太宰治の『人間失格』
随分と昔に読んだ記憶がある。久々に、人間失格をモチーフにした本を読んでみた。
吐き気がするほどに嫌悪感を抱かせながらも、人間のありのままの姿、本質を感じてしまう。
自分自身の過去ともリンクする部分があり、極限状態の思考や選択、または安易な発想は正しく俺だ!と思わずにはいられなかった。
未来がない、希望がない、生きる気力も湧かない。
死を選択できる術は今まで持ち合わせたことはなかったが、究極のegoismとも言えるのではないだろうか。
ただ、逃げだとか、卑怯だとかそんな類の批判はしない。
他に選択肢が見当たらなかっただけだろう。それは残念だと思うが、家族や友人や恋人から見れば迷惑この上ない。
人の心に巣食い、自堕落な日々をただひたすらと繰り返し、夢という妄想を糧に社会から逸脱した思考や言動は、自己欲という以外に何があろうか。
沢尻エリカのサスペンスも似たような嫌悪感を持たせる内容だった。
それでも、こういった内容やストーリーに興味が湧くのは人間の性だろうかね。
No future
No future for you!!