新型インフルエンザ・成人層への感染拡大は憂慮に終わりそうです

・新型インフルエンザ患者発生の状況です。

・流行の終息状況　　　　　　　　　
　・第５２週（１２月２１日～２７日）　　　　・北海道が警報解除
　・第５３週（１２月２８日～３日）　　　　　・沖縄（３回目ピーク）　　　　　
　・第　１週（１月　４日～１０日）　　　　　　　　　　　　　　　　　
　・第　２週（１月１１日～１７日）　　　　　・北海道がほぼ終息　　　　　　　　　
　・第　３週（１月１９日～２４日）　　　　　・青森がほぼ終息
　・第　４週（１月２５日～３１日）　　　　　・４３県が定点１０人未満　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・　７県が定点　４人未満　
　・第　５週（２月　１日～　７日）　　　　　・４４県が定点１０人未満　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・２４県が定点　４人未満　　　　　　　
　・第　６週（２月　８日～１４日）　　　　　　　　　　　　　
　・第　７週（２月１５日～２１日）　　　　　　・・・・・・今週・・・・・・・　　　　　　　
　・第　８週（２月２２日～２８日）　　　　　　　　　　　
　・第　９週（３月　１日～　７日）　　　　　・全国平均が終息（１人未満）か？　　　　　　　　　　　

　・流行終息度　　　　　　８０．５％

　・感染倍率　　　　　　　　０．７７倍

・成人及び未成年の患者数の経過報告です。（第４週　週報による。）

　成人、未成年ともに患者数は前週より減少しました。

　・週ごとの発生患者数の年齢別分布にもとづく計算
　　（５０週以降は累積数値よりの逆算結果になります。）

　　　　　　　　 　 ５１週　　５２週　　　５３週　　　１週　　　２週　　　３週　　　４週
成人（％）　　　２７．８　　３６．０　　５５．６　　５９．２　　５３．３　　４０．０　　３４．０
未成年（％）　 ６９．１　　６４．０　　４４．４　　４０．８　　４６．７　　６０．０　　６６．０

％から患者数に直します。

一週間に発生した患者数（万人）
　　　　　　 　 　５１週　　５２週　　５３週　　　　１週　　　２週　　　　３週　　　４週
成人　　 　　　２９．７　　３６．０　　３５．０　　３４．９　　２５．６　　１８．４　　１１．２
未成年　　　　７４．０　　６４．０　　２８．０　　２４．１　　２２．４　　２７．６　　２１．７

第４週は全体で下げていますので、成人、未成年ともに患者数が減っています。

心配された「成人層への感染拡大」はどうやら「憂慮」におわりそうですね、厚生省さん。

　・定点あたり報告数の順位（トップ１０）

　　　　　　　　　　　１月２４日　　　　　　１月３１日　　　　　　２月　７日

　　　　　１　　　　　　沖縄　　　　　　　　　　沖縄　　　　　　　　　　山梨
　　　　　２　　　　　　宮崎　　　　　　　　　　山梨　　　　　　　　　　福井
　　　　　３　　　　　　山梨　　　　　　　　　　福井　　　　　　　　　　沖縄
　　　　　４　　　　　　静岡　　　　　　　　　　静岡　　　　　　　　　　埼玉
　　　　　５　　　　　　福井　　　　　　　　　　埼玉　　　　　　　　　　静岡
　　　　　６　　　　　　鹿児島　　　 　　　　　愛知　　　　　　　　　　新潟
　　　　　７　　　　　　熊本　　　　　　　　　　福島　　　　　　　　　　愛知
　　　　　８　　　　　　島根　　　　　　　　　　栃木　　　　　　　　　　福島　
　　　　　９　　　　　　愛知　　　　　　　　　　三重　　　　　　　　　　三重
　　　　１０　　　　　　福島　　　　　　　　　　鹿児島　　 　　　　　　千葉

　全国推計値　　　　４８万人　　　　　　　　３５万人　　　　　　　　２２万人　　　　　　　　　
　全国定点　　　　　９．０３人　　　　　　　　６．４６人　　　　　　　４．２６人　　　　　　　　　

　・本日終了時点での累積患者数（全国推計値）　２０５２．８万人 　　
　　（第２８週以降の合計です。）　　　　　　

・コメント

　１位　　山梨　　　１０．７人
　２位　　福井　　　１０．５３人
　３位　　沖縄　　　１０．１２人

　沖縄が３位後退で山梨が１位です。

　ようやく沖縄は本格的な「下げ」モードに入った模様です。

　新潟、千葉、がトップ１０入りし、栃木、鹿児島が外れました。

　福井、沖縄、静岡、愛知、山梨、福島はご常連です。

　ご常連が１割上がって６割になりました。

　全体は順調に下げていますが、日本の真ん中あたりの県ががんばっています。

　沖縄を別として、南と北の県はいなくなったのが特徴的ですね。

・沖縄の状況　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　３週　　　　　　　　　　４週　　　　　　　　　５週　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　１月２４日　　　　　　１月３１日　　　　　　２月　７日
　定点あたり　　　　　　　　　３６．７２人　　　　　１８．８８人　　　　　１０．１２人
　沖縄推計値　　　　　　　　　２．１万人　　　　　　１．１万人　　　　　　０．６万人　　　　　　　
　累積患者数　　　　　　　　４３．３万人　　　　　４４．４万人　　　　　４５．０万人　　　
　１００人に　　　　 　　　　　３１．３人　　　 　　　３２．１人　　　 　　　３２．５人

　累積未成年患者数 　　　２９．３万人　　　　　３０．５万人　　　　　３０．９万人　　　
　１００人に　　　　　　　　　　８６．６人　　　　　　９０．２人　　　　　　９１．３人

　沖縄は３４週に最初のピーク、２回目のピークを４７週につけた後、感染者は
　減少してきていましたが、５３週に５４．８８人でピーク値更新です。

　その後沖縄は２週、３週、４週、５週と順調に下げてきています。

　とはいえ、人口の３割以上が感染し、未成年にいたっては９割以上が感染しました。

　その沖縄もここまできて、ようやくの本格的な「下げ」に入ったようです。

　このまま終息までいってくれるといいのですけれどもね。


・北海道の現状
　　　　　　　　　　　　　　　　　３週　　　　　　　　　　４週　　　　　　　　　５週　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　１月２４日　　　　　　１月３１日　　　　　　２月　７日
　定点あたり人　　　　　　　　１．６７　　　　　　　　１．５８　　　　　　　　１．２１
　北海道推計値　　　　　　　０．４万人　　　 　　　０．４万人　　　　　　０．３万人　　　　　　
　累積患者数　　　　　 　　８９．１万人　　 　　　８９．４万人　　　　　８９．７万人
　１００人あたり　　　　 　　１５．８人　　　　　　　１５．９人　　　 　　　１５．９人　　　　　　　　　　　　

　未成年者の感染は１００人に６８．０人になりました。

　北海道の流行は人口の１６％感染で、ほぼ終息しました。

　北海道は人口に占める感染者の割合は全国平均並みですが、
　未成年者の感染割合が全国平均よりも６％ほど高くなっています。

　北海道の終息が早かった理由の一つはこのためだと思われます。

　（それにしても、沖縄の状況とは雲泥の差がありますけれど、、、。）