・新型インフルエンザのリスク評価
1月12日時点の厚生省の資料に元づき、新型インフルエンザのリスク程度を
通常の季節性インフルエンザを基準として評価しました。
新型インフルエンザの想定感染者数は、100人に20人です。
1月12日は、100人に14.8人の感染者ですので、想定のほぼ4分の3です。
季節性インフルエンザの死亡人数は、8年間の平均で799人です。
4分の3ですと591人になりますが、新型インフルエンザの死亡数は1日現在155人
ですので、トータルでは季節性インフルエンザの約4分の1のリスクになります。
但し、季節性インフルエンザの死亡数が年齢によってかなりの偏りがある為、
年齢別のリスク評価をします。
季節性インフル 新型インフル
年齢 年齢別人数 年齢別人数 相対リスク
0-9 41.7 30 0.72
10ー19 7.0 6 0.86
20ー39 24.3 16 0.66
40ー59 33.0 48 1.45
60ー79 116.5 39 0.33
80ー 368.7 16 0.04
合計(人) 399.5 85
平均リスク 0.68
前回までは季節性インフルエンザに対して新型インフルエンザのリスクは10-19歳の
年齢層にピークを持つような分布をしていましたが、このピーク値が下がりました。
かわりに40-59歳の層がピークで1を超えて1.45です。
これは前回までは見られなかった特徴です。
特徴的なのは、季節性インフルエンザが高齢者の死亡数が多いのですが、
新型インフルエンザは特にそのような兆候はなく、全ての年齢層に渡って死亡例が
発生しています。
従って、高齢者の方には季節性インフルエンザよりも新型インフルエンザはリスクが
低いことになり、特に年齢が上がるほどこの傾向は顕著になるようです。
高齢者のかたにとっては、この知らせは「良い知らせ」だと思われます。
ピークの移動以外の報告内容は、100人中10.3人の感染者だった前回報告時と
同じです。
ウイルス君の挙動は安定しているものと思われます。
相対リスクの推移
年齢 11月5日 12月1日 1月12日
0-9 0.5 0.67 0.72
10ー19 1.28 1.06 0.86
20ー39 0.85 0.73 0.66
40ー59 0.72 0.90 1.45
60ー79 0.3 0.23 0.33
80ー 0.04 0.04 0.04
平均リスク 0.62 0.61 0.68
40-59の年齢層の方は患者数の絶対数の減少にまどわされずにもう少しの間、
自己防衛が必要なようですね。
0-9歳の方も相対リスクが上昇傾向ですので要注意でしょうか。
高齢者の方の相対リスクは、安定して低いですね。
・累積患者数と入院率、重症化率、死亡率の推移
累積 入院率 重症化率 致死率
患者数(万人) 10万人中人 10万人中人 10万人中人
~9月1日 71.8 83.0 6.9 1.4
~9月8日 80.7 91.0 6.5 1.4
~9月15日 90.8 98.0 5.9 1.5
~9月22日 114.0 90.0 5.2 1.6
~9月29日 156.3 85.0 5.2 1.2
~10月6日 174.1 93.0 6.1 1.3
~10月13日 225.7 95.0 6.6 1.1
~10月20日 363.4 76.0 5.4 0.85
~10月27日 481.4 78.0 5.4 0.76
~11月3日 616.9 80.0 5.4 0.77
~11月10日 844.3 75.0 4.9 0.68
~11月17日 916.8 84.0 5.4 0.72
~11月24日 1109.2 83.0 5.2 0.64
~12月 1日 1312.4 80.0 5.1 0.65
~12月 8日 1492.5 80.0 5.1 0.72
~12月15日 1575.8 82.0 5.3 0.74
~12月22日 1684.3 82.0 5.3 0.76
~12月29日 1760.0 ーーー ーーー ーーー
~ 1月 5日 1824.5 82.0 5.3 0.80
~ 1月12日 1889.4 83.0 5.5 0.82
~ 1月19日 1931.6 83.0 7.0 0.86
ここにきて重症化率、致死率の増加傾向が見られます。
昨年から今年にかけて患者数の中に占める未成年者の数と成人の数が逆転し
今もその状況が続いています。
感染した方を分母にとり、死亡数を割った「致死率」では高齢になる方ほど値が
高くなります。
したがいまして、ここのところ成人の感染割合が増加するのに合わせて
全体の重症化率、致死率ともに上昇傾向があらわれてきているようです。
これは、「ウイルス君の病原性」が高くなった為に引き起こされた訳ではないので、
