プロスペクト理論の話は
一年に一回くらいは書いているのですが
人間の意思決定をモデル化したもので
不確実性下における人間の意思決定は、
より確実と思われる方を選ぶ
というもの
例えば、
A,確実に100万円貰える
B,コインを投げて表が出たら200万貰えるが、裏が出たらゼロ
上記の場合、ほぼAを選ぶかと思います
僕も当然そうです
では、こちらはどうでしょう
A,確実に100万貰える
B,コインを投げて表が出たら300万貰えるが、裏が出たらゼロ
これでもほとんどの人はAを選ぶと思う
しかし、数学的な期待値で言えば
下の質問であればBを選ぶべきで
更に質問を変えると
A,必ず100万の負債を抱える
B,コインを投げて表が出たらゼロ裏が出たら300万の負債を抱える
こちらの場合は
Aを選ぶべき
Bは損失の期待値が高いので
(簡単な計算)
しかし、ほとんどの人はこの場合でもBを選択することになるらしい
特に、追いつめられた状態で冷静な判断ができない時は期待値を度外視した分の悪い勝負
いや、賭けに出る心理
これこそがプロスペクト理論
最近では、投資の世界もAIが活躍していて
この大衆心理を突いた値動きを作為的に操作して
お金を増やしているらしいです
僕の印象では東北の震災があったくらいから特に顕著で
セオリーが通じない
そして、プロスペクト理論を利用したビジネスも同じように出てきた
プロスペクト理論を用いたマーケティング
具体例1:期間限定割引キャンペーン
期間中に得られる利益を確実に確保したいという顧客心理に訴えかけたキャンペーンです。
BtoCビジネスだけでなく、BtoBビジネスでもこの手法は用いられることが多く、汎用性の高いものと言えます。
具体例2:全額返金キャンペーン
仮に購入して使えなくても、損失を回避できるという安心感を顧客に訴求しています。
ビジネスを展開する側からすると、返品のリスクがありますが、日本は製品の返品率が低いこともあり、この手法も十分に使えるでしょう。
具体例3:競合優位性をアピール
不用品買取サービスのキャッチフレーズに「顧客満足度95%」などの言葉があったりします。
損をしなくないという顧客心理が働き、顧客の申し込みなどにつなげることができるのです。
具体例4:ポイントサービスキャンペーン
これもさまざまな企業で展開されています。ポイントには、基本的に有効期限がついているケースがほとんどですが、これは「ポイントを失効して損をしたくない」という考えに顧客を導きたいためです。
このため、ポイントを利用して何らかの購入させることができるのです。
具体例5:コピーライティング
コピーライティングを用いて、損失やリスク回避を訴求する方法もあります。
化粧品やサプリメントなどの広告でよく用いられることが多いです。
メッセージ一つで顧客の行動を誘因するのはすごいの一言です。
確実に手に入れられるなら
期待値の低いものでもいい
損失は
不確実性が高くても
目の前の損失を極力減らそうとする
これらを人は好むんだよね
今日は
そんな話をしてきました
一年に一回くらいは書いているのですが
人間の意思決定をモデル化したもので
不確実性下における人間の意思決定は、
より確実と思われる方を選ぶ
というもの
例えば、
A,確実に100万円貰える
B,コインを投げて表が出たら200万貰えるが、裏が出たらゼロ
上記の場合、ほぼAを選ぶかと思います
僕も当然そうです
では、こちらはどうでしょう
A,確実に100万貰える
B,コインを投げて表が出たら300万貰えるが、裏が出たらゼロ
これでもほとんどの人はAを選ぶと思う
しかし、数学的な期待値で言えば
下の質問であればBを選ぶべきで
更に質問を変えると
A,必ず100万の負債を抱える
B,コインを投げて表が出たらゼロ裏が出たら300万の負債を抱える
こちらの場合は
Aを選ぶべき
Bは損失の期待値が高いので
(簡単な計算)
しかし、ほとんどの人はこの場合でもBを選択することになるらしい
特に、追いつめられた状態で冷静な判断ができない時は期待値を度外視した分の悪い勝負
いや、賭けに出る心理
これこそがプロスペクト理論
最近では、投資の世界もAIが活躍していて
この大衆心理を突いた値動きを作為的に操作して
お金を増やしているらしいです
僕の印象では東北の震災があったくらいから特に顕著で
セオリーが通じない
そして、プロスペクト理論を利用したビジネスも同じように出てきた
プロスペクト理論を用いたマーケティング
具体例1:期間限定割引キャンペーン
期間中に得られる利益を確実に確保したいという顧客心理に訴えかけたキャンペーンです。
BtoCビジネスだけでなく、BtoBビジネスでもこの手法は用いられることが多く、汎用性の高いものと言えます。
具体例2:全額返金キャンペーン
仮に購入して使えなくても、損失を回避できるという安心感を顧客に訴求しています。
ビジネスを展開する側からすると、返品のリスクがありますが、日本は製品の返品率が低いこともあり、この手法も十分に使えるでしょう。
具体例3:競合優位性をアピール
不用品買取サービスのキャッチフレーズに「顧客満足度95%」などの言葉があったりします。
損をしなくないという顧客心理が働き、顧客の申し込みなどにつなげることができるのです。
具体例4:ポイントサービスキャンペーン
これもさまざまな企業で展開されています。ポイントには、基本的に有効期限がついているケースがほとんどですが、これは「ポイントを失効して損をしたくない」という考えに顧客を導きたいためです。
このため、ポイントを利用して何らかの購入させることができるのです。
具体例5:コピーライティング
コピーライティングを用いて、損失やリスク回避を訴求する方法もあります。
化粧品やサプリメントなどの広告でよく用いられることが多いです。
メッセージ一つで顧客の行動を誘因するのはすごいの一言です。
確実に手に入れられるなら
期待値の低いものでもいい
損失は
不確実性が高くても
目の前の損失を極力減らそうとする
これらを人は好むんだよね
今日は
そんな話をしてきました