です。

広い範囲の住民をさっさと避難させるべき所を、ぐずぐずとなるたけ避難人口を
抑えようとする。

コストを抑えることの方が住民の健康を守る事よりもよっぽど大事なことの様ですね
管さん。

・・注意情報 ・・

窓際日記の最大推定と政府想定方法による本日終了時点で緊急避難、避難
及び計画避難、屋内退避の北西方向の対象範囲です。

但し政府の想定方法は安全委員会係数0.6が前提です。
    (安全委員会係数0.6については4月20日、21日記事を参照願います。)

                窓際日記推定   政府想定方式   政府発令指示
緊急避難(100m・Sv以上)・・25km以内   (・・・17Km以内)

 避難  (50m・Sv以上)・・・34Km以内   ・・・28Km以内   20km以内

計画避難(20m・Sv以上)・・・48km以内   ・・・41Km以内   45km以内    

屋内退避(10m・Sv以上)・・・59km以内   ・・・51Km以内   (30km以内)

法律遵守(1m・Sv以下) ・・・92km以遠   (・・・85Km以遠)

現時点での窓際計算では25km以内は緊急避難エリアに突入です。(レッドゾーン)


28km以内では政府想定方法ですでに避難限界に到達しているのがわかります。

ですので1か月後とは言わずに、出来る限り速やかに避難されるのがよろしいかと
思われます。


年間で政府想定方法での20m・Svに放射線量を抑えるなら、41km以内の方は
即座に避難する必要がありそうです。


窓際日記推定は原発爆発以後の終日屋外での積算放射線量になります。

政府の計算は平均値狙いで、窓際日記の計算は最大値を求めるようにしています。

窓際計算の心は「住民サイドに立った計算」ということですね。

以上、御参考にしていただければと思います。

コメント
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