とりあえず、ご安心ください。
1月12日時点の厚生省の資料に元づき、新型インフルエンザのリスク程度を
通常の季節性インフルエンザを基準として評価しました。
新型インフルエンザの想定感染者数は、100人に20人です。
1月12日は、100人に14.8人の感染者ですので、想定のほぼ4分の3です。
季節性インフルエンザの死亡人数は、8年間の平均で799人です。
4分の3ですと591人になりますが、新型インフルエンザの死亡数は1日現在155人
ですので、トータルでは季節性インフルエンザの約4分の1のリスクになります。
但し、季節性インフルエンザの死亡数が年齢によってかなりの偏りがある為、
年齢別のリスク評価をします。
季節性インフル 新型インフル
年齢 年齢別人数 年齢別人数 相対リスク
0-9 41.7 30 0.72
10ー19 7.0 6 0.86
20ー39 24.3 16 0.66
40ー59 33.0 48 1.45
60ー79 116.5 39 0.33
80ー 368.7 16 0.04
合計(人) 399.5 85
平均リスク 0.68
前回までは季節性インフルエンザに対して新型インフルエンザのリスクは10-19歳の
年齢層にピークを持つような分布をしていましたが、このピーク値が下がりました。
かわりに40-59歳の層がピークで1を超えて1.45です。
これは前回までは見られなかった特徴です。
特徴的なのは、季節性インフルエンザが高齢者の死亡数が多いのですが、
新型インフルエンザは特にそのような兆候はなく、全ての年齢層に渡って死亡例が
発生しています。
従って、高齢者の方には季節性インフルエンザよりも新型インフルエンザはリスクが
低いことになり、特に年齢が上がるほどこの傾向は顕著になるようです。
高齢者のかたにとっては、この知らせは「良い知らせ」だと思われます。
ピークの移動以外の報告内容は、100人中10.3人の感染者だった前回報告時と
同じです。
ウイルス君の挙動は安定しているものと思われます。
相対リスクの推移
年齢 11月5日 12月1日 1月12日
0-9 0.5 0.67 0.72
10ー19 1.28 1.06 0.86
20ー39 0.85 0.73 0.66
40ー59 0.72 0.90 1.45
60ー79 0.3 0.23 0.33
80ー 0.04 0.04 0.04
平均リスク 0.62 0.61 0.68
40-59の年齢層の方は患者数の絶対数の減少にまどわされずにもう少しの間、
自己防衛が必要なようですね。
0-9歳の方も相対リスクが上昇傾向ですので要注意でしょうか。
高齢者の方の相対リスクは、安定して低いですね。
・累積患者数と入院率、重症化率、死亡率の推移
累積 入院率 重症化率 致死率
患者数(万人) 10万人中人 10万人中人 10万人中人
~9月1日 71.8 83.0 6.9 1.4
~9月8日 80.7 91.0 6.5 1.4
~9月15日 90.8 98.0 5.9 1.5
~9月22日 114.0 90.0 5.2 1.6
~9月29日 156.3 85.0 5.2 1.2
~10月6日 174.1 93.0 6.1 1.3
~10月13日 225.7 95.0 6.6 1.1
~10月20日 363.4 76.0 5.4 0.85
~10月27日 481.4 78.0 5.4 0.76
~11月3日 616.9 80.0 5.4 0.77
~11月10日 844.3 75.0 4.9 0.68
~11月17日 916.8 84.0 5.4 0.72
~11月24日 1109.2 83.0 5.2 0.64
~12月 1日 1312.4 80.0 5.1 0.65
~12月 8日 1492.5 80.0 5.1 0.72
~12月15日 1575.8 82.0 5.3 0.74
~12月22日 1684.3 82.0 5.3 0.76
~12月29日 1760.0 ーーー ーーー ーーー
~ 1月 5日 1824.5 82.0 5.3 0.80
~ 1月12日 1889.4 83.0 5.5 0.82
~ 1月19日 1931.6 83.0 7.0 0.86
ここにきて重症化率、致死率の増加傾向が見られます。
昨年から今年にかけて患者数の中に占める未成年者の数と成人の数が逆転し
今もその状況が続いています。
感染した方を分母にとり、死亡数を割った「致死率」では高齢になる方ほど値が
高くなります。
したがいまして、ここのところ成人の感染割合が増加するのに合わせて
全体の重症化率、致死率ともに上昇傾向があらわれてきているようです。
これは、「ウイルス君の病原性」が高くなった為に引き起こされた訳ではないので、
とりあえず、ご安心ください。