一僧侶の日常の思いを語る
沙門の法話
この世の物語
人は傲慢になると、いつの間にかそれが当たりまえになってしまいます。
でも必ずそのままではいられなくなるのです。
まるでおごれるものは久しからずは必然のように思い知らされます。
後からあの時は間違えだったと気付くのです。
後悔、先に立たずです。
でもよーく考えるとそれで良かったのです。
まるでしがらみから解放されたかのように心が楽になれます。
いちばん成りたくなかった状態なのになってしまえばそれが普通になれる。
そしてつきものが落ちたかのようにどこかで心が楽になる。
平家物語は没落していく平家を描いたものです。しかし、滅ぼした源氏もその後わずかで北条家に取って代わることはあまり知られていません。
この世の常理で没落していく平家でも人の心に打つものがあるということかもしれません。
謙虚に生きてこそ、幸せに近くなります。
少しドラマチックに欠けるかもしれませんが短いこの世ではそれが一番です。
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