デイブ・メイソンといえば英国人だけれど、デラニー&ボニーのバンドに加わったりアメリカ在住で長年音楽活動していた事もあって、どちらかといえばアメリカのルーツ・ミュージックのイメージが…
その彼が90年代に芸風の異なるフリートウッド・マックに加入しアルバム1枚を制作したのはちょっと驚いた。
因みにフリートウッド・マックとは60年代、ジョン・メイオールのバンドを卒業したメンバー達たちが中心となり結成された英国初のブルース・バンド。その後ピーター・グリーンがバンドから脱退し、残ったメンバーでバンドの生き残りを賭けメンバー・チェンジを繰り返し芸風をポップ路線へと展開していく。
1973年のリプリーズ・レーベル移籍から6枚目のアルバム、Mystery To Me辺りで彼らのポップ路線は一応完成。
アルバム制作を重ねるごとにボブ・ウェルチとクリスティーン・マクヴィらの作曲能力も腕が上がっていて、今聴けばボブ・ウェルチ脱退後の大ブレークした後の新生マック時代と比べてもそれほど引けを取らない気がする。
ただ、肝心のアルバムの売れ行きが今ひとつ、もう少し売れてもよかったのに…
ホント、Mystery To Meなアルバム。
左から時計回りに、ボブ・ウェルチ、ジョン・マクヴィー、クリスティーン・マクヴィー、ボブ・ウェストンにミック・フリートウッド