風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

ジャズ・ワニ・フレンチ、ニューオーリンズ 6

2016-12-22 | 海外
5日目からの続きです。

● ワッフルを焼きにきた

ワッフルを焼くのは、私の毎朝の恒例行事。
もはや(ワッフルを焼くためにアメリカまで来ました)という気分になっています。
なのにほかのメンバーは一切作りません。なぜかしら?
焼き立てのワッフルはおいしさがありますが、ほかの味は正直あんまり・・・なので、どんどんチョイスが少なくなってきます。

こちらの牛乳はコクがあっておいしいけれど、卵はスクランブルエッグにしてもゆで卵にしても、なぜだろうと首をひねるほどにおいしくありません。
もはや作り方ではなく、もともとの卵の味のせいなんじゃないかしら?



● 手話通訳

この日は会議最終日。
手話通訳が入ったセッションがありました。
日本語以外の手話を実際に見るのは初めてで、興味津々。
中学生の時、世界で通じるサインだから覚えようと手話クラブに入ったのに、後になって日本の手話はユニバーサルではないと知ってがっかりしたものです。



話の中には専門用語も出てきますし、データを説明する時には、細かい数字を伝える必要があるので、手話でスピーチのすべてを伝えるのはとても難しいことでしょう。

● クロージング・セレモニー

開会の時のように、閉会時もビュッフェつき。



ハッ、またワッフル取っちゃった。そんなにワッフル好きだったかな。
まあ食べ比べってことで。



広いホールで華々しく行われ、会は大盛況のうちに幕を閉じました。



これで連日通いつめたハイアットリージェンシーホテルともお別れです。
ゴージャスだったなあ。

● チアリーディングガールズ

会場を出ると、吹き抜けの下の階がなんだか賑やか。
覗いてみると、チアリーディングの女の子たちが大勢いました。
チアリーディングクラブが集まって、サマーキャンプが行われるようです。
いろいろなコスチュームが一堂に会して、カラフル。はじける青春だわ。



帰りがけ、ホテル内の売店をのぞきました。
ビルは、ペットの犬へのおみやげに、真っ赤なロブスターのぬいぐるみを買っていました。
「振り回して遊ぶから、すぐにヒゲや爪はちぎれちゃうけど」
ロブスターから車エビになるんですね。

ベスが「ニューオーリンズのTシャツを買おうか考え中」と悩んでいます。
まさかとは思いながらも「I ♡ NO」とプリントされたものかと思ったら、もっとさりげないものだったので、ほっとしました。

● 禅寺はどこ

最終日は早めに終了したので、夕方まで自由時間。
部屋で少し休むつもりが、気づけば熟睡しており、その後でまた一人で散歩に繰り出しました。



通りを歩いていると、よく教会を見つけますが、この町には寺社仏閣はありません。
住んでいるアジア人は少なそうです。



でも禅寺があると知り、興味を惹かれて行ってみました。



教会の隣にあるということでしたが、あるはずの場所に行っても見つかりません。



どうやらお寺として独立した建物があるのではなく、雑居ビルの一室にあるようでした。
小規模の道場なのでしょう。



● 戦争ミュージアム

近くには、国立第二次世界大戦ミュージアムがありました。
街の中に「Way to Tokyo」「Way to Berlin」とでかでかと広告が出ているところです。





これは繁華街で見られる巨大ポスター、



数日前の5月27日に、来日中のオバマ大統領が、広島原爆記念館を訪れました。
このミュージアムでは、どんなふうに日本戦が紹介されているのか気になりますが、外から見るにとどめました。
向かいには、南北戦争博物館もあります。道路向かい合わせに二つの戦争博物館がある、少し重い界隈です。
(そういえば、the Civil Warっていったら、アメリカでは南北戦争を指すんだっけ)と思い出しました。



● マクロとミクロ

前の話になりますが、ここをメンバーと歩いていた時、壁に窓が描かれているのを眺めていたら、ベスが「ATMがなぜあんな低いところにあるんだろう?」と言いました。
「え、何の話?」とキョロキョロします。



彼女が見ていたのは、ここでした。
マクロとミクロ。見ているところがお互い違いすぎて、新鮮。



確かに、中腰にならないといけなさそうなのに、なぜでしょう。
「あと、こっちのATMって、ブースの中じゃなくて普通に道端にあるけれど、危険じゃないのかな?」
お金を出すタイミングで、背中に銃を突きつけられたりしたら、終わりですね。
でも、時々おろしている人を見かけます。
ブースの中に入る方が、周りから見えづらくなるとかで逆に危険なのかもしれません。



● リバーウォーク

再びミシシッピ川まで出て、川沿いを歩きました。

河原には、石を積み上げてありました。
日本だと、これは宗教的な行いになります。
同じことをしていますが、こちらでもキリスト教の神への祈りかもしれません。
あるいは単に遊んで積み上げたか。

夕方までの時間に、もう少し遠くまで行くつもりでしたが、昼寝をしたため、時間的に行ける場所が限られてしまいました。
フレンチマーケットのところで引き返します。
この日も街角のどこかから、ジャズ演奏が聴こえてきます。





前の日には夕方に通ったためか、もっと治安が悪く感じましたが、この日はまだ4時ごろで危険性は感じません。
ただ、繁華街では喫煙率が高いなと感じます。
北部の大都市では考えられないこと。
やはり南部は黒人率が高く、また低所得の人が多いからかもしれません。

道端に座っている物乞いは、たくさんいすぎて飽和状態。
その中から人にコインをもらうには、なにか個性が必要かも。
もはや座ってコップを振るだけではいけない時代。
オリジナリティは、物乞いの世界でも重要ですね。

これはアメリカマン?



