一僧侶の日常の思いを語る
沙門の法話
本当はいらないもの
人はこれが当たり前の中、生活しているといつか足元をすくわれます。
本当はそれぞれ個性があって当たり前なのです。皆がいい人だったら世の中がなんとなくつまらなくなってしまいます。
しかし、やはり謙虚でなければいつか気づかされるのです。自分はなんだか間違っていたのではないか。
実はまわりは思っていても口に出さないだけであって内心は面白くないと思っていたのではないかと。
当たり前の世界などどこにもありません。相手の立場にたってみてはじめてわかることなのです。しかしその相手の立場には人はなかなかなれないもの。
紆余曲折の後にようやくいつか気づくことができれば本当はその人にとって大きな意味があるものなのです。
本当は人間はわずかなものだけで十分生活できます。その無駄なものをはぎとった時に心が少し楽になれる、そのように思うのです。
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