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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

軍曹さんがいっぱい、その2

2022年10月19日 | BEATLES-BADFINGER関連

軍曹さんのレコードで特殊な仕様ってやっぱりアレですかね。

A Day In The Lifeの最後でピアノの不協和音がドン~って鳴ってフェイド・アウトし針がレコードのインナー・グルーブに差し掛かると、数秒の15Khz高周波と逆回転の会話かそれとも笑い声なのか、マニュアルのレコード・プレーヤーを使った場合それが永遠にリピートされる仕掛けである。

1980年、アメリカのコンピ盤、Raritiesに収録された僅か数秒の、Sgt. Pepper Inner Grooveがオフィシャルとして登場した。実は当時のアメリカ盤の軍曹さんのレコードにはこの特殊仕様が組み込まれていなかった。

本日は暇つぶしにSgt. Pepper Inner Grooveについて検証してみた。

何故なら、我が家の英盤1976年の再プレスされたパーロフォン盤(EMIのボックスが2個あるレーベル)を何気に聴いているとSgt. Pepper Inner Grooveがリピートされるものその音源が何故か少し短い様な気がしたからだ。

早速1969年アップル・レーベルの日本盤を取り出して聴いて見たところ、英盤の音源の方がやっぱり少し短いようだ。

ただ日本盤にはSgt. Pepper Inner Grooveが刻まれているが、インナー・グルーブではなくA Day In The Lifeの最後にひっついた形で1回のみ聴くことが出来る。

手持ちの米盤も聴いてみたが、Sgt. Pepper Inner Grooveは収録されていないことが再確認出来た。

60年代の通称イエロー・パーロフォン・レーベルのオリジナル盤や70年代初めの再発パーロフォン盤(EMIのボックスが1個だけ)も所有していたらもう少し詳しく検証できたのだろうが、生憎所有していない。コンディションの良い中古LPの価格は中々のものだ。

てな事で今回はその後に発売された軍曹のレコードで検証を続けることに。

1987年、ビートルズの音源をリマスター後デジタルCDされた後、その音源を使って新しくLPが80年台末にプレスされた。

オォ〜、無限に聴こえてくる。

長さは再プレス盤の音源より長いオリジナルと同じように聴こえた。

更に、2012年に再リマスターされたステレオ盤と2014年のモノ盤にもSgt. Pepper Inner Grooveが...

              (ステレオ盤)

               (モノ盤)

それじゃ、2017年のデアゴスティーニ盤はどうだろう?

この盤確かイギリスで独自にラッカー盤をカットし、フランスでプレスしたと聞いているが....

な、な、ない!Sgt. Pepper Inner Grooveが... 

因みにCDは、1987年とリマスターの2009年にはSgt. Pepper Inner Grooveが収録されていて、10回ほどリピートされてフェイド・アウト。

2017年のリミックス盤ステレオ音源は同様のアレンジが、しかしモノ音源は何故か1回だけで終了。

これを調べるだけでオイラのA Day In The Lifeも終了。

オタクも本当に暇だね。


コンピの嵐

2022年10月19日 | ROLLING STONES関連

ストーンズの初期のレコードってビートルズと同じで発売国によってジャケのデザインや収録曲が少し異なっていた。

日本では発売当時は独自のジャケ・デザインを使い、米盤準拠したLondonレーベルからの発売だったが、曲順が違っていたり。

その後遅れてデッカ編集の英盤も登場し、一体何が何やら…

アーティスト・サイドとしては、彼らの意向を無視してレコード会社主導で行ってきたのにはやっぱり不満を感じていた。

てな事で、ビートルズならペパー軍曹から、ストーンズならサタニック・マジェスティーのアルバムから世界共通のアルバム編集となった。

1970年にレコード会社、デッカ(英)とABKCO-London Record(アメリカ)らとのそれまでのエージェンシー契約が切れ、ようやくストーンズ自身のレーベルが立ち上げる事が出来たものの、彼らは金の卵を産むニワトリをそう簡単には解放してはくれなかった。

1971年自身のレーベルから初のオリジナル・アルバム、スティッキー・フインガーが世に出たところ、既出音源を集めたコンピ・アルバムが続々登場。

特にABKCOが企画した1971年のアメリカ向けコンピ・アルバム、Hot Rocks 1964-1971はよく売れた。

シングル・カットされた曲とアルバムに収録された代表曲からなるストーンズの当時の集大成とも言えるベスト盤となった。なにしろスティッキー・フインガーに収録されていた、Brown SugarやWild Horsesが契約切れ以前に録音されたって事でこのコンピ盤にも登場するサービスぶり。

このコンピ・アルバムの成功に気を良くしたのか翌年に続編、More Hot Rocks(Big His & Fazed Cookies)が登場。

アルバムの副タイトルの如く、第一次選考に漏れたヒット曲とアメリカ人に馴染みの薄いちょっぴりと驚かせるような米アルバム未収録曲や別テイクからなる編集だった。

個人的には、この第一弾と比べてストーンズとしては少々B級さを感じさせる選曲に結構味があって気に入っている。