ジャクソンスクエアの前にいた銀色の人。



● クラシカルな建築

パステルカラーのきれいなおうち。
気がつくと、すき間なくぴったりとつながっています。
こちらの建物は、ぴったりとくっついていて、隙間がないのをよく見かけます。
土地はたっぷりあるのに、なぜでしょう。
火事が起こったら火が移って、二次災害が広がりそう。





排水口が古代のイルカのデザインになっていました。
すてき。マンホールもこうであったら・・・ぶつぶつ(まだ言ってる)



● 最後の晩餐

ホテルに戻ると、男性陣が遅れてやってきました。
二人とも散歩をしていたわけではなく、ギリギリまで寝ていたようです。
ベスはスーパードームまで行っていたとのこと。女性の方が元気?

最後の夜なので、みんなで外食しようと、再びフレンチクオーターに向かいます。
「肉が食べたい」というボスのリクエストで、先日オイスターを食べたお店のそばのステーキ店、ディッキー・ブレナンズ・ステーキハウス(Dickie Brennan's Steakhouse)へ。
ゴージャスな内装です。

サーブしてくれたウェイターさん、アルフレッドは、トミー・リー・ジョーンズにそっくり。
でもメキシカンなのか、かなりなまっており、いまいちコミュニケーションとれませんでした。



● 本場のステーキ

メニューを開くと、載っているのはすごい量のステーキばかり。
ビルは14オンスのお肉を頼みます。
「オンスってどのくらいだっけ?」とみんなでざわざわしましたが、まあいいやとよく調べずにオーダー。

やってきたお肉の多さを見て、私は驚いて「うわ!」と声を揚げましたが、本人は「あ、いけるいける」。
問題ない量だったようです。
「本当はミディアムレアが好きなんだけど、お肉が当たるのは避けたいから」と、ウェルダンで注文。
お店の照明が暗くて、ステーキが丸焦げのように見えますが、実際はきれいな焼き上がりでした。



「土地の野菜サラダ」を頼んだら、すべての野菜がグリルされてきました。
生野菜を想像していたのに。こちらではサラダを焼く習慣があるんでしょうか。
エシャロットとビートと玉ねぎがありました。量も多いし、揚げてあるので、これだけでもかなりおなかいっぱいになりました。



● かにのつめ

お肉の量がすごそうで、メニューの写真を見ているだけで私はお腹がいっぱいになってしまいました。
そこでステーキハウスなのにステーキではなくクラブクロウを注文。
本当はクロウフィッシュが食べたかったんですが、メニューになかったので。

クロウフィッシュとは、ザリガニのことです。
いつも利用しているスーパーの外にテーブルといすがあり、時々そこで、買ったばかりの赤いクロウフィッシュを、ひたすら食べている人がいます。
こんもり山になるほど大量なので、きっとやみつきになる味なんだろうなと思っていたのです。
日本だとそんなにザリガニを食べることってありませんが、なんと世界の95%のザリガニがルイジアナ州で消費されているんだとか。
すごいー。ほとんどこの辺りの人が食べてるってことですね。

クラブクロウが運ばれてきました。こちらはザリガニではなく、カニの爪です。
きれいに盛り付けされています。



食べながら「ヤンバルクイナのばるは、東国原基知事の原と一緒」という話などを聞きました。
「○○牛という銘柄は、みんな出島からきている」「港なのに?」「いや、あそこは島だから」

紅茶を頼んだら、今までで見たことがない出され方をしました。
お湯にティーバック3つにレモンの切り身たくさん。
結構ちゃんとしたお店なんですが、かなりぞんざいというか豪快な出し方です。
やっぱりコーヒーの国だから、紅茶は二の次なんでしょうか。

コーヒーを飲まない私は、アメリカにいる間でも、一度もコーヒーを飲まずに終わりそうです。
でも、ニューオリンズはアメリカで一番コーヒーが飲まれている場所なんだとか。
つまりこの辺りの人々は、コーヒーを飲んでザリガニを食べているわけですね!

お土産に、カフェ・デュ・モンドのチコリ入りコーヒー豆を買いました。



食事を済ませて店から出ると、外は大雨が降っていました。
滞在中、毎日のようにスコールのような大雨が降っていながら、うまいこと当たらずに済んでいましたが、最後の日にとうとう大当りしてしまうとは。
足元のぬかるみに気を付けながら、傘をさしてホテルに戻りました。

● ジェンガ風荷造り

帰ってから荷物のパッキング。お土産を買ったので、私の小さなトランクはかなり危機的状況にあります。
中身を縦にしたり横にしたりしながら、ジェンガのようにはめ込んでいきます。



つけっぱなしのTVから耳なじみのあるBGMが流れてきたので顔を挙げたら、日本のAmazonの犬のCMが流れていました。
こちらでも放映されているとは、評価の高い作品なんでしょうね。

最後の夜は静かに暮れていきました。

7日目に続きます。